2026.02.22
◇大阪マラソン2026(2月22日/大阪・大阪府庁前スタート、大阪城公園フィニッシュ)
MGCシリーズ2025-26男子G1の大阪マラソンが行われ、イブラヒム・ハッサン(ジブチ)が2時間5分20秒の大会新で優勝した。4位まで海外勢が攻め、日本人最上位の5位に入ったのは平林清澄(ロジスティード)で2時間6分14秒の自己新だった。
やはり、安定感と強さがある。2年前のこの大会で衝撃の学生記録、初マラソン日本最高(いずれも当時)となる2時間6分18秒で優勝を果たしていた平林が、2年ぶりの大阪でも魅せた。
「30kmでペースメーカーが外れてからが勝負」と序盤は後ろからレースを進めた。8km前からの吉田響(サンベルクス)の大逃げには気がつかず、國學院大の後輩・高山豪起から聞いて「何を言っているんだ?」と思ったほどだった。
驚きはありつつ、同学年の走りに「予想の斜め上をいくのが吉田君」。そこは冷静に判断しつつ、30kmを過ぎて、優勝したハッサンとともに前を追いかけた。そこで「山下一貴さん(三菱重工)の余裕がありそうだった」と周囲の様子もうかがっていたという。
ただ、吉田との差が最後の折り返し地点で1分あったことで「今のうちに行かないと追いつかない」とペースアップ。自分の残りの体力、周囲の余裕度、前との差などを踏まえて追いかけたが、「ハッサン選手に追いつくところで少し脚を使ってしまった」。
それでも、気温も高い中で自己ベストを出したのは大きな成長と収穫。昨年の東京世界選手権を目指した別府大分毎日での「早く仕掛け過ぎた」苦い経験も生かされている。
大学を卒業し、1人暮らしをしてからは「冬眠期間」があった。大学駅伝がなくなり「目標を見失った」時期もあった。学生たちとともに練習する中でギャップを感じる日々。それでも、後輩たちの活躍や今も指導を受ける國學院大の前田康弘監督らからの言葉や刺激、そして東京世界選手権を見て感じた「やっぱりマラソンをやりたい」という思い。“冬眠”から目覚めた。
「今回で新しい反省点、課題も見つけられた」と平林。来年秋に名古屋で開催されるMGCを見据え「まずは一安心」としつつも「今は勝負のレースが続いているので、次はタイムアタックにチャレンジしたい。上を目指している時に成長を感じられるのが自分の強み」。もっと上へ、もっと速く、もっと強く。平林の進化はまだまだ続いていきそうだ。
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