2025.07.26
◇全国高校総体(インターハイ、7月25日~29日/広島・ホットスタッフフィールド広島)2日目
広島インターハイの2日目が行われ、男子棒高跳は井上直哉(阿南光3徳島)が高校歴代6位の5m31を2回目に成功させて初優勝を飾った。
昨年の国民スポーツ大会、U18大会と主要大会で連勝していた井上が、広島の地でも強さを見せた。
暑熱対策でそれぞれの高さの試技数が2回に制限されるなか、「少し不安はありましたが、気持ちを切り替えて、一本で確実に跳ぶような跳躍をしました」。大会前日の練習では振るわなかったというものの、25日の予選で4m70を一発でクリアし、「少し自信を持てました」と話す。
その言葉通り、決勝は堂々とした試合運び。4m80を1回目で跳んだ後はパスを続け、5m00の一発クリアで優勝が確定する。「目標は5m30以上を跳んで優勝することでした」と、バーの高さを5m31まで上げた。
高さが出ていたもののクリアの際に身体との幅が少なく、修正した2回目は16フィート、175ポンドのマックスポールを使いこなし、「思い切った跳躍」で見事に成功。ガッツポーズしながらマットに落ち、「『しゃー!』という気持ちになりました」と笑顔で振り返った。
徳島・羽ノ浦中から棒高跳を始め、全中5位、U16大会4位などの実績を残したが、高校は陸上部のない阿南光へ進学。現在も練習施設が整う中学で練習し、ポールも他県の学校から借りるなど工夫しながら努力を積み重ねてきた。
この日も最後は大会記録を1cm上回る5m44に挑戦したが、成功はならなかった。「助走の強化と空中動作をうまくする」ことで記録を追い求めつつも、「U20日本選手権などでも優勝したいです」。高校最後のシーズンもまだまだ結果を追い求めていくつもりだ。
男子棒高跳高校歴代10傑
5.51 古澤一生(前橋育英3群馬) 2020. 8. 8 5.50i 江島雅紀(荏田3+神奈川) 2017. 1.14 5.41 笹瀬弘樹(浜松市立3静岡) 2007. 8. 5 5.40 澤野大地(成田3千葉) 1998. 8. 3 5.35 原口篤志(王寺工3奈良) 2021.11. 3 5.31 井上直哉(阿南光3徳島) 2025. 7.26 5.30 井村俊雄(明石商3兵庫) 2000. 6.24 5.30 森拓朗(成田3千葉) 2001. 7. 1 5.30i 柄澤智哉(前橋育英3群馬) 2020.11.22 5.30 北田琉偉(大塚3大阪) 2022.11. 6 5.30 渡邉瑛斗(大塚3大阪) 2022.11.19RECOMMENDED おすすめの記事
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