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2025.06.02

松本真奈200m23秒89の県新記録、100mは3連覇 信岡彩瑚が跳躍3冠 広島国際学院が男子総合初V/IH広島県大会
松本真奈200m23秒89の県新記録、100mは3連覇 信岡彩瑚が跳躍3冠 広島国際学院が男子総合初V/IH広島県大会

女子200mで県新記録を打ち立てた松本真奈(25年IH広島県大会)

広島インターハイ(7月25日~29日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱戦を繰り広げている。

広島県大会は5月30日~6月1日の3日間、広島市の広島広域公園陸上競技場(ホットスタッフフィールド広島)で行われた。

女子短距離では松本真奈(広島皆実3)が輝いた。100mは、11秒57の自己記録を持つ松本と、中学記録(11秒57)保持者のルーキー・三好美羽(暁の星女1)が激突したが、松本が自身の持つ大会記録を0.03秒更新する11秒77(+0.4)で3連覇。三好は12秒02で2位に入った。

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さらに、松本は200mで自己記録を0.15秒更新する23秒89(-0.1)の広島県新記録で2年ぶりV。「カーブを楽に入り、そのままスピードを維持できました」と、持ち味を生かしてタイムにつなげた。100mがメインという気持ちは変わらないが、200mへの意欲ものぞかせている。

松本がアンカーを務めた4×100mリレーでも広島皆実は、大会新記録となる46秒03で制し、昨年のインターハイで3位入賞時のチームベスト45秒95に迫った。松本は3冠を達成。2走を走った河村捺希(2年)も400m(56秒20)と4走を担った4×400mリレー(3分52秒50)と合わせて3種目Vを飾った。

男子200mでは、岩崎倭士(崇徳3)が快走。昨年までは21秒89が自己ベストだったが、冬季練習で持ち味である後半の走りを磨き、21秒22(+0.8)で優勝した。岩崎は、4×100mリレーでも3走を務め、40秒95の大会新Vに貢献している。なお、この種目では2位の広島皆実が41秒03、3位の神辺旭が41秒04と、上位3チームが従来の大会記録(41秒06)を上回った。

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男子400mハードルでは小早川智之(県広島3)が52秒25の大会新で制し、400m(48秒47)と合わせてロングスプリント2冠。女子ハンマー投では、大平睦実(安芸南3)が49m87で制した。

男子100mは、昨年10秒44をマークした荒谷匠人(近大東広島2)が向かい風2.6mのなか、10秒74で1位。女子100mハードルは竹堂ゆうみ(神辺旭3)が追い風参考ながら13秒67(+3.5)の好タイムで勝利している。

また、女子跳躍では信岡彩瑚(広島工大3)は3冠を獲得した。特に三段跳は大会新の12m11(+1.5)をマーク。走高跳は1m62、走幅跳は5m66(+1.8)でそれぞれ優勝した。

男子5000mは土間董哉(世羅3)が14分08秒03で制した。女子中距離はノラ・ジェロティッチ(世羅1)が800mを2分11秒92、1500mを4分27秒73で2種目Vを遂げた。

学校対抗総合の男子は、トラック種目で得点を重ねた広島国際学院が84点で初優勝。女子はトラック種目で大きく伸ばした広島皆実が114点と3連覇を果たした。

中国大会は6月20日から3日間、県大会と同じ広島広域公園陸上競技場(ホットスタッフフィールド広島)で行われる。

文/松山林太郎

広島インターハイ(7月25日~29日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱戦を繰り広げている。 広島県大会は5月30日~6月1日の3日間、広島市の広島広域公園陸上競技場(ホットスタッフフィールド広島)で行われた。 女子短距離では松本真奈(広島皆実3)が輝いた。100mは、11秒57の自己記録を持つ松本と、中学記録(11秒57)保持者のルーキー・三好美羽(暁の星女1)が激突したが、松本が自身の持つ大会記録を0.03秒更新する11秒77(+0.4)で3連覇。三好は12秒02で2位に入った。 さらに、松本は200mで自己記録を0.15秒更新する23秒89(-0.1)の広島県新記録で2年ぶりV。「カーブを楽に入り、そのままスピードを維持できました」と、持ち味を生かしてタイムにつなげた。100mがメインという気持ちは変わらないが、200mへの意欲ものぞかせている。 松本がアンカーを務めた4×100mリレーでも広島皆実は、大会新記録となる46秒03で制し、昨年のインターハイで3位入賞時のチームベスト45秒95に迫った。松本は3冠を達成。2走を走った河村捺希(2年)も400m(56秒20)と4走を担った4×400mリレー(3分52秒50)と合わせて3種目Vを飾った。 男子200mでは、岩崎倭士(崇徳3)が快走。昨年までは21秒89が自己ベストだったが、冬季練習で持ち味である後半の走りを磨き、21秒22(+0.8)で優勝した。岩崎は、4×100mリレーでも3走を務め、40秒95の大会新Vに貢献している。なお、この種目では2位の広島皆実が41秒03、3位の神辺旭が41秒04と、上位3チームが従来の大会記録(41秒06)を上回った。 男子400mハードルでは小早川智之(県広島3)が52秒25の大会新で制し、400m(48秒47)と合わせてロングスプリント2冠。女子ハンマー投では、大平睦実(安芸南3)が49m87で制した。 男子100mは、昨年10秒44をマークした荒谷匠人(近大東広島2)が向かい風2.6mのなか、10秒74で1位。女子100mハードルは竹堂ゆうみ(神辺旭3)が追い風参考ながら13秒67(+3.5)の好タイムで勝利している。 また、女子跳躍では信岡彩瑚(広島工大3)は3冠を獲得した。特に三段跳は大会新の12m11(+1.5)をマーク。走高跳は1m62、走幅跳は5m66(+1.8)でそれぞれ優勝した。 男子5000mは土間董哉(世羅3)が14分08秒03で制した。女子中距離はノラ・ジェロティッチ(世羅1)が800mを2分11秒92、1500mを4分27秒73で2種目Vを遂げた。 学校対抗総合の男子は、トラック種目で得点を重ねた広島国際学院が84点で初優勝。女子はトラック種目で大きく伸ばした広島皆実が114点と3連覇を果たした。 中国大会は6月20日から3日間、県大会と同じ広島広域公園陸上競技場(ホットスタッフフィールド広島)で行われる。 文/松山林太郎

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