HOME 駅伝

2020.12.20

【駅伝】男子も世羅!「速さを強さに」変え、史上最多10度目V/全国高校駅伝
【駅伝】男子も世羅!「速さを強さに」変え、史上最多10度目V/全国高校駅伝


◇全国高校駅伝(12月20日/京都・たけびしスタジアム京都)

全国高校駅伝の男子が12月20日に京都で行われ、世羅(広島)が2時間1分31秒で5年ぶり10度目の優勝。先に行われた女子に続き、15年に続いて男女優勝を果たした。

 新宅昭二監督は「最後までドキドキでしたが、選手たちを信じていました」と教え子たちの走りを振り返る。留学生のコスマス・ムワンギ(2年)を3区に据え、そこまでにどれだけ粘りを見せられるかがポイントだった世羅。1区の森下翔太(2年)が区間9位と上々のスタートを切ると、2区の吉本真啓 (3年)も区間5位で4人を抜いた。続くムワンギは、区間新となる22分39秒でこちらも4人を抜いてトップに立つ。4区の主将・新谷紘ノ介(3年)は、「中間くらいで差し込み(脇腹痛)が来て、ラスト上げられなかった」とヒヤリとしたが、5区の1年生・石堂壮真、6区の古川響(2年)がそれぞれ区間ひとケタでしのいで勝負あり。最後は「夢中で走った」という塩出翔太(2年)が区間3位で逃げ切った。

広告の下にコンテンツが続きます

 塩出は「小学生の時に世羅が男女優勝している(2015年)をスタンドで観ていた。「『あんな素敵なチームに入れればいいな。世羅に入って優勝したい』と思っていました。今回、それが達成できてうれしいです」と喜びを語る。

 新谷は「トラックシーズンで個性が強すぎてバラバラになりそうになったこともあった」と心境を打ち明けるが、「1年間、優勝を目標にしてきて、都大路のためにと一つになれました」とチームをまとめた。

「女子が勝ったことで男子も」と新宅先生や新谷。これで優勝回数を最多10度目、初めてふたケタに乗せた。来年に向けて「1、2年生が強いので連覇、そして先輩たちの大会記録(2時間1分18秒)に挑戦してほしい」と新谷は後輩たちへ夢を託した。

■世羅の優勝記録
世羅(広島) 2時間1分31秒
1区 森下翔太(2年)     29.18=区間9位
2区 吉本真啓(3年)     8.09=区間5位
3区 コスマス・ムワンギ(2年) 22.39=区間1位、区間新
4区 新谷紘ノ介(3年)    23.35=区間13位
5区 石堂壮真(1年)     8.49=区間5位
6区 吉川 響(2年)     14.41=区間6位
7区 塩出翔太(2年)     14.20=区間3位

◇全国高校駅伝(12月20日/京都・たけびしスタジアム京都) 全国高校駅伝の男子が12月20日に京都で行われ、世羅(広島)が2時間1分31秒で5年ぶり10度目の優勝。先に行われた女子に続き、15年に続いて男女優勝を果たした。  新宅昭二監督は「最後までドキドキでしたが、選手たちを信じていました」と教え子たちの走りを振り返る。留学生のコスマス・ムワンギ(2年)を3区に据え、そこまでにどれだけ粘りを見せられるかがポイントだった世羅。1区の森下翔太(2年)が区間9位と上々のスタートを切ると、2区の吉本真啓 (3年)も区間5位で4人を抜いた。続くムワンギは、区間新となる22分39秒でこちらも4人を抜いてトップに立つ。4区の主将・新谷紘ノ介(3年)は、「中間くらいで差し込み(脇腹痛)が来て、ラスト上げられなかった」とヒヤリとしたが、5区の1年生・石堂壮真、6区の古川響(2年)がそれぞれ区間ひとケタでしのいで勝負あり。最後は「夢中で走った」という塩出翔太(2年)が区間3位で逃げ切った。  塩出は「小学生の時に世羅が男女優勝している(2015年)をスタンドで観ていた。「『あんな素敵なチームに入れればいいな。世羅に入って優勝したい』と思っていました。今回、それが達成できてうれしいです」と喜びを語る。  新谷は「トラックシーズンで個性が強すぎてバラバラになりそうになったこともあった」と心境を打ち明けるが、「1年間、優勝を目標にしてきて、都大路のためにと一つになれました」とチームをまとめた。 「女子が勝ったことで男子も」と新宅先生や新谷。これで優勝回数を最多10度目、初めてふたケタに乗せた。来年に向けて「1、2年生が強いので連覇、そして先輩たちの大会記録(2時間1分18秒)に挑戦してほしい」と新谷は後輩たちへ夢を託した。 ■世羅の優勝記録 世羅(広島) 2時間1分31秒 1区 森下翔太(2年)     29.18=区間9位 2区 吉本真啓(3年)     8.09=区間5位 3区 コスマス・ムワンギ(2年) 22.39=区間1位、区間新 4区 新谷紘ノ介(3年)    23.35=区間13位 5区 石堂壮真(1年)     8.49=区間5位 6区 吉川 響(2年)     14.41=区間6位 7区 塩出翔太(2年)     14.20=区間3位

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.02

東洋大男子長距離が4社と契約 “昇り龍”を描いた鉄紺の新ユニフォームも発表「頂点目指し力強く上昇」

東洋大は12月2日、陸上競技部男子長距離部門において、セブン銀行(本社:東京都千代田区)、カカクコム(本社:東京都渋谷区)が運営する「求人ボックス」、ECC(本社:大阪市北区)、ビースタニング(本社:東京都渋谷区)が運営 […]

NEWS Hondaに法大・大島史也、東海大の主力2人が来季加入!「培ってきた走力と探究心を最大限に発揮」

2025.12.02

Hondaに法大・大島史也、東海大の主力2人が来季加入!「培ってきた走力と探究心を最大限に発揮」

Hondaは12月2日、来年4月1日に入部する選手として、法大の大島史也、東海大の花岡寿哉と兵藤ジュダの3選手を発表した。 大島は千葉・専大松戸高出身。今年は関東インカレ5000mで7位入賞などがある。5000mは13分 […]

NEWS 約137gの超軽量ながら3D形状のカーボンプレート搭載、ミズノのスピードレーシングシューズ「HYPERWARP」が発売!

2025.12.02

約137gの超軽量ながら3D形状のカーボンプレート搭載、ミズノのスピードレーシングシューズ「HYPERWARP」が発売!

ミズノは12月2日、3D形状のフルレングスカーボンプレートを搭載したスピードランナー向けの新レーシングシューズ「HYPERWARP」シリーズを12月19日に全国のミズノランニング品取扱店で発売することを発表した。 近年の […]

NEWS サニブラウンが熱血アドバイス「成功し続けて最終的にトップに残る人はほとんどいない」失敗と挑戦のススメ

2025.12.01

サニブラウンが熱血アドバイス「成功し続けて最終的にトップに残る人はほとんどいない」失敗と挑戦のススメ

日本陸連は12月1日、第12期ダイヤモンドアスリート・ダイヤモンドアスリートNextageの認定式を開いた。 同プログラムは東京五輪に向けた中長期的なエリートアスリートの国際人としての育成を目的に2014年にスタート。こ […]

NEWS 高1の松下碩斗と後藤大樹がダイヤモンドアスリートNextage新規認定「小さな目標からステップアップ」

2025.12.01

高1の松下碩斗と後藤大樹がダイヤモンドアスリートNextage新規認定「小さな目標からステップアップ」

日本陸連は12月1日、第12期ダイヤモンドアスリート・ダイヤモンドアスリートNextageの認定式を開いた。 ダイヤモンドアスリートは東京五輪に向けた中長期的なエリートアスリートの国際人としての育成を目的に2014年にス […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top