◇第57回織田幹雄記念(4月29日/広島・エディオンスタジアム広島)
日本グランプリシリーズG1の織田記念のフィーナーレを飾った男子5000mは佐藤圭汰(駒大)が、ダニエル・ディリツ(NTT西日本)との一騎打ちを制し、13分27秒04でグランプリシリーズ初優勝を果たした。
激しい雨が降る悪コンディションの中、「ペースメーカーが流れを作ってくれたので、終始余裕を持ってレースを進められた」と佐藤。3000mを8分07秒、4000mを10分49秒と刻み、ラストでもしっかりとスパートを効かせた。
今季は5000mでブタペスト世界選手権出場を目指す。「今の力では13分07秒00の参加標準を期間内に切るのは難しく、ポイントをしっかり取りたいと思っていたので、勝ち切れてよかったです。ペースメーカーが離れる4000mからが勝負と思っていました。ラスト1000mで後続を引き離せたのは収穫です」と笑顔で振り返る。
駅伝シーズン終了後、トラックシーズン前に米国に渡り、強豪選手と練習を積んだ経験が一回り大きくさせた。「スピード練習の設定タイムも質が高く、取り組む姿勢や考え方など刺激を受けた」という。特にラストの切り替えに課題を持つ佐藤にとって、「ラストのキレを出すための補強などフィジカル面の取り組みは、帰国後、できるところからやっているところです」。
今回も海外勢を振り切り、「取り組みが間違っていないことを確認できた」と成長を実感。この後に出場を予定するセイコーゴールデングランプリの3000m、そして勝負となる日本選手権で、「遠藤(日向/住友電工)さんなど、強い選手と勝負できるよう仕上げていきたい」と意気込みを口にする。
代表の座をつかみ取ることに加え、タイム的には13分15秒切りがターゲット。「ホクレンなどでタイムを出して世界選手権に臨みたい」と青写真を描く。今季から2年生となり、昨シーズン大学駅伝3冠を果たしたチームの中心的存在として、「チームを引っ張っていければ」ときっぱり。決意も新たに2023年トラックシーズンを駆け抜ける。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.07
-
2024.11.24
-
2024.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.13
箱根駅伝V奪還狙う駒大 藤田敦史監督「100回大会の悔しさ晴らしたい」選手層に課題も手応えあり
第101回箱根駅伝に出場する駒大がオンラインで記者会見を開き、藤田敦史監督、大八木弘明総監督、選手が登壇、報道陣の取材に応じた。 藤田監督は「前回は出雲駅伝、全日本大学駅伝を制した状態で迎え、青山学院に負けて準優勝でした […]
2024.12.13
國學院大エースの平林清澄「どの区間でもエースとしての走りをする」最後の箱根駅伝「監督を大号泣させたい」
第101回箱根駅伝に出場する國學院大が12月13日、東京の渋谷キャンパスで壮行会が開かれ、前田康弘監督と選手たちが登壇。壮行会後に主将の平林清澄(4年)が報道陣の合同取材に応じた。 2冠を獲得しているだけに、壮行会にはフ […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会