HOME 高校

2022.11.11

洛南高が徳島インターハイ総合優勝祝賀会を開催!節目のV10に「偉大な先輩方のバトンを後輩につなげた」
洛南高が徳島インターハイ総合優勝祝賀会を開催!節目のV10に「偉大な先輩方のバトンを後輩につなげた」

8月の徳島インターハイで34点を積み上げ3大会連続10度目の男子総合優勝に輝いた洛南高(京都)が11月10日、京都市内のホテルで祝賀会を開催した。

会には選手の保護者をはじめ中学時代の恩師、OB、陸上関係者など約300人が参加。来賓には西脇隆俊京都府知事をはじめ、同校陸上競技部のOBでタレントの森脇健児さんらの姿も見られ、盛大に節目の栄冠を祝った。インターハイでの選手たちの活躍を動画で振り返りながら、顧問の柴田博之先生は、「50人の部員、誰か一人でも欠ければ成し遂げられなかった。チーム一丸となって最後まで諦めず戦い抜いた結果」と、選手たちの健闘を称えた。

広告の下にコンテンツが続きます

続いて大石凌功主将(3年)が選手を代表して、これまで支えてくれた方々への感謝を伝えるとともに、後輩たちへエールを送った。

「常日頃からのみなさまの支えがあったからこそ。感謝の気持ちでいっぱいです。世間の人から見れば今年も洛南と思われたかも知れません。しかし、その言葉にこそ洛南の伝統が詰まっており、そうした強豪チームで競技に打ち込めたことを誇らしく思います。偉大な先輩方がつないでこられたバトンを、今年も後輩へとつなぐことができました。来年度以降も、このバトンを受け取った後輩たちが必ず良い結果を残してくれると信じています」

大石自身も200mで8位に食い込み、アンカーを務めた4×100mリレー(田村莉樹3年、南本陸斗3年、山本嶺心3年、大石)では39秒71の大会新記録で連覇を果たし、リーダーシップ、競技両面でチームを力強く牽引した。

徳島インターハイと同じメンバー・走順で挑んだ11月3日のエコパ・トラックゲームズでは柴田先生が「想像もできない記録」と表現した39秒34の驚異的高校新記録を樹立。2017年に先輩たちがマークした39秒57(和田遼、宮本大輔、井本佳伸、平賀健太郎)を5年ぶりに0秒23も更新して見せた。

広告の下にコンテンツが続きます

その翌日の京都府私立総体の三段跳でも、宮尾真仁(3年)が16m13(+0.6)をジャンプ。従来の高校記録を3㎝更新し、インターハイでは2位と連覇を逃した悔しさを晴らした。

これで洛南勢が保持する高校記録は、駅伝など高校最高記録含めてインターハイの総合優勝回数と同じ10となり、洛南にとっても記録と記憶に残る歴史的なシーズンとなった。

「自己を尊重せよ」「真理を探究せよ」「社会に貢献せよ」が同校の校訓。中島道雄前監督の時代から、その言葉通りに陸上競技を通じ、強い選手以上に何より「社会に通用する人間づくり」を実践してきた同校の歴史の積み重ねの結果が10度目の頂点だった。

そして、さらにその先へ。伝統のバトンは確実に次の世代へと受け継がれていく。

広告の下にコンテンツが続きます
8月の徳島インターハイで34点を積み上げ3大会連続10度目の男子総合優勝に輝いた洛南高(京都)が11月10日、京都市内のホテルで祝賀会を開催した。 会には選手の保護者をはじめ中学時代の恩師、OB、陸上関係者など約300人が参加。来賓には西脇隆俊京都府知事をはじめ、同校陸上競技部のOBでタレントの森脇健児さんらの姿も見られ、盛大に節目の栄冠を祝った。インターハイでの選手たちの活躍を動画で振り返りながら、顧問の柴田博之先生は、「50人の部員、誰か一人でも欠ければ成し遂げられなかった。チーム一丸となって最後まで諦めず戦い抜いた結果」と、選手たちの健闘を称えた。 続いて大石凌功主将(3年)が選手を代表して、これまで支えてくれた方々への感謝を伝えるとともに、後輩たちへエールを送った。 「常日頃からのみなさまの支えがあったからこそ。感謝の気持ちでいっぱいです。世間の人から見れば今年も洛南と思われたかも知れません。しかし、その言葉にこそ洛南の伝統が詰まっており、そうした強豪チームで競技に打ち込めたことを誇らしく思います。偉大な先輩方がつないでこられたバトンを、今年も後輩へとつなぐことができました。来年度以降も、このバトンを受け取った後輩たちが必ず良い結果を残してくれると信じています」 大石自身も200mで8位に食い込み、アンカーを務めた4×100mリレー(田村莉樹3年、南本陸斗3年、山本嶺心3年、大石)では39秒71の大会新記録で連覇を果たし、リーダーシップ、競技両面でチームを力強く牽引した。 徳島インターハイと同じメンバー・走順で挑んだ11月3日のエコパ・トラックゲームズでは柴田先生が「想像もできない記録」と表現した39秒34の驚異的高校新記録を樹立。2017年に先輩たちがマークした39秒57(和田遼、宮本大輔、井本佳伸、平賀健太郎)を5年ぶりに0秒23も更新して見せた。 その翌日の京都府私立総体の三段跳でも、宮尾真仁(3年)が16m13(+0.6)をジャンプ。従来の高校記録を3㎝更新し、インターハイでは2位と連覇を逃した悔しさを晴らした。 これで洛南勢が保持する高校記録は、駅伝など高校最高記録含めてインターハイの総合優勝回数と同じ10となり、洛南にとっても記録と記憶に残る歴史的なシーズンとなった。 「自己を尊重せよ」「真理を探究せよ」「社会に貢献せよ」が同校の校訓。中島道雄前監督の時代から、その言葉通りに陸上競技を通じ、強い選手以上に何より「社会に通用する人間づくり」を実践してきた同校の歴史の積み重ねの結果が10度目の頂点だった。 そして、さらにその先へ。伝統のバトンは確実に次の世代へと受け継がれていく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.05.13

坂井隆一郎が地元V 400mH筒江がパリ標準突破、1500m飯澤が日本歴代2位、800m久保凛が躍動/木南記念

◇木南記念(5月12日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 日本GPシリーズG1の木南記念が行われた。男子100mにはオレゴン・ブダペストと2大会世界選手権代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が出場。今季初戦を10秒20(+0.2) […]

NEWS 筑波大・髙橋亜珠が200mで快勝! 100mHと2冠達成 男子400mH・井之上駿太が48秒91 鵜澤飛羽は200m2年ぶりV/関東IC

2024.05.13

筑波大・髙橋亜珠が200mで快勝! 100mHと2冠達成 男子400mH・井之上駿太が48秒91 鵜澤飛羽は200m2年ぶりV/関東IC

◇第103回関東インカレ(5月9~12日/東京・国立競技場)4日目 関東インカレの最終日が行われ、女子1部200mは髙橋亜珠(筑波大2)が23秒87で快勝し、100mハードルとの2冠を達成した。 広告の下にコンテンツが続 […]

NEWS 女子1部総合は日体大が競り勝ってV4! 主将の細田弥々「一人ひとりが頑張って勝ち取れた」/関東IC

2024.05.12

女子1部総合は日体大が競り勝ってV4! 主将の細田弥々「一人ひとりが頑張って勝ち取れた」/関東IC

◇第103回関東インカレ(5月9~12日/東京・国立競技場)4日目 第103回関東インカレが行われ、女子総合は135点を獲得した日体大が4年連続12度目の優勝を飾った。2位の筑波大に11点差で競り勝った。 広告の下にコン […]

NEWS 順大が男子1部総合2連覇を達成!伝統の総合力示し、主将・田中隆太郎「久しぶりの連覇うれしい」/関東IC

2024.05.12

順大が男子1部総合2連覇を達成!伝統の総合力示し、主将・田中隆太郎「久しぶりの連覇うれしい」/関東IC

◇第103回関東インカレ(5月9~12日/東京・国立競技場)4日目 関東インカレの最終日が行われ、男子総合は103点を獲得した順大が2年連続18回目の優勝を飾った。2位の筑波大に15点差をつける快勝だった。 広告の下にコ […]

NEWS 大会フィナーレ飾る男子1部マイルは法大16年ぶりV!アンカー木下祐一「思い入れのあるチームで結果出せて良かった」/関東IC

2024.05.12

大会フィナーレ飾る男子1部マイルは法大16年ぶりV!アンカー木下祐一「思い入れのあるチームで結果出せて良かった」/関東IC

◇第103回関東インカレ(5月9~12日/東京・国立競技場)4日目 関東インカレの最終日が行われ、大会最終種目の男子1部4×400mリレーは法大が3分07秒81で16年ぶりの優勝を飾った。2日目の400mで2位に入ったア […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top