2025.04.11
東京世界選手権の代表選考会を兼ねた第109回日本選手権10000mを前日に控えた4月11日、有力選手が前日会見に登壇した。
前回覇者の葛西潤(旭化成)は「周りも強いので、チャレンジャーとしての気持ちは変わらない。連覇というよりは優勝に挑戦していきたい」と力を込めた。
元日のニューイヤー駅伝以降は試合には出ずに「しっかり脚作り」を行ってきたという。3月以降は明日のレースに向けて準備してきた。「良いコンディションで迎えられます」と穏やかな表情だ。
自身初の五輪となった昨年のパリでは20位に終わった。「悔しさだけが残りました。世界陸上でリベンジしたいという思いが強い」と葛西。9月の東京世界選手権はさらに上の成績を目指している。そのため、「日本選手権はステップアップにしたいです。先を見据えたレースができれば」と語った。
明日のペース設定は最速が27分20秒と発表されている。「昨年と同じぐらいなので、状況を見ながら、順位とタイムの両方にこだわりたい」と言う。昨年の葛西の優勝タイムは27分17秒46だったが、それ以上を考えている様子だった。
昨年、世界一争うレースを経験。「世界は26分台が当たり前。その中でタイムを狙っていきたいし、タイムを持っていても最後に勝てないようではいけないと思う。タイムを出しつつ、ラストで勝ちきりたい」と葛西。熊本の明日夜は雨予報だが、「タフなコンディション」でも最高のパフォーマンスを見せるつもりだ。
日本選手権10000mは4月12日に熊本・えがお健康スタジアムで行われ、男子は19時35分、女子は20分15分にスタート。NHK BSで19時30分から中継される。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.07.30
-
2025.07.30
-
2025.07.30
2025.07.24
100mH中島ひとみ日本歴代2位の12秒71!!東京世界陸上標準突破で初代表ほぼ確実に
-
2025.07.26
-
2025.07.26
-
2025.07.24
-
2025.07.05
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.30
【世界陸上プレイバック】―15年北京―十種競技・イートンが世界新でV2 50km競歩で谷井孝行が銅メダル 荒井も4位入賞、16歳サニブラウン初出場
今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]
2025.07.30
「東京レガシースタジアム」を10月17日~19日に開催! 100m走タイムチャレンジや中長距離スペシャルアカデミーを実施
一般財団法人東京マラソン財団と東京都は7月30日、東京レガシーハーフマラソン2025(10月19日)の開催に合わせて、「東京レガシースタジアム」を10月17日から19日の3日間、国立競技場や明治公園で実施することを発表し […]
2025.07.30
ベルリンマラソンにロンドン王者サウェらがエントリー!青森山田出身ワンジルも3年ぶり登録
9月21日にドイツで開催されるベルリンマラソンのエリート選手が発表された。男子には今年のロンドンマラソン優勝のS.サウェ(ケニア)が出場予定。ブダペスト世界選手権6位のM.メンゲシャ(エチオピア)やオレゴン世界選手権7位 […]
2025.07.30
学生世界最速はワラザ 200mも制して2冠 女子10000mはルカンが大会新/ユニバ
2年に一度開催される学生の総合スポーツ世界大会、FISUワールドユニバーシティゲームズの陸上競技が7月21日から27日、ドイツ、ライン・ルールで開催された。 男子100mはB.ワラザ(南アフリカ)が10秒16(-0.7) […]
Latest Issue
最新号

2025年8月号 (7月14日発売)
詳報!日本選手権
IH地区大会