◇アジア選手権(5月27日~5月31日/韓国・クミ)
2年に一度開かれるアジア選手権が終了し、日本選手団が帰国してメディアの取材に応じた。
女子800mでパフォーマンス日本歴代3位の2分00秒42をマークして銀メダルに輝いた久保凛(東大阪大敬愛高3)は、初めてのシニア国際舞台を「80~90点。結構高いんですけど、1位を取りたかった悔しさもあるので、それを次につなげられれば」と振り返った。
「初めて(シニアの)日本代表を背負うので挑戦する気持ちと、勝ちにこだわってタイムもだせればと思っていました」と久保。その言葉通り、レースでは序盤から引っ張った塩見綾乃(岩谷産業)を300mでかわすと、残り200mからさらにギアを上げて抜け出した。残り50mで呉洪嬌(中国)に逆転を許したものの、力を出し切る熱走だった。
予選でも1着通過し、タイムも2分02秒16。それでも「まだ余裕を感じられました」と言う。練習のウォーミングアップで取り組む2000mやジョグのペースが、「余裕を持って上げられている」そうで、「そのスピードが余裕につながっているのかな」と今季の成長部分を分析。昨年7月に叩き出した日本人初の2分切りとなる1分59秒93を塗り替える手応えをしっかりと得ている。
シニアの選手たちと過ごす中で学びも多かった。「シニアの方々の生活を見て、もっと試合の経験を得ないといけないんだなと感じました」。久保にとって、多くの収穫を得た大会となり、次への気持ちをさらに高める。
6月中旬にはインターハイ近畿地区大会が控えており、高校の舞台に戻る。「近畿でも全国でも、800mと1500mで2冠をして、チームの総合優勝に貢献したいです」と笑顔で語る久保。その先には、東京世界選手権の代表入りを懸けて臨む日本選手権が待つ。
「今回も1周目は感覚的に1分を切って入ってもリラックスできていました。1周目の入りをもっと速くして、2周目で少し落ちてしまうところをリラックスして落ちないようにできれば、1分59秒を切るところにつながると思っています。そこをしっかりと練習していきたい」
アジアで積んだ経験を、次は世界に生かしていく。
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