2023.12.16
日本学連は12月16日、2023年日本学生新記録章贈与式を都内で開催した。
2023年に日本記録、および日本学生記録を樹立した選手を表彰するもの。今年は男子3000m障害で8分09秒91の日本新記録を樹立した三浦龍司(順大)、同110mハードルで13秒04の日本タイ記録をマークした村竹ラシッド(同)、マラソンで2時間7分47秒をマークした横田俊吾(青学大/現・JR東日本)ら6名が7種目で日本学生新記録を打ち立てている。各選手、および指導者に記念の盾と副賞の目録が贈られた。
出席した柳井綾音(立命大)は「このような章をいただけたことを、すごくうれしく思います」と感謝の言葉を述べ、ブダペスト世界陸上20㎞競歩出場など世界の舞台に立った経験を糧に、「来年のパリ五輪出場権獲得を目指し、その舞台で活躍できるようにがんばりたい」と続けた。同大女子長距離の十倉みゆきコーチは「長距離と競歩の2種目を兼ねており、現在は12月30日の富士山女子駅伝に向けて駅伝選手としてがんばり、12月31日からは競歩選手としてオリンピックを目指していきます」と話した。
5000m13分00秒17、10000m27分06秒88と2種目で学生記録保持者となったリチャード・エティーリを指導する中村勇太コーチは、「2種目ともに今季の国内最高タイムで、世界でもトップ30に入る記録(10000mは23年世界リスト5位)。学生のトップだけではなく、世界のトップを目指せる選手。そういった選手が自分を高める場として日本、そして日本の大学を選んでくれたことに感謝しています。来年のパリ五輪、再来年の東京世界陸上に、日本の学生として出場することを目標にがんばっていきたい」とあいさつした。
また、欠席となった現役学生からはビデオメッセージが届けられ、三浦は「この章を励みに、来年のパリ五輪に向けてさらに競技力の向上を目指し、メダルを獲得できるようにがんばりたい」、村竹は「日本学生新記録を樹立できて本当にうれしく思います。来年は、まずはパリ五輪の出場権を獲得すること、また五輪の舞台では決勝進出を果たしてメダルを獲得できるようがんばりたい」と世界に向けての抱負を力強く語った。
女子ハンマー投で65m33の学生新をマークした村上来花(九州共立大)は「この記録を出せたことで自身を持ちながら今シーズンを終えることができた。来年度も陸上界、投てき会を盛り上げ、飛躍の年にできるよう努めていきたい」と話し、エティーリは「とてもうれしいです。来年は駅伝がんばります」と意気込みを語った。
2023年に誕生した日本学生記録
★=日本記録 ☆=日本タイ記録 【男子】 5000m 13分00秒17 R.エティーリ(東京国際大) 5/4 ゴールデンゲームズInのべおか 10000m 27分06秒88 R.エティーリ(東京国際大) 4/22 日体大長距離競技会 110mH ☆13秒04 村竹ラシッド(順大) 9/16 日本インカレ 3000mSC ★8分09秒91 三浦龍司(順大) 6/9 ダイヤモンドリーグ・パリ大会 マラソン 2時間7分47秒 横田俊吾(青学大) 2/5 別府大分毎日マラソン 【女子】 ハンマー投 65m33 村上来花(九州共立大) 4/1 九州共立大チャレンジ競技会 10000mW 44分27秒72 柳井綾音(立命大) 6/10 順大競技会
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