HOME 国内

2024.02.25

2時間6分18秒で堂々たる初マラソン初V!國學院大・平林清澄「行けるところで行こうと思った」/大阪マラソン
2時間6分18秒で堂々たる初マラソン初V!國學院大・平林清澄「行けるところで行こうと思った」/大阪マラソン

大阪マラソン2024で初マラソン初優勝を飾った平林清澄(國學院大)

男子マラソン日本歴代10傑をチェック!

男子マラソン日本歴代10傑
2.04.56 鈴木 健吾(富士通)   2021. 2.28
2.05.29 大迫  傑(Nike)    2020. 3. 1
2.05.51 山下 一貴(三菱重工)  2023. 3. 5
2.05.59 其田 健也(JR東日本)  2023. 3. 5
2.06.11 設楽 悠太(Honda)   2018. 2.25
2.06.16 高岡 寿成(カネボウ)  2002.10.13
2.06.18 平林 清澄(國學院大3)  2024. 2.25 NEW
2.06.26 土方 英和(Honda)   2021. 2.28
2.06.33 小山 直城(Honda)   2024. 2.25 NEW
2.06.35 細谷 恭平(黒崎藩磨)  2021. 2.28

※記録に抜けがありましたので修正しました。

◇大阪マラソン2024(2月25日/大阪府庁前スタート・大阪城公園フィニッシュ) ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズGSで、パリ五輪代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジを兼ねた大阪マラソン2024が2月25日に行われ、國學院大3年の平林清澄が日本歴代7位、初マラソン日本最高、学生新記録となる2時間6分18秒で優勝を飾った。 パリ五輪代表がいる。五輪代表のラストチャンスに懸けるトップランナーたちも集まった。緊張感あふれる中で、初めての42.195kmを軽やかに、楽し気に、そして力強く駆け抜けた。 パリ五輪の選考に絡むためには、MGC出場権を懸けたレースで完走していることが必須。初マラソンの平林にその権利はなく、自らの走りに集中した。序盤は集団の中でじっくりとレースを進める。 MGCファイナルチャレンジ設定記録(2時間5分50秒)を狙う第1ペースメーカーは1km2分58秒ペース、第2ペースメーカーは3分00秒。中盤で集団が大きく分かれると、平林は先頭集団についた。さらに、パリ五輪代表・小山直城(Honda)が29.4kmあたりで仕掛け、少しリードを奪う展開に持ち込んだが、それを真っ先に追ったのが平林だった。 31km過ぎからの上りを前に、先頭集団は7人。平林は小山の横に並ぶと、32km付近で徐々に前に出る。「あそこまで人数が減っているとは思わなかったですが、行けるところで行こうと思っていたので、出ました」。 持ちタイムトップ(2時間4分48秒)のステーブン・キッサ(ウガンダ)には背中につかれたが、上りのあった32kmからの1kmを2分56秒、下りに入った次の1kmは2分51秒でカバー。小山、吉田祐也(GMOインターネットグループ)、土井大輔(黒崎播磨)との日本勢との差はじりじりと広げていく。 そして、「こわくてしようがなかった」と言うキッサとの一騎打ちも、残り800mで決着をつける。最後は両手で「1」を掲げ、歓喜のフィニッシュに飛び込んだ。 前回大会で西山和弥(トヨタ自動車)が出した初マラソン日本最高記録の2時間6分45秒、さらには昨年2月に横田俊吾(青学大/現・JR東日本)が出した学生記録の2時間7分47秒を大幅に更新。「勝負に徹しようと思っていたので、その中で記録も出せてうれしいです」と胸を張った。 福井・美方高出身。大学入学後から一気に力をつけ、箱根駅伝では1年時に9区2位、2年時は2区で7位。そして今年は、「てっぺん」を目指すチームのエースとして2年連続の2区を走り、17位から区間3位の力走で8人抜き。目標達成はならなかったが、総合5位を牽引した。新体制になって主将に就任。再び頂点を目指すチームを、大いに鼓舞する結果をつかみ取った。 「一人で練習してきたので、単独で走る練習が生きたと思います」と、勝因を語った平林。五輪は4年後まで待つことになるが、来年の東京世界陸上が視野に入ってくる。 「ここが自分の最高地点ではないと思っているので、自分を信じて精進したい」 学生のステージから、一気に開けた世界を、しっかりと見据えていた。

男子マラソン日本歴代10傑をチェック!

男子マラソン日本歴代10傑 2.04.56 鈴木 健吾(富士通)   2021. 2.28 2.05.29 大迫  傑(Nike)    2020. 3. 1 2.05.51 山下 一貴(三菱重工)  2023. 3. 5 2.05.59 其田 健也(JR東日本)  2023. 3. 5 2.06.11 設楽 悠太(Honda)   2018. 2.25 2.06.16 高岡 寿成(カネボウ)  2002.10.13 2.06.18 平林 清澄(國學院大3)  2024. 2.25 NEW 2.06.26 土方 英和(Honda)   2021. 2.28 2.06.33 小山 直城(Honda)   2024. 2.25 NEW 2.06.35 細谷 恭平(黒崎藩磨)  2021. 2.28 ※記録に抜けがありましたので修正しました。

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

PR

2025.05.01

KIPRUNが環境に優しい新たなシューズを発表 接着剤不使用の「KIPX」はリサイクル可能な次世代アイテム

KIPRUNは4月上旬、フランス・パリで発表会を行い、新たなブランドロゴを発表するとともに、今後日本国内でも発売を予定している新モデルシューズを発表した。 競歩世界チャンピオンも愛用したシューズ 2021年にブランド初の […]

NEWS セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら

2025.05.01

セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら

セイコーGGPトラックの海外勢をチェック! ●男子100m ピジェイ・オースティン(米国)9秒89 ジェローム・ブレーク(カナダ)10秒00 ● 男子200m ロバート・グレゴリー(米国)19秒60 イアン・カー(バーレ […]

NEWS 坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP

2025.05.01

坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP

5月1日、日本陸連はセイコーゴールデングランプリ(5月18日/東京・国立競技場)の欠場者を発表した。 日本人選手で欠場するのは、男子100mの坂井隆一郎(大阪ガス)、同200mの水久保漱至(宮崎県スポ協)、同400mの中 […]

NEWS アジア選手権男子400m中島佑気ジョセフが故障のため辞退 44秒台の佐藤風雅が代表入り

2025.05.01

アジア選手権男子400m中島佑気ジョセフが故障のため辞退 44秒台の佐藤風雅が代表入り

クミアジア選手権の日本代表をチェック! 【男子】 ●100m 栁田大輝(東洋大) 東田旺洋(関彰商事) ●200m 鵜澤飛羽(JAL) 飯塚翔太(ミズノ) ●400m 佐藤拳太郎(富士通) 佐藤風雅(ミズノ) ●800m […]

NEWS 東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」

2025.05.01

東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」

伊東明日香の加入を発表する東京メトロ女子駅伝部 【選手入部のお知らせ】日頃より #東京メトロ女子駅伝部 (マーキュリー)を応援いただき、ありがとうございます。5月1日付けで、下記の選手が入部いたしました。 伊東 明日香 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top