HOME 国内

2023.04.29

5000m日本人学生最高持つ山本有真が積水化学デビュー戦「世界を狙うワクワク」/織田記念
5000m日本人学生最高持つ山本有真が積水化学デビュー戦「世界を狙うワクワク」/織田記念

5000m4位で実業団デビュー戦を飾った山本有真

◇第57回織田幹雄記念(4月29日/広島・エディオンスタジアム広島)

日本グランプリシリーズG1の織田記念が行われ、女子5000mに日本人学生最高(15分16秒71)を持つ山本有真(積水化学)が出場。15分30秒70で日本人2番手の4位だった。

名城大を卒業してこれが実業団デビュー戦。「慣れてきて伸び伸びできて、(競技に)集中できています。すごいと思うことばかり」と笑顔を見せる。

広告の下にコンテンツが続きます

大学時代とは違った「フィジカル面や動き作り」に着手。体幹周りの強化や接地時の「反発のもらいかた」などに取り組んでいる。

アジア室内選手権3000mで銅メダルを獲得した後は5000mでの学生記録(15分13秒09/W.ワンガリ)を狙っていたものの「調子を崩して腸腰靱帯や左の踵に少し痛みが出た」ことで見送らざるを得なかった。「本当に悔しい思いをしました」。

チームに合流後もなかなか調子が上がらないなか、ブダペスト世界選手権に向けてワールドランキングでもいい位置にいる。その中で狙わないといけないという気持ちから「焦ってしまいました」。

しかし、それを見透かしていたかのように野口英盛監督から「走らないといけない、絶対に(世界選手権に)出ないといけないと思っていないか」と問われ「来年も再来年もあるから」という言葉で気持ちが楽になった。

「走らないと、から、走りたいと思えましたし、世界を狙うというがワクワクしています」

5月21日のセイコーゴールデングランプリ3000m、そして日本選手権5000mに向かう山本。名城大時代、一度、陸上から離れた後も「走りたい」と思えたからこそ戻り、飛躍を遂げた。実業団1年目も「走りたい」気持ちでさらなる成長を遂げていきそうだ。

◇第57回織田幹雄記念(4月29日/広島・エディオンスタジアム広島) 日本グランプリシリーズG1の織田記念が行われ、女子5000mに日本人学生最高(15分16秒71)を持つ山本有真(積水化学)が出場。15分30秒70で日本人2番手の4位だった。 名城大を卒業してこれが実業団デビュー戦。「慣れてきて伸び伸びできて、(競技に)集中できています。すごいと思うことばかり」と笑顔を見せる。 大学時代とは違った「フィジカル面や動き作り」に着手。体幹周りの強化や接地時の「反発のもらいかた」などに取り組んでいる。 アジア室内選手権3000mで銅メダルを獲得した後は5000mでの学生記録(15分13秒09/W.ワンガリ)を狙っていたものの「調子を崩して腸腰靱帯や左の踵に少し痛みが出た」ことで見送らざるを得なかった。「本当に悔しい思いをしました」。 チームに合流後もなかなか調子が上がらないなか、ブダペスト世界選手権に向けてワールドランキングでもいい位置にいる。その中で狙わないといけないという気持ちから「焦ってしまいました」。 しかし、それを見透かしていたかのように野口英盛監督から「走らないといけない、絶対に(世界選手権に)出ないといけないと思っていないか」と問われ「来年も再来年もあるから」という言葉で気持ちが楽になった。 「走らないと、から、走りたいと思えましたし、世界を狙うというがワクワクしています」 5月21日のセイコーゴールデングランプリ3000m、そして日本選手権5000mに向かう山本。名城大時代、一度、陸上から離れた後も「走りたい」と思えたからこそ戻り、飛躍を遂げた。実業団1年目も「走りたい」気持ちでさらなる成長を遂げていきそうだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.26

【学生長距離Close-upインタビュー】全日本大学駅伝1区区間賞の志學館大・中村晃斗 「結果にこだわっていきたい」

学生長距離Close-upインタビュー 中村 晃斗 Nakamura Akito 志學館大3年 「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。54回目は、志 […]

NEWS 熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導

2025.11.26

熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導

熊本信愛女学院高(熊本)の元陸上競技部監督で、長年多くのランナーを育てた山口和也さんが11月23日、病気のため亡くなった。71歳。 1980年に同校に赴任した山口さん。当時の日本女子長距離は黎明期であったが、山口さんは高 […]

NEWS 世界クロカンU20代表選考会エントリー確定 インターハイ&国スポV新妻遼己や本田桜二郎ら 女子は細見芽生、真柴愛里

2025.11.26

世界クロカンU20代表選考会エントリー確定 インターハイ&国スポV新妻遼己や本田桜二郎ら 女子は細見芽生、真柴愛里

日本陸連は11月26日、第46回世界クロスカントリー選手権(2026年1月10日/米国・タラハシー)の男女U20日本代表代表選考会(11月30日/京都)の確定エントリーリストを発表した。 男子は当初エントリーしていた24 […]

NEWS パリ五輪4×400mR金のウィルソンが地元のメリーランド大に進学決定

2025.11.26

パリ五輪4×400mR金のウィルソンが地元のメリーランド大に進学決定

男子短距離のQ.ウィルソン(米国)がメリーランド大へ入学することが発表された。 ウィルソンは2008年生まれの17歳。23年ごろから400mで頭角を現し、同年の米国室内選手権で優勝するなど注目を浴びた。今年6月には400 […]

NEWS 男子3000m障害・ジャガーが現役引退 リオ五輪銀、ロンドン世界陸上銅など活躍 「別れの時が来た」

2025.11.26

男子3000m障害・ジャガーが現役引退 リオ五輪銀、ロンドン世界陸上銅など活躍 「別れの時が来た」

2016年リオ五輪の男子3000m障害で銀メダルに輝いたE.ジャガー(米国)が引退を表明した。 ジャガーは35歳。ジュニア時代には中長距離でU20世界選手権1500m7位などの成績を収め、シニアでは3000m障害で世界的 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top