◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)
パリ五輪に出場した日本代表が8月11日午後に帰国し、男子110mハードルの村竹ラシッド(JAL)が会見に応じた。
試合では日本人初の決勝進出を果たし、ファイナルでも5位と五輪初出場ながら快挙を達成した村竹。「本当に楽しい舞台だったと思ってます」と振り返り、「決勝進出は当初からずっと目標にしていたので、達成できたことはすごく自信になった」とパリでのレースを評価した。
一方で、レース直後は「楽しかった」で満たされていた気持ちも、時間が経つにつれ「ふつふつと悔しさが込み上げているところ」と、メダルまであと少しだったことに対しての心境も増してきたという。
予選、準決勝、決勝と3レースをこなしたが、完璧だったレースはない。日本記録でもある自己記録は13秒04。今大会はいずれも13秒2台と、タイムを見ればもっと上の順位が狙えたという気持ちもある。「日本で出したいい記録を、世界の舞台、ましてや五輪で出すことが本当に難しいことだなと感じました」と、ファイナルを経験したからこそ得られた感想もある。
「海外勢は抜き脚を鋭く前に持ってくる」と世界のトップの技術を目の当たりにし、「これからは世界の強豪と戦っていかないといけない」と、これからの覚悟も確認したパリの舞台となった。
「悔しさは、来年の東京世界陸上にぶつけるつもり。1年間しっかり練習を積んで、その成果を国立競技場で発揮できれば」
パリで湧いた気持ちは、早くも1年後の東京に向いている。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.26
-
2025.11.26
-
2025.11.25
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.26
熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導
熊本信愛女学院高(熊本)の元陸上競技部監督で、長年多くのランナーを育てた山口和也さんが11月23日、病気のため亡くなった。71歳。 1980年に同校に赴任した山口さん。当時の日本女子長距離は黎明期であったが、山口さんは高 […]
2025.11.26
世界クロカンU20代表選考会エントリー確定 インターハイ&国スポV新妻遼己や本田桜二郎ら 女子は細見芽生、真柴愛里
日本陸連は11月26日、第46回世界クロスカントリー選手権(2026年1月10日/米国・タラハシー)の男女U20日本代表代表選考会(11月30日/京都)の確定エントリーリストを発表した。 男子は当初エントリーしていた24 […]
2025.11.26
パリ五輪4×400mR金のウィルソンが地元のメリーランド大に進学決定
男子短距離のQ.ウィルソン(米国)がメリーランド大へ入学することが発表された。 ウィルソンは2008年生まれの17歳。23年ごろから400mで頭角を現し、同年の米国室内選手権で優勝するなど注目を浴びた。今年6月には400 […]
2025.11.26
男子3000m障害・ジャガーが現役引退 リオ五輪銀、ロンドン世界陸上銅など活躍 「別れの時が来た」
2016年リオ五輪の男子3000m障害で銀メダルに輝いたE.ジャガー(米国)が引退を表明した。 ジャガーは35歳。ジュニア時代には中長距離でU20世界選手権1500m7位などの成績を収め、シニアでは3000m障害で世界的 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025