2022.06.10
6月9日、ローマ(イタリア)でダイヤモンドリーグ第5戦が開催され、有力者が集まった女子200mではS.ジャクソン(ジャマイカ)が21秒91(+1.3)の大会新記録で快勝した。
東京五輪100m、200m2冠のE.トンプソン・ヘラー(ジャマイカ)や、同じく東京五輪400m金のS.ミラー・ウイボ(バハマ)、ドーハ世界選手権200m金のD.アッシャー・スミス(英国)、これまで五輪で7つの金メダルを獲得しているA.フェリックス(米国)と4人の世界チャンピオンが集結した女子200m。しかし、優勝をさらったのは東京五輪では100m3位のジャクソンだった。
4レーンに入ったジャクソンは、前半、アウトレーンを走るトンプソン・ヘラーに食らいつくと、直線に入ってからギアを入れ替え先頭に立った。150mからは追いすがるライバルを引き離し、2位のトンプソン・ヘラーに0.34秒の大差をつけてフィニッシュした。
27歳のジャクソンは五輪で東京の100m、リオの400mで銅メダルを獲得しているマルチスプリンター。両リレーでは世界選手権を含め金メダルを3度獲得しているものの、個人での金メダルはまだない。レース後、「すべてが上手くいけば、オレゴンで自分の経歴に金メダルを加えることができると思う」とコメントした。
男子5000mでは東京五輪4位のN.キメリ(ケニア)が04年にE.キプチョゲ(ケニア)が作った大会記録を破る12分46秒33で優勝し、世界歴代7位にランクイン。2位のJ.キプロプ(ケニア)も世界歴代9位の12分46秒79、上位8位が12分台という好レースとなった。
男子3000m障害のL.ギルマ(エチオピア)は7分59秒23と快勝。これで3戦連続の7分台となり、東京五輪銀メダリストがオレゴンでの金メダル獲得に向けて調子を上げてきている。女子1500mはH.メシェシャ(エチオピア)がラバト大会に続き、ダイヤモンドリーグに連勝。このほか、東京五輪金メダリストの女子800mA.ムー(米国)、女子100mハードルのJ.カマチョ・クイン(プエルトリコ)がともに今季世界最高記録で優勝し、実力を示した。
フィールドでは男子円盤投でK.チェ(スロベニア)が70m72をスロー。今季のダイヤモンドリーグで3勝目を飾った。
ダイヤモンドリーグの次戦は16日にオスロ(ノルウェー)で開催される。

RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.09.05
女子棒高跳五輪女王ケネディ、欠場発表 左大腿部手術の回復間に合わず/東京世界陸上
-
2025.09.05
-
2025.09.04
-
2025.09.04
-
2025.09.04
2025.09.03
開幕迫る東京世界陸上!聖地・国立競技場の大会装飾も公開 準備も最終段階
-
2025.08.31
-
2025.09.02
-
2025.08.31
-
2025.09.04
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
-
2025.08.27
-
2025.08.19
-
2025.08.24
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.09.05
女子棒高跳五輪女王ケネディ、欠場発表 左大腿部手術の回復間に合わず/東京世界陸上
9月5日、24年パリ五輪女子棒高跳金メダリストのN.ケネディ(豪州)が、自身のSNSを通じて東京世界選手権の欠場を発表した。 ケネディは1997年生まれの28歳。4m91のベストを持ち、23年ブダペスト世界選手権、24年 […]
2025.09.05
パリ五輪200m6位・オフィリがナイジェリアからトルコ“移籍”へ SNSで表明 東京世界陸上は出場せず
女子短距離のF.オフィリ(ナイジェリア)が、加盟団体をトルコに変更することがこのほどわかった。自身のSNSを通じて発表している。 オフィリは200mでパリ五輪6位の22歳。19年ドーハ世界選手権では当時16歳にして400 […]
2025.09.05
開会式に秋篠宮さまご出席 「鼓童」がOPパフォーマンス 国歌独唱は岡本知高/東京世界陸上
公益財団法人東京2025世界陸上財団は9月5日、開幕が迫る東京世界選手権の開会式の情報を発表した。 主催者挨拶として世界陸連(WA)のセバスチャン・コー会長、開催地代表は小池百合子・東京都知事が務める。開会宣言のため秋篠 […]
2025.09.05
東京レガシーハーフに大迫傑、池田耀平、山下一貴、吉居大和がエントリー 東京五輪金バレガも参戦!
9月5日、東京マラソン財団は東京レガシーハーフマラソン2025(10月19日)のエントリー選手を発表した。 男子には89人のエリート選手が登録し、昨年のベルリンマラソンで2時間5分12秒をマークした池田耀平(Kao)を筆 […]
Latest Issue
最新号

2025年9月号 (8月12日発売)
衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99