6月9日、ローマ(イタリア)でダイヤモンドリーグ第5戦が開催され、有力者が集まった女子200mではS.ジャクソン(ジャマイカ)が21秒91(+1.3)の大会新記録で快勝した。
東京五輪100m、200m2冠のE.トンプソン・ヘラー(ジャマイカ)や、同じく東京五輪400m金のS.ミラー・ウイボ(バハマ)、ドーハ世界選手権200m金のD.アッシャー・スミス(英国)、これまで五輪で7つの金メダルを獲得しているA.フェリックス(米国)と4人の世界チャンピオンが集結した女子200m。しかし、優勝をさらったのは東京五輪では100m3位のジャクソンだった。
4レーンに入ったジャクソンは、前半、アウトレーンを走るトンプソン・ヘラーに食らいつくと、直線に入ってからギアを入れ替え先頭に立った。150mからは追いすがるライバルを引き離し、2位のトンプソン・ヘラーに0.34秒の大差をつけてフィニッシュした。
27歳のジャクソンは五輪で東京の100m、リオの400mで銅メダルを獲得しているマルチスプリンター。両リレーでは世界選手権を含め金メダルを3度獲得しているものの、個人での金メダルはまだない。レース後、「すべてが上手くいけば、オレゴンで自分の経歴に金メダルを加えることができると思う」とコメントした。
男子5000mでは東京五輪4位のN.キメリ(ケニア)が04年にE.キプチョゲ(ケニア)が作った大会記録を破る12分46秒33で優勝し、世界歴代7位にランクイン。2位のJ.キプロプ(ケニア)も世界歴代9位の12分46秒79、上位8位が12分台という好レースとなった。
男子3000m障害のL.ギルマ(エチオピア)は7分59秒23と快勝。これで3戦連続の7分台となり、東京五輪銀メダリストがオレゴンでの金メダル獲得に向けて調子を上げてきている。女子1500mはH.メシェシャ(エチオピア)がラバト大会に続き、ダイヤモンドリーグに連勝。このほか、東京五輪金メダリストの女子800mA.ムー(米国)、女子100mハードルのJ.カマチョ・クイン(プエルトリコ)がともに今季世界最高記録で優勝し、実力を示した。
フィールドでは男子円盤投でK.チェ(スロベニア)が70m72をスロー。今季のダイヤモンドリーグで3勝目を飾った。
ダイヤモンドリーグの次戦は16日にオスロ(ノルウェー)で開催される。
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