◇アジア選手権(5月27日~5月31日/韓国・クミ)
アジア選手権に出場した日本選手団が帰国し、メディアの取材に応じた。
男子110mハードルで初優勝を飾った村竹ラシッド(JAL)は「すごく疲れたけど、しっかりと勝ち切れたことはすごくうれしく思います」と胸を張る。
ワールドランキングのポイントが2年間有効となり、「海外の試合に出るにあたって有利になる」ことと、1レースだけのダイヤモンドリーグ(DL)では経験できない「ラウンドを重ねる経験」を得ることを目指し、今大会に出場。決勝は雷雨の影響で大幅に競技時間が遅れたが、それをものともしなかった。
勝負に徹したレースでタイムは13秒22(+0.7)と「今季一番遅いタイム」だったが、「後半しっかり伸びるレースがしたかった。やりたいレースはできました」と納得の表情。今後はその感覚に、「今季しっかり走れている前半を組み合わせて、その(前半と後半の力の配分加減の)塩梅をうまく見つけること」を目指していくという。
今季初戦だった4月末の世界陸連ダイヤモンドリーグ・厦門大会で13秒14をマークし、参加標準記録(13秒27)を突破。パリ五輪5位入賞と合わせて選考基準を満たし、東京世界世界選手権の代表に内定済みだ。
「アベレージは去年より0.1秒ぐらい上がっているので、まずはアベレージを落とさないこと。そのうえで、どこかの大会でしっかりとタイムが上振れできればいいと思っています」
今後もDLを中心に試合に出ていく予定で、7月の日本選手権については「(代表に)内定している身ですし、身体のダメージも考えて」見送る方向だ。
パリ五輪ファイナリストの肩書に「アジア王者」を加えた村竹。それでも「自分は挑戦者の立場だと思うので、それを忘れずに」最大のターゲットである東京世界選手権のメダルと12秒台を目指し、突き進む。
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