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2026.04.07

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「結果を残せないとずるずる続ける気はない」横田真人氏が語る久保凛「何をやらせても…」
「結果を残せないとずるずる続ける気はない」横田真人氏が語る久保凛「何をやらせても…」

久保凛と横田真人コーチ

女子800m日本記録保持者の久保凛(積水化学)が4月7日に練習を公開し、今年から指導にあたる横田真人コーチが取材に応じた。

「指導者になってから長くなってきました。結果を残したいし、残せないのであればずるずると続ける気はない」。日本の至宝を預かる覚悟がにじむ。

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男子800m元日本記録保持者で、2012年ロンドン五輪には日本勢44年ぶりの出場を果たした横田コーチ。引退後は指導者になるつもりはなかったが、スポーツメーカーからの誘いでクラブチームの指導者に。それを引き継ぐかたちで「TWOLAPS」を立ち上げた。所属先の垣根を越え、中距離選手を中心に練習拠点とするスタイルを築いた。

東大阪大敬愛高で女子初の2分切りを果たし、1分59秒52の日本記録も持つ久保。昨年は日本選手権を連覇し、東京世界選手権にも出場した。この春から積水化学に所属してTWO LAPSを拠点に活動することになった。横田コーチのもとでは、新谷仁美や木村友香、卜部蘭ら積水化学のメンバーが集結。他にも男女問わず中距離選手が練習拠点としている。

「久保選手のお父さんから顧問の先生を通じて『興味がある』とお話をいただいた」と横田コーチ。高2の冬に面会し、実際に練習の雰囲気も体験してもらった上で「一緒にできれば」と話が進んだと明かす。

久保の第一印象について「世界で勝負したいという思いが明確だった。それは教えられるものではない。意志が強い子だと思いました」と振り返る。もちろん、能力もピカイチだ。「何をやらせてもできるんです」。800mはスピードもスピード持久力も、そしてスタミナ、戦術的要素など、多くの能力が求められる「トラックの格闘技」とも呼ばれる過酷な種目だ。

「柔軟性も高い。昨年の国スポで400m52秒台(のラップ※リレー)で走ったと思えば、翌月には駅伝で1km3分10秒で押していける。そんな選手はいません。ハードルドリルやメディシンボール投げでも動きの理解力や表現力もあります。サッカーをやっていたというのも影響しているのかな」

驚かされるのが、やはりそのメンタリティーで「普段は若いなと思う言動もあるのですが、走り出すと目の色が変わる」。シニア選手にも物怖じせず、むしろ「性格も明るく、すごくチームが明るくなりました。みんなにかわいがられています」と言う。

初戦は5月10日の木南記念となる。昨年末から2月までケガもあったため復帰戦。「積水化学の久保凛です、というレースにできれば。元気に走ってくれればいい」と焦らせていない。

「すぐに『こんなタイムを目指して』とか、1分57秒、58秒を目指すではなく、いろんな可能性を探りたい。本当に何でもできるので、行き詰まった時にもいろいろできる。海外経験も積まないといけません。今年の夏や、来年以降も合宿や転戦していければ」

18歳ですでに数々の実績を作ってきたが、まだそのポテンシャルの一端に過ぎない。

「一緒に成長できれば。アスリートとして長く結果を出し続けられるように。周囲の期待も重々承知していますし、期待に添えるようにしたいですが、焦らずにやらせてあげたい。世界のトップを目指していきたい。少なくとも決勝、そしてその先も見据えて」

男子800mで歴史を開いてきた男が、陸上人生を懸けて向き合っていく。

女子800m日本記録保持者の久保凛(積水化学)が4月7日に練習を公開し、今年から指導にあたる横田真人コーチが取材に応じた。 「指導者になってから長くなってきました。結果を残したいし、残せないのであればずるずると続ける気はない」。日本の至宝を預かる覚悟がにじむ。 男子800m元日本記録保持者で、2012年ロンドン五輪には日本勢44年ぶりの出場を果たした横田コーチ。引退後は指導者になるつもりはなかったが、スポーツメーカーからの誘いでクラブチームの指導者に。それを引き継ぐかたちで「TWOLAPS」を立ち上げた。所属先の垣根を越え、中距離選手を中心に練習拠点とするスタイルを築いた。 東大阪大敬愛高で女子初の2分切りを果たし、1分59秒52の日本記録も持つ久保。昨年は日本選手権を連覇し、東京世界選手権にも出場した。この春から積水化学に所属してTWO LAPSを拠点に活動することになった。横田コーチのもとでは、新谷仁美や木村友香、卜部蘭ら積水化学のメンバーが集結。他にも男女問わず中距離選手が練習拠点としている。 「久保選手のお父さんから顧問の先生を通じて『興味がある』とお話をいただいた」と横田コーチ。高2の冬に面会し、実際に練習の雰囲気も体験してもらった上で「一緒にできれば」と話が進んだと明かす。 久保の第一印象について「世界で勝負したいという思いが明確だった。それは教えられるものではない。意志が強い子だと思いました」と振り返る。もちろん、能力もピカイチだ。「何をやらせてもできるんです」。800mはスピードもスピード持久力も、そしてスタミナ、戦術的要素など、多くの能力が求められる「トラックの格闘技」とも呼ばれる過酷な種目だ。 「柔軟性も高い。昨年の国スポで400m52秒台(のラップ※リレー)で走ったと思えば、翌月には駅伝で1km3分10秒で押していける。そんな選手はいません。ハードルドリルやメディシンボール投げでも動きの理解力や表現力もあります。サッカーをやっていたというのも影響しているのかな」 驚かされるのが、やはりそのメンタリティーで「普段は若いなと思う言動もあるのですが、走り出すと目の色が変わる」。シニア選手にも物怖じせず、むしろ「性格も明るく、すごくチームが明るくなりました。みんなにかわいがられています」と言う。 初戦は5月10日の木南記念となる。昨年末から2月までケガもあったため復帰戦。「積水化学の久保凛です、というレースにできれば。元気に走ってくれればいい」と焦らせていない。 「すぐに『こんなタイムを目指して』とか、1分57秒、58秒を目指すではなく、いろんな可能性を探りたい。本当に何でもできるので、行き詰まった時にもいろいろできる。海外経験も積まないといけません。今年の夏や、来年以降も合宿や転戦していければ」 18歳ですでに数々の実績を作ってきたが、まだそのポテンシャルの一端に過ぎない。 「一緒に成長できれば。アスリートとして長く結果を出し続けられるように。周囲の期待も重々承知していますし、期待に添えるようにしたいですが、焦らずにやらせてあげたい。世界のトップを目指していきたい。少なくとも決勝、そしてその先も見据えて」 男子800mで歴史を開いてきた男が、陸上人生を懸けて向き合っていく。

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