一般社団法人関東学生陸上競技連盟は10月20日、日本テレビで放送された第102回箱根駅伝予選会の中継において、関東学生連合チームの選出方法についての解説で誤りがあったといして訂正を発表した。
関東学生連合チームは箱根駅伝に出場しない大学の選手から構成されるオープン参加チーム。18日の生中継時の番組内での解説において、「所属大学の10名が完走して総合順位がつかなければ、関東学生連合チームのメンバーにはなれない」と説明があった(箱根駅伝予選会は各校10人の合計タイムで争われる)。
しかし、実際の正しい選出方法は、「所属大学の総合順位は要件ではなく、完走者が10名に達せず総合順位がつかなかった場合でも、個人順位で上位者となり要件を満たせば、関東学生連合チームに選出」されると訂正した。
関東学生連合チームの選出方法については今回から新ルールが適用。前回までは(1)予選会の落選校の所属選手のうち、各校1名で予選会個人順位の上位16名で編成する(※単独チームまたは連合チームですでに1回以上の出走経験がある選手は除外)というものだった。
しかし、今回から予選会総合11位から20位の大学に1枠ずつ権利が付与される「チーム枠10名」を定め、21位以下の大学所属選手のうち各大学1名で個人順位上位者から選出される「その他個人枠6名」を加えた16名で編成。なお、出走回数の上限も2回に変更された。
関東学連は今回の誤りについて「本年度から適用される新ルールについて、総合順位で大学に付与される権利と、個人成績による権利付与についての確認・共有が不十分であったために発生した」と説明。「視聴された皆様、報道関係者の皆様、ならびに選手と各大学関係者の皆様に誤った情報をお伝えし、多大なるご迷惑と混乱をお招きしましたことを、深くお詫び申し上げます」を謝罪し、「事前の確認体制の甘さを深く反省し、今後はルールの確認、特に変更点に関しては、正確な情報を正しく伝えることができるようにして参ります」とコメントしている。
関東学生連合チームは予選会で敗退した伝統校、新たに箱根駅伝出場に挑戦する大学など、箱根駅伝を通じた強化の裾野を広げることを目指し、2003年の第79回大会で、当時関東学連選抜の名称で初めて発足。07年~13年は正式参加、未編成の14年を経て、15年から現名称(オープン参加)で編成されてきた(2024年の第100回大会除く)。
今回の予選会でチーム枠に該当する11~20位は法大、明大、専大、日本薬科大、駿河台大、筑波大、拓大、芝浦工大、国士大、上武大。個人では12位だった東大の秋吉拓真らが個人枠として選出される見込みとなっている。
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