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2026.01.23

中村匠吾が現役引退「陸上競技は人生そのもの」東京五輪マラソン代表、王道突き進んだキャリアに幕
中村匠吾が現役引退「陸上競技は人生そのもの」東京五輪マラソン代表、王道突き進んだキャリアに幕

現役引退を発表した中村匠吾(25年東京マラソン)

富士通は1月23日、男子長距離の中村匠吾の引退を発表した。

中村は三重県出身の33歳。小学5年生で陸上を始めると、名門・上野工高(現・伊賀白鳳高)でエースに成長し、5000mでインターハイ3位、当時・高校歴代7位の13分50秒38をマークするなど世代トップランナーとなる。

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駒大に進学後は、トラック、ロード、駅伝を問わずに活躍。2年時に日本学生ハーフマラソンを制すると、3年時には関東インカレ(2部)10000mで優勝、日本選手権10000mでも5位入賞を果たした。さらにユニバーシアードのハーフマラソンでは銅メダルを獲得している。

駅伝では特に1区で無類の強さと安定感を見せ、3年時の出雲駅伝、全日本大学駅伝で1区区間賞。主将を務めた4年時の箱根駅伝でも1区区間賞を獲得した。全日本大学駅伝は在学中4連覇を果たしている。

卒業後は強豪の富士通へ加入し、引き続き駒大の大八木弘明氏に師事。2018年3月のびわ湖毎日でマラソンデビューすると、粘り強いレースを見せて2時間10分51秒で日本人トップの7位に入った。これで東京五輪代表選考会のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の切符を手にした。

同年のベルリンでは2時間8分16秒(4位)と自己記録を大幅に更新。19年3月の東京マラソンは15位(日本人11番手)にとどまったが、9月のMGCではラストのスパート合戦を制して優勝し、東京五輪代表に内定した。

コロナ禍を経て開催された東京五輪では万全の状態とはいかず、61位(2時間22分23秒/上位選手のドーピング違反により順位が繰り上げ)に終わった。それでも、「オリンピックの舞台を走れたことは、私の競技人生の大きな節目となった大会であり、今も心に残っています」と振り返る。

その後は拠点をチームに移したが、ケガなどに苦しめられる時期が続いた。24年8月の北海道マラソンでは優勝(2時間15分36秒)を果たすなど復調の兆しも見せたが、トップフォームへの完全復帰には至らなかった。

中村は「陸上競技は、長い年月をかけて私の人生そのものとなりました。その競技人生の締めくくりを、富士通で迎えられたことを、心から幸せに思っています」とコメントする。

長いキャリアのなかで、「数えきれない出会いや経験の積み重ねが、今の自分を形づくってくれた」とし、チームメイトや指導者、関係者の感謝を綴った。

このあとは、2月の1日に四日市みなとランフェスティバル、15日に美し国三重市町対抗駅伝、22日に阿波シティマラソンに出場予定で、地元でもその姿を最後に刻む中村。「最後まで感謝の気持ちを胸に、一歩一歩大切に走り切りたい」。

今後については「指導者として陸上競技に携わり、富士通で学んだこと、そして競技を通して得た経験を次の世代へとつないでいく人生を歩んでいきたい」と決意表明している。

各年代で名門を歩み、トラック、ロード、駅伝で結果を残し、マラソンで五輪の舞台に立つ。まさに『王道』を突き進んできた記憶にも記録にも残る名ランナーだった。

富士通は1月23日、男子長距離の中村匠吾の引退を発表した。 中村は三重県出身の33歳。小学5年生で陸上を始めると、名門・上野工高(現・伊賀白鳳高)でエースに成長し、5000mでインターハイ3位、当時・高校歴代7位の13分50秒38をマークするなど世代トップランナーとなる。 駒大に進学後は、トラック、ロード、駅伝を問わずに活躍。2年時に日本学生ハーフマラソンを制すると、3年時には関東インカレ(2部)10000mで優勝、日本選手権10000mでも5位入賞を果たした。さらにユニバーシアードのハーフマラソンでは銅メダルを獲得している。 駅伝では特に1区で無類の強さと安定感を見せ、3年時の出雲駅伝、全日本大学駅伝で1区区間賞。主将を務めた4年時の箱根駅伝でも1区区間賞を獲得した。全日本大学駅伝は在学中4連覇を果たしている。 卒業後は強豪の富士通へ加入し、引き続き駒大の大八木弘明氏に師事。2018年3月のびわ湖毎日でマラソンデビューすると、粘り強いレースを見せて2時間10分51秒で日本人トップの7位に入った。これで東京五輪代表選考会のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の切符を手にした。 同年のベルリンでは2時間8分16秒(4位)と自己記録を大幅に更新。19年3月の東京マラソンは15位(日本人11番手)にとどまったが、9月のMGCではラストのスパート合戦を制して優勝し、東京五輪代表に内定した。 コロナ禍を経て開催された東京五輪では万全の状態とはいかず、61位(2時間22分23秒/上位選手のドーピング違反により順位が繰り上げ)に終わった。それでも、「オリンピックの舞台を走れたことは、私の競技人生の大きな節目となった大会であり、今も心に残っています」と振り返る。 その後は拠点をチームに移したが、ケガなどに苦しめられる時期が続いた。24年8月の北海道マラソンでは優勝(2時間15分36秒)を果たすなど復調の兆しも見せたが、トップフォームへの完全復帰には至らなかった。 中村は「陸上競技は、長い年月をかけて私の人生そのものとなりました。その競技人生の締めくくりを、富士通で迎えられたことを、心から幸せに思っています」とコメントする。 長いキャリアのなかで、「数えきれない出会いや経験の積み重ねが、今の自分を形づくってくれた」とし、チームメイトや指導者、関係者の感謝を綴った。 このあとは、2月の1日に四日市みなとランフェスティバル、15日に美し国三重市町対抗駅伝、22日に阿波シティマラソンに出場予定で、地元でもその姿を最後に刻む中村。「最後まで感謝の気持ちを胸に、一歩一歩大切に走り切りたい」。 今後については「指導者として陸上競技に携わり、富士通で学んだこと、そして競技を通して得た経験を次の世代へとつないでいく人生を歩んでいきたい」と決意表明している。 各年代で名門を歩み、トラック、ロード、駅伝で結果を残し、マラソンで五輪の舞台に立つ。まさに『王道』を突き進んできた記憶にも記録にも残る名ランナーだった。

現役引退を表明した中村匠吾のコメント全文

お世話になりました全ての皆さまへ このたび、現役選手としての競技生活に一区切りをつけ、引退する決断をいたしました。 小学5年生のときに始めた陸上競技は、長い年月をかけて私の人生そのものとなりました。その競技人生の締めくくりを、富士通陸上競技部で迎えられたことを、心から幸せに思っています。 駒澤大学を卒業後は富士通に入社し、会社のご理解とご支援のもと、東京2020オリンピックまでは母校を練習拠点としながら競技に挑戦させていただきました。 その後、チームへ合流し、福嶋正総監督をはじめとするスタッフの皆さまのもとで、再び世界の舞台を目指した競技生活が始まりました。その中で、2021年のニューイヤー駅伝や2024年の北海道マラソンでの優勝など、忘れられない経験を重ねることができました。オリンピックの舞台を走れたことは、私の競技の大きな節目となった大会であり今も心に残っています。そして、世界の舞台を目標に富士通の仲間とともに挑戦し続けた日々は、結果以上に充実した、本当に楽しい時間でした。 競技人生を振り返ると、数えきれない出会いや経験の積み重ねが、今の自分を形づくってくれたと感じています。多くの指導者、チームメイト、関係者の皆さまと出会い、支え合いながら歩めた経験は、私にとってかけがえのない財産であり、私の競技人生の土台を築いていただきました駒澤大学陸上競技部の大八木弘明総監督をはじめ、これまでご指導くださったすべての指導者の皆さまに、心より感謝申し上げます。 また、これまで富士通陸上競技部のスタッフの皆さまには、競技面だけでなく、一人の競技者として、また社会人として成長するための多くの学びと機会を与えていただきました。富士通という恵まれた環境のもと、最後まで挑戦を続けさせていただいたことに、深く感謝申し上げます。 最後に、社員・ファンの皆さまからの温かいご声援は、常に私の背中を押してくれる大きな力となりました。本当にありがとうございました。今後とも富士通陸上競技部への変わらぬ応援をよろしくお願いいたします。 現役選手としては、 2月1日(日曜日) 第1回四日市みなとランフェスティバル 2月15日(日曜日) 第19回美し国三重市町対抗駅伝 2月22日(日曜日) 第21回阿波シティマラソン の3大会に出場予定です。最後まで感謝の気持ちを胸に、一歩一歩大切に走り切りたいと思います。 今後は指導者として陸上競技に携わり、富士通で学んだこと、そして競技を通して得た経験を次の世代へとつないでいく人生を歩んでいきたいと思います。次のステージにおいても、ご指導・ご鞭撻を賜れましたら幸いです。 最後になりますが、これまでどんな時も支えてくれた家族に心から感謝しています。 これまで本当にありがとうございました。 中村匠吾

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