トラック全国経験なしの倉本が1区区間賞の快挙

各校のエースランナーが多く集まる1区で区間賞を獲得したのが倉本晃羽(白子3三重)だ。2年生で出場した前回も1区に登場して11位と健闘したが、トラックでの全国出場経験はゼロ。11月に行われた東海大長距離競技会3000mで2019年中学最高の8分27秒92をマークして、にわかに注目を集めていた。
区間賞が目標だったという倉本は「風が強かったので、前に出て風よけにされないよう、中盤までは後ろで控えていました」と、市貝(栃木)の薄根大河が積極的に集団を引っ張るのとは対照的に、2kmを過ぎるまで先頭からやや下がったポジションをキープ。中継所まで残り300mのトラックに入った時点でも、まだ5番手にいた。「最後の坂でみんな疲れるだろうから、狙っていた」とスパートを仕掛けたのは残り200mから。前を行くライバルをカーブの外側からかわして残り50mでついにトップに立ち、9分09秒で2区に中継した。
「目標どおりに区間賞が取れてうれしい」と、思い描いたとおりのレースに笑顔が弾けた倉本。2019年は全中出場を目指していたものの、通信大会が行われた7月は猛暑の影響で調子を落として参加標準記録を切れなかった。さらに出場予定だった10月のジュニア五輪は大会が台風で中止と不運にも見舞われたが、最後の中学駅伝で実力を遺憾なく発揮した。
この大会で三重県勢の区間賞は男女を通じて初めて。その存在を全国に知らしめ、「高校でも全国1位の座を守っていきたいですね」と次のステージでの目標を掲げた。
(大久保雅文)
※2020年1月14日発売の『月刊陸上競技2月号』では、さまざまな全中駅伝の記事を掲載しています
トラック全国経験なしの倉本が1区区間賞の快挙
各校のエースランナーが多く集まる1区で区間賞を獲得したのが倉本晃羽(白子3三重)だ。2年生で出場した前回も1区に登場して11位と健闘したが、トラックでの全国出場経験はゼロ。11月に行われた東海大長距離競技会3000mで2019年中学最高の8分27秒92をマークして、にわかに注目を集めていた。
区間賞が目標だったという倉本は「風が強かったので、前に出て風よけにされないよう、中盤までは後ろで控えていました」と、市貝(栃木)の薄根大河が積極的に集団を引っ張るのとは対照的に、2kmを過ぎるまで先頭からやや下がったポジションをキープ。中継所まで残り300mのトラックに入った時点でも、まだ5番手にいた。「最後の坂でみんな疲れるだろうから、狙っていた」とスパートを仕掛けたのは残り200mから。前を行くライバルをカーブの外側からかわして残り50mでついにトップに立ち、9分09秒で2区に中継した。
「目標どおりに区間賞が取れてうれしい」と、思い描いたとおりのレースに笑顔が弾けた倉本。2019年は全中出場を目指していたものの、通信大会が行われた7月は猛暑の影響で調子を落として参加標準記録を切れなかった。さらに出場予定だった10月のジュニア五輪は大会が台風で中止と不運にも見舞われたが、最後の中学駅伝で実力を遺憾なく発揮した。
この大会で三重県勢の区間賞は男女を通じて初めて。その存在を全国に知らしめ、「高校でも全国1位の座を守っていきたいですね」と次のステージでの目標を掲げた。
(大久保雅文)
※2020年1月14日発売の『月刊陸上競技2月号』では、さまざまな全中駅伝の記事を掲載しています
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.26
-
2025.11.26
-
2025.11.25
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.26
熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導
熊本信愛女学院高(熊本)の元陸上競技部監督で、長年多くのランナーを育てた山口和也さんが11月23日、病気のため亡くなった。71歳。 1980年に同校に赴任した山口さん。当時の日本は女子長距離の黎明期であったが、山口さんは […]
2025.11.26
世界クロカンU20代表選考会エントリー確定 インターハイ&国スポV新妻遼己や本田桜二郎ら 女子は細見芽生、真柴愛里
日本陸連は11月26日、第46回世界クロスカントリー選手権(2026年1月10日/米国・タラハシー)の男女U20日本代表代表選考会(11月30日/京都)の確定エントリーリストを発表した。 男子は当初エントリーしていた24 […]
2025.11.26
パリ五輪4×400mR金のウィルソンが地元のメリーランド大に進学決定
男子短距離のQ.ウィルソン(米国)がメリーランド大へ入学することが発表された。 ウィルソンは2008年生まれの17歳。23年ごろから400mで頭角を現し、同年の米国室内選手権で優勝するなど注目を浴びた。今年6月には400 […]
2025.11.26
男子3000m障害・ジャガーが現役引退 リオ五輪銀、ロンドン世界陸上銅など活躍 「別れの時が来た」
2016年リオ五輪の男子3000m障害で銀メダルに輝いたE.ジャガー(米国)が引退を表明した。 ジャガーは35歳。ジュニア時代には中長距離でU20世界選手権1500m7位などの成績を収め、シニアでは3000m障害で世界的 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025