2023.05.28
◇第100回関西インカレ(T&Fの部、5月24日~27日/大阪・ヤンマースタジアム長居、ヤンマーフィールド長居)3日目
関西インカレの最終日が行われ、男子1部総合は164.5点を挙げた関大が制覇。1969年以来54年ぶり27度目の栄冠を手にした。
第100回の節目に飾った総合V。それを決定づけたのが、200mトリオの活躍だ。2日前の100mで2位だった3年生・松井健斗が関西学生タイ、21年ぶり大会新のの20秒65(-0.4)で制し、同学年の濱田澪が20秒86で2位、2年生の山田雄大が20秒90で3位。見事に表彰台独占を果たした。
2日前には100mのほか、4×100mリレーでも2走を務めて38秒91の大会新Vに貢献していた松井。前日の準決勝では、疲れなどもあって21秒13(-0.5)の2位通過だった。ただ、「準決勝で無理をしなかったので今日は体調も回復していて、前半から記録を狙って飛ばしていきました」。
決勝は序盤からリードを奪うと、後半もチームメイトやライバルたちの追い上げをかわして逃げ切った。個人初タイトルに、「チームメイトの2人が準決勝で20秒82、91と好走していたので、決勝ではやり返してやるつもりでした。2人がベストを更新していたので、自分も20秒6台ぐらいでは走れると思っていたんです。でも、レース中は自分の走りをして優勝することに集中していました。タイムも優勝も、うれしいの一言です」と満面の笑みを浮かべた。
そして表彰台独占については、「3人の誰が優勝するかはわかりませんでしたが、ワン・ツー・スリーを取ると宣言していたので有言実行できて良かった」と胸を張った。
松井は最終種目の4×400mリレーでもアンカーを務め、3分07秒62で関大勢として52年ぶりの優勝に貢献。「総合優勝は決まっていましたが、最後も気持ち良く終わりたかったので、有終の美を飾れて良かったです」と笑顔が弾けた。
大阪・茨木南中、関大北陽高と全国で大きな実績を残せていないが、「これまでは緊張から全国では結果を残せていませんが、今回の結果で個人もリレーも強い関東勢と同じ土俵に立つことができたと思います」と松井。男子1部MVPの勲章を胸に、秋の日本インカレに向けて「この勢いをつなげたい」と力強く飛躍を誓った。
関大は、大会初日の10000mで副主将を務める亀田仁一路が29分00秒61の大会新をマークし快勝。「亀田さんの力走でチーム全体が勢いに乗れました。その流れのまま4日間を一丸となって戦い抜いた結果」と松井は振り返る。
激闘を終え、100mと、1走を務めた4×100mリレーの2冠で文字通りチームを牽引した主将・宮内和哉は、「170人を超える部員が1年間がんばってきた成果を発揮できた。最高です」と誇らしげに語った。半世紀の長いトンネルを抜け、古豪にまたひとつ輝かしい歴史の1ページが加わった瞬間だった。

関西インカレ第100回大会の男子1部総合を制した関大
男子1部総合2位は134点で立命大、3位には88.5点で関学大が続いた。同2部は126点を獲得した大教大が優勝し、神戸大が118点で2位。この2校が来年の1部昇格を決めた。女子は立命大が139点で2年連続10度目の栄冠を手にした。
MVPは松井と、男子2部は400m、400mH、4×400mリレーの3種目を制した山科真之介(神戸大)が受賞。女子はルーキーながら200m、400m、マイルリレーの3冠に輝いた児島柚月(立命大)が選ばれた。

【動画】54年ぶり総合優勝を決定づけた関大トリオ表彰台独占のレースをCheck!
https://youtu.be/kgrvshO9Y5s
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.02.14
東京デフリンピックのマラソンを首都高で実施!11月25日に新橋~汐留JCT周回コースで
2025.02.14
福岡国際マラソン3度優勝のドレイトン氏が死去 43年間カナダ記録を保持
-
2025.02.13
2025.02.09
中大が大会新でV 6区間中3区間で区間賞 2位神奈川大、3位駒大/富士宮駅伝
2025.02.09
【大会結果】第63回延岡西日本マラソン(2025年2月9日)
-
2025.02.09
-
2025.02.09
-
2025.02.09
-
2025.02.09
2025.02.02
【大会結果】第77回香川丸亀国際ハーフマラソン(2025年2月2日)
-
2025.02.02
-
2025.02.09
-
2025.01.15
-
2025.02.02
-
2025.01.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.02.14
東京デフリンピックのマラソンを首都高で実施!11月25日に新橋~汐留JCT周回コースで
2月14日、今年11月に開催される東京2025デフリンピックの主催者が、マラソン会場を発表。東京高速道路(KK線)と首都高速道路高速八重洲線(首都高八重洲線)の新橋から汐留JCT間を使用した周回コースで行われることが明ら […]
2025.02.14
福岡国際マラソン3度優勝のドレイトン氏が死去 43年間カナダ記録を保持
男子マラソンで1960、70年代に活躍したジェローム・ドレイトン氏(カナダ)が死去した。80歳だった。膝の手術中に突然死したことが報じられている。 ドレイトン氏は1945年にドイツで生まれ、50年代にカナダへ移住。76年 […]
2025.02.14
HOKAからカーボンプレート搭載のロードレースシューズ「CIELO X1 2.0」が2月17日より発売!
HOKAから、速いテンポの蹴りだしに対応するようアップデートされたロードレースシューズのHOKA最速モデル「CIELO X1 2.0(シエロ X1 2.0)」を2月17日より公式オンラインストア、HOKA直営店、一部HO […]
2025.02.14
パリ五輪金メダリスト・インゲブリグトセンが1マイルショート世界新の3分45秒14! 1500m通過も3分29秒63の新記録/WA室内ツアー
世界陸連(WA)室内ツアー・ゴールド第7戦となるオー・ド・フランス・パス・ド・カレ・トロフィーEDFが2月13日、フランス・リエヴァンで開催され、男子1マイルでJ.インゲブリグトセン(ノルウェー)が3分45秒14のショー […]
2025.02.14
米国・ランニングクラブ「バウワーマンTC」のプロ部門が活動終了 日本からも多くの選手がトレーニングに参加
2月10日、米国・オレゴン州のランニングクラブ、バウワーマン・トラッククラブ(TC)がプロ部門の活動を終了することを発表した。同クラブは2003年に創設されたナイキがスポンサーを務めるトレーニンググループ。プロ部門のほか […]
Latest Issue
最新号

2025年2月号 (1月14日発売)
駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝