2025.11.02
◇第57回全日本大学駅伝(11月2日/愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮:8区間106.8km)
学生駅伝ナンバー1を決める第57回全日本大学駅伝が行われ、8区(19.7km)で早大の工藤慎作(3年)が56秒54をマークし、早大の先輩でもある渡辺康幸が第27回大会(1995年)でマークした56分59秒の日本人区間最高タイムを30年ぶりに塗り替えた。
「早稲田の記録は早稲田の選手が塗り替えるというのは、できたら面白と思っていました。抜かせて良かったです」と眼鏡の奥の目尻が下がる。レースを振り返り「レースプランがうまかった。後半に向けて体力を残せた」と要因に挙げる。
今年は箱根駅伝では5区で区間2位の激走を見せて総合4位に貢献。さらに、日本学生ハーフマラソンで優勝し、7月のワールドユニバーシティゲームズも大会新記録で優勝した。「ハーフくらいの距離は自信がある」。この2ヵ月は「自分の身体と対話しながら向き合えた。絶好調という感じではないですけど、逆にそのくらいのほうがいい」と出雲駅伝6区区間3位からさらに上げて見せた。
「前半落ち着いて入って10kmくらいで余裕があった。適切なレースペース配分で行けました」と言い「前も後ろも気にせず、自分の走りだけを意識しました」と冷静に走り切った。
チームは5位で「中盤までのシードラインに絡めていたというのはいいこと」と箱根駅伝に向けても手応えをつかみ「自分が早稲田のストロングポイント。その分、稼ぎたいと思っています」と、再び“山の名探偵”として臙脂の高みへと押し上げる覚悟だ。
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