HOME 高校

2023.06.17

男子やり投は滋賀ワン・ツー!渡邉宙65m20で連覇!高校2冠・谷口大翔は2位/IH近畿
男子やり投は滋賀ワン・ツー!渡邉宙65m20で連覇!高校2冠・谷口大翔は2位/IH近畿

近畿地区大会男子やり投でワン・ツーを占めた滋賀の渡邉宙(草津東3、左)と谷口大翔(彦根翔西館3)

◇インターハイ近畿地区大会(6月15日~18日/和歌山・紀三井寺公園競技場)3日目

夏の北海道インターハイを懸けた近畿地区大会の3日目が行われ、男子やり投で渡邉宙(草津東3滋賀)が2投目に65m20を投げ、2連覇を達成した。昨秋の国体、U18大会を制している同じ滋賀の谷口大翔(彦根翔西館3)は61m13の2位だった。

広告の下にコンテンツが続きます

県大会では66m86の自己新をマークしたものの、67m92を放った谷口に敗れて2位だった渡邉。「調子も上がってきていたので、あわよくば70m台も狙っていました」。1投目がファウルとなり「少し焦った」そうだが、「2投目に65mを超えられたのは良かったです」。その後は記録を伸ばせなかったものの、逃げ切ってホッと胸をなでおろす。

182cmの長身を生かした腕のしなりと、中学時代にラグビーのウィングとして鳴らしたスピードが持ち味。近畿王者として臨んだ昨年の全国は、予選敗退だった。インターハイの借りは、インターハイで。渡邉は「まだ最後に身体が突っ込んでしまう癖があるので、そこを修正し、70m以上を投げて優勝することが目標」と、リベンジの思いを力強く語った。

高校2冠、高2歴代10位の68m55を持つ谷口は、冬季は順調にトレーニングを積んでパワーアップを図ってきた。しかし、春先にぎっくり腰になり、その後にブロック脚の左足踵を痛めてしまう。5月末の滋賀県大会では67m92と力を見せてはいたものの、「県の時も痛みはありました。今回は少しひどかったです」。まともに記録を残したのが1投目のみと、薄氷を踏む思いの2位通過となった。

ただ、「この足の状態で61m台を投げられたのは収穫。体力、筋力は確実にアップしているので、ケガさえ治れば70m台の手応えはあります」と前を向く。インターハイでは、「勝つことはもちろん、2位以下にどれだけ差をつけられるか」と抱負を語る。将来は「世界で活躍できる選手」を目指しており、先々を見据えて「インターハイもあくまで通過点」を強調する。

広告の下にコンテンツが続きます

北の大地で、滋賀勢の70mオーバーの投げ合いが見られるか注目だ。

全国インターハイは8月2日から6日に北海道・厚別公園競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

文/花木 雫
写真/弓庭保夫

◇インターハイ近畿地区大会(6月15日~18日/和歌山・紀三井寺公園競技場)3日目 夏の北海道インターハイを懸けた近畿地区大会の3日目が行われ、男子やり投で渡邉宙(草津東3滋賀)が2投目に65m20を投げ、2連覇を達成した。昨秋の国体、U18大会を制している同じ滋賀の谷口大翔(彦根翔西館3)は61m13の2位だった。 県大会では66m86の自己新をマークしたものの、67m92を放った谷口に敗れて2位だった渡邉。「調子も上がってきていたので、あわよくば70m台も狙っていました」。1投目がファウルとなり「少し焦った」そうだが、「2投目に65mを超えられたのは良かったです」。その後は記録を伸ばせなかったものの、逃げ切ってホッと胸をなでおろす。 182cmの長身を生かした腕のしなりと、中学時代にラグビーのウィングとして鳴らしたスピードが持ち味。近畿王者として臨んだ昨年の全国は、予選敗退だった。インターハイの借りは、インターハイで。渡邉は「まだ最後に身体が突っ込んでしまう癖があるので、そこを修正し、70m以上を投げて優勝することが目標」と、リベンジの思いを力強く語った。 高校2冠、高2歴代10位の68m55を持つ谷口は、冬季は順調にトレーニングを積んでパワーアップを図ってきた。しかし、春先にぎっくり腰になり、その後にブロック脚の左足踵を痛めてしまう。5月末の滋賀県大会では67m92と力を見せてはいたものの、「県の時も痛みはありました。今回は少しひどかったです」。まともに記録を残したのが1投目のみと、薄氷を踏む思いの2位通過となった。 ただ、「この足の状態で61m台を投げられたのは収穫。体力、筋力は確実にアップしているので、ケガさえ治れば70m台の手応えはあります」と前を向く。インターハイでは、「勝つことはもちろん、2位以下にどれだけ差をつけられるか」と抱負を語る。将来は「世界で活躍できる選手」を目指しており、先々を見据えて「インターハイもあくまで通過点」を強調する。 北の大地で、滋賀勢の70mオーバーの投げ合いが見られるか注目だ。 全国インターハイは8月2日から6日に北海道・厚別公園競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。 文/花木 雫 写真/弓庭保夫

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.05.17

世界陸連競歩ツアーのラ・コルーニャにパリ五輪代表の池田向希ら出場

5月18日(日本時間19日深夜)に行われる世界陸連(WA)競歩ツアー・ゴールドのXXXVIIラ・コルーニャ国際グランプリ(スペイン)の男子20km競歩に、パリ五輪代表の池田向希(旭化成)がエントリーした。 池田は東京五輪 […]

NEWS 第一生命グループ女子陸上競技部とHOKAがパートナーシップ契約を締結 

2024.05.17

第一生命グループ女子陸上競技部とHOKAがパートナーシップ契約を締結 

5月17日、シューズを中心とするスポーツメーカーのHOKAは第一生命グループ女子陸上競技部とのパートナーシップ協定を締結したと発表した。 第一生命グループ女子陸上競技部は1990年に創設。全日本実業団対抗女子駅伝(クイー […]

NEWS パリ五輪の舞台「スタッド・ド・フランス」トラックが完成!!珍しい紫色の超高速トラック

2024.05.17

パリ五輪の舞台「スタッド・ド・フランス」トラックが完成!!珍しい紫色の超高速トラック

今夏のパリ五輪の陸上競技の舞台となるフランス、サン=ドニにある「スタッド・ド・フランス」の改修工事が終了し、トラックが完成した。 トラックのカラーは世界でも類を見ない美しい紫色で、インパクトは絶大。超高速トラックといわれ […]

NEWS 編集部コラム「ヤバイ大会」

2024.05.17

編集部コラム「ヤバイ大会」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 広告の下にコンテンツが続きます 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り […]

NEWS 世界トップアスリートに「すげー!」セイコーゴールデンGP出場選手が都内の小学生と交流

2024.05.17

世界トップアスリートに「すげー!」セイコーゴールデンGP出場選手が都内の小学生と交流

日本陸連は5月17日、今週末に開かれるセイコーゴールデングランプリ(国立競技場)にさきがけ、出場する海外選手が都内の小学校訪問の機会を設けた。 晴天に恵まれたこの日、新宿区立四谷第六小学校を訪れたのは、男子100mで世界 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年6月号 (5月14日発売)

2024年6月号 (5月14日発売)

別冊付録学生駅伝ガイド

page top