◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 6日目
東京世界陸上6日目のイブニングセッションが行われ、女子800m予選に17歳の久保凛(東大阪大敬愛高3)が出場。2分02秒84の7着で準決勝進出はならなかった。
涙を目一杯に溜めながら、まっすぐに見つめてレースを振り返る。「前から3、4番目で進めようと思ったのですが、100mからかぶせられて内側に入ってしまいました。何もかもうまくいかなかった」。
これが世界の壁なのか。オープンレーンになった途端にグッと前に入ってポジション争いが繰り広げられ、久保そこに加われない。集団の内側で身動きが取れない。かつ、スローペースという「経験したことのない」展開に持ち味は発揮できなかった。
それでも、ズルズルと下がることなく、最後は1人かわしてフィニッシュ。堂々たる走りだった。
「少しプレッシャーもありましたが、一番は楽しんで走ろうと思っていました」。痛めていた膝裏やふくらはびも問題なく臨め「今まで以上にベストな状態で仕上げることができた」。だからこそ、「力不足。全然通用していないというのがわかったレースでした」。
満員のスタンドで、「どこを歩いても自分を応援してくれている。すごく幸せでした。もっとみなさんに良い走りを見せたかったのですが申し訳ない気持ちがあります」。謝る必要はまったくない。今季、17歳の高校生がこれまでどれだけ陸上界を盛り上げてくれたか。観客の大きな拍手は、今日のレースだけではなく、これまでの努力と結果、人柄に送られたもの。
「イチから身が着直して、もっと強い久保凛をしっかり見せられるように頑張りたい」
聖地を沸かせたトラック2周。涙に暮れた17歳は、さらなる成長を誓っていた。
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