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2025.12.14

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中学チャンピオンが実力発揮! 女子・是枝愛香、男子・出田隆之助がそろって区間賞 「都道府県対抗駅伝でも区間賞を取りたい」/全中駅伝
中学チャンピオンが実力発揮! 女子・是枝愛香、男子・出田隆之助がそろって区間賞 「都道府県対抗駅伝でも区間賞を取りたい」/全中駅伝

是枝愛香と出田隆之助

◇全国中学校駅伝(12月14日/滋賀・希望が丘文化公園 男子6区間18km、女子5区間12km)

第33回全国中学校駅伝が行われ、男子は木瀬(群馬)が初出場で初優勝、女子は京山(岡山)が史上3校目の3連覇を飾った。

今大会には、夏の沖縄全中で男子3000mを制した出田隆之助(中京3福岡)と女子1500mを制した是枝愛香(内部3三重)も出場。全中の男女長距離種目のチャンピオンがそろって全中駅伝に登場するのは17年ぶりだったが、2人はいずれも実力を存分に発揮し、区間賞を獲得した。

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女子の是枝は1区に出走。全中優勝後も国スポやU16大会など全国大会を経験し、3000mで9分34秒44をマークするなど好調を維持したまま今大会を迎えた。

各校のエースが集う1区でも是枝は序盤からレースの主導権を握った。京山の中西彩葉(2年)や、松浪(神奈川)の平田きおか(3年)らが競りかけたが、先頭集団を落ち着いて牽引。途中で先頭を譲る場面もあったものの、「自分の走りをして走り抜こう」と焦ることはなかった。

アップダウンのきついコースに対しても、「上り坂が得意なので、そこで引き離し、下り坂はリラックスすることを心がけました」と冷静に対応。最後の上り坂で平田を突き放し、10分12秒で区間賞に輝いた。

三重県勢の女子としても初の区間賞。「全中優勝の経験を生かすことができました。全国大会を重ねるうちに緊張することも少なくなり、気持ちよく走れました」と笑顔を見せた。

一方、男子の出田は中京のアンカーとして6区に登場。チームは優勝候補にも挙げられていたが、序盤から苦しいリレーが続き、出田に回ってきた時点で15位。トップとの差は2分07秒と大きく開いていた。

逆転優勝は厳しい状況だったが、出田はスタートから積極的にペースを上げた。中継所直後の下り坂でスピードに乗ると、次々と前を行く選手をかわす。入賞ラインの8位とは約30秒差があったものの、中盤で入賞圏内に押し上げ、さらに7位まで浮上。今大会最速となる9分11秒で駆け抜け、8人抜きを達成した。

この1年はキャプテンとしてもチームを引っ張ってきた出田。「最後はどんな位置でタスキをもらっても1番でフィニッシュラインを駆け抜けたかったです」と悔しさものぞかせたが、全中に続く快走には「区間賞を取れたことがうれしい」と自信を深めた。

是枝も出田も、1月に行われる全国都道府県対抗駅伝に出場を予定。今季3つめの“全国タイトル”へ期待も膨らんでおり、出田は「まだ走る区間は決まっていませんが、区間賞を取りたいです。もし、2区を走るなら、今年の大会で稲垣(翔馴)さん(現・洛南高)が出した記録(8分21秒)を目指します」と目標を掲げた。

◇全国中学校駅伝(12月14日/滋賀・希望が丘文化公園 男子6区間18km、女子5区間12km) 第33回全国中学校駅伝が行われ、男子は木瀬(群馬)が初出場で初優勝、女子は京山(岡山)が史上3校目の3連覇を飾った。 今大会には、夏の沖縄全中で男子3000mを制した出田隆之助(中京3福岡)と女子1500mを制した是枝愛香(内部3三重)も出場。全中の男女長距離種目のチャンピオンがそろって全中駅伝に登場するのは17年ぶりだったが、2人はいずれも実力を存分に発揮し、区間賞を獲得した。 女子の是枝は1区に出走。全中優勝後も国スポやU16大会など全国大会を経験し、3000mで9分34秒44をマークするなど好調を維持したまま今大会を迎えた。 各校のエースが集う1区でも是枝は序盤からレースの主導権を握った。京山の中西彩葉(2年)や、松浪(神奈川)の平田きおか(3年)らが競りかけたが、先頭集団を落ち着いて牽引。途中で先頭を譲る場面もあったものの、「自分の走りをして走り抜こう」と焦ることはなかった。 アップダウンのきついコースに対しても、「上り坂が得意なので、そこで引き離し、下り坂はリラックスすることを心がけました」と冷静に対応。最後の上り坂で平田を突き放し、10分12秒で区間賞に輝いた。 三重県勢の女子としても初の区間賞。「全中優勝の経験を生かすことができました。全国大会を重ねるうちに緊張することも少なくなり、気持ちよく走れました」と笑顔を見せた。 一方、男子の出田は中京のアンカーとして6区に登場。チームは優勝候補にも挙げられていたが、序盤から苦しいリレーが続き、出田に回ってきた時点で15位。トップとの差は2分07秒と大きく開いていた。 逆転優勝は厳しい状況だったが、出田はスタートから積極的にペースを上げた。中継所直後の下り坂でスピードに乗ると、次々と前を行く選手をかわす。入賞ラインの8位とは約30秒差があったものの、中盤で入賞圏内に押し上げ、さらに7位まで浮上。今大会最速となる9分11秒で駆け抜け、8人抜きを達成した。 この1年はキャプテンとしてもチームを引っ張ってきた出田。「最後はどんな位置でタスキをもらっても1番でフィニッシュラインを駆け抜けたかったです」と悔しさものぞかせたが、全中に続く快走には「区間賞を取れたことがうれしい」と自信を深めた。 是枝も出田も、1月に行われる全国都道府県対抗駅伝に出場を予定。今季3つめの“全国タイトル”へ期待も膨らんでおり、出田は「まだ走る区間は決まっていませんが、区間賞を取りたいです。もし、2区を走るなら、今年の大会で稲垣(翔馴)さん(現・洛南高)が出した記録(8分21秒)を目指します」と目標を掲げた。

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