9月に行われる名古屋アジア大会代表の田中希実(豊田自動織機)が8月27日、愛知県刈谷市の豊田自動織機逢妻グラウンドで練習を公開した。
女子1500m、5000m、10000mの3種目で代表入りを果たした田中。6月の日本選手権で1500m7連覇を果たしたあと、7月にはダイヤモンドリーグ(DL)ロンドン大会の3000mで、自身の日本記録を塗り替える8分32秒29をマークした。その後、イタリアで合宿を重ね、23日のDLシレジア(ポーランド)の5000mを今季日本最高となるの14分58秒35を出した。
2日前に欧州遠征から帰国したばかりだといい、翌28日から岐阜県・御嶽山で行われる合宿に向けて「身体の状態を確認することと、刺激を入れる」ことを目的に400mを3本こなした。「手応えは過去最高の仕上がり。実力はメキメキついてきている」と自信をのぞかせる。
その一方で「世界と比べると、順位は取れない微妙な立ち位置にいると改めて感じました。これから自分の力をどのように表現していくかが問われているのではないか」とDL転戦での課題を挙げた。
アジア大会は2日目の10000mから、1500m、5000mの順に、中1日ずつで3レース。過酷なスケジュールとなる。「今、自身の強みが見つけられない状態です。挙げるとすれば自分が誰よりも強いと思えるところはいろんな種目を走ることができたり、たくさんのレースに出られること。『これができる』という根拠のない自信を取り戻す必要があると思っているので、3種目に出ることで『できた』と納得感を得ることが1番の目的」と狙いを語る。
表彰台に立つためのポイントは「最後まで先頭集団に残ること」と言い、「きついところに差し掛かった時に自分を追い込み過ぎても良くないし、自分の弱い声に耳を傾けて甘やかしてもいけない。自分との対話が問われるところ」と引き締まった表情を見せた。
本番に向けては残り1ヵ月ほど。合宿に参加しながら、イタリアで行われるレースや全日本実業団対抗選手権(京都)に出場しながら照準を合わせていく。所属する豊田自動織機の本拠地でもある愛知での開催に「一つのホームのように感じています。自分自身も愛知に所縁のある選手として、胸を張って応援を受けられることはものすごくうれしいです」と笑顔を見せた。
アジア大会の陸上競技は9月23日から29日まで、パロマ瑞穂スタジアムをメイン会場に行われる。田中が出場する10000mは24日21時25分、1500mは26日22時15分、5000mは28日20時43分にスタート予定だ。
文・撮影/野田しほり
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