HOME 高校、中学

2023.10.21

上位3人が大会新の激戦!U16男子三段跳は柳澤響喜が14m78wで制す 2位の磯山が14m73で大会記録保持者に/U18・16大会
上位3人が大会新の激戦!U16男子三段跳は柳澤響喜が14m78wで制す 2位の磯山が14m73で大会記録保持者に/U18・16大会

23年U16大会男子三段跳で大会記録を大幅に上回る14m78(+2.9)で制した柳澤響喜

◇第17回U18・第57回U16陸上大会(10月20日~22日/愛媛・県総合運動公園陸上競技場)

ジュニア五輪を兼ねた第17回U18・第54回U16陸上大会の初日が行われ、上位3人が大会記録(13m96)を更新するなど激戦となったU16男子三段跳は、2回目に追い風参考ながら14m78(+2.9)を跳んだ柳澤響喜(法政二高1神奈川)が全国初Vを果たした。

9月末の県高校新人で中学時代のベストを1m以上更新する14m50(+1.2)の自己新をマークするなど上り調子でこの日を迎えていた柳澤。「14m50以上を跳んで優勝が目標だったので、勝ててうれしい。記録は追い風参考になりましたが、ベスト以上を跳べたのでよかったです」と満面の笑みを浮かべた。

全国大会出場も今回が初めてだったが、「高校に入って筋力がつき、スピードがアップしました。緊張もなく、しっかり助走も走れたのが良かったです」と勝因を口にする。今大会がシーズン最後の三段跳の試合となり、「良いかたちで締めくくれた。2大会続けて良い結果を残せたので、来年はインターハイで決勝に残れるようさらにレベルアップしていきたい」と目を輝かせる。中学時代6m57だった走幅跳も6m87までアップ。2024年シーズンは、愛媛の地でつかんだ自信を胸に2種目で福岡インターハイ上位進出を目指す。

近畿ユース1年の部を制している磯山福太郎(西宮東高1兵庫)が4回目に高1歴代でもトップ20に入る14m73(+1.3)の好記録で2位と健闘。柳澤の残した公認記録のの最高が14m17にとどまったことから、この記録が大会記録として残る。「優勝が目標だったので負けたのは悔しいですが、自己ベストを更新できたので記録的には満足しています」と納得の表情。来シーズンは昨年のU18大会を制している藤本謙伸(社高3兵庫)がマークした兵庫県高2最高でもある15m36を上回ってのインターハイ上位進出が目標となる。

最終5回目に中学歴代13位の14m21(+1.7)をマークした田伏兜真(柏田中中3千葉)が6位から順位を上げ3位と健闘。「14m58の中学最高を狙っていたので悔しいですが、順位は満足。最後まで楽しく試合ができました。高校でも記録を更新できるよう頑張りたい」と力強く抱負を話した。

広告の下にコンテンツが続きます

初日はU16・18男女合わせて18種目の決勝が行われU18男子円盤投で松田流輝(市岐阜商3岐阜)が47m62、U18女子棒高跳で柳川美空(前橋育英高3群馬)が4m05(大会新)でそれぞれインターハイに続き2冠を獲得。柳川は4m17の高校&U20新記録に挑み、惜しくもクリアはならなかったが、2年前のU16、昨年のU18に続く大会3連覇を果たした。U16男子砲丸投では今回と同じ舞台で行われた全中を制している大垣尊良(厚真スロー・北海道/中3)が最終5投目に中学歴代3位の16m93を放ち同じく2冠に輝くなど躍動した。

文/花木 雫

◇第17回U18・第57回U16陸上大会(10月20日~22日/愛媛・県総合運動公園陸上競技場) ジュニア五輪を兼ねた第17回U18・第54回U16陸上大会の初日が行われ、上位3人が大会記録(13m96)を更新するなど激戦となったU16男子三段跳は、2回目に追い風参考ながら14m78(+2.9)を跳んだ柳澤響喜(法政二高1神奈川)が全国初Vを果たした。 9月末の県高校新人で中学時代のベストを1m以上更新する14m50(+1.2)の自己新をマークするなど上り調子でこの日を迎えていた柳澤。「14m50以上を跳んで優勝が目標だったので、勝ててうれしい。記録は追い風参考になりましたが、ベスト以上を跳べたのでよかったです」と満面の笑みを浮かべた。 全国大会出場も今回が初めてだったが、「高校に入って筋力がつき、スピードがアップしました。緊張もなく、しっかり助走も走れたのが良かったです」と勝因を口にする。今大会がシーズン最後の三段跳の試合となり、「良いかたちで締めくくれた。2大会続けて良い結果を残せたので、来年はインターハイで決勝に残れるようさらにレベルアップしていきたい」と目を輝かせる。中学時代6m57だった走幅跳も6m87までアップ。2024年シーズンは、愛媛の地でつかんだ自信を胸に2種目で福岡インターハイ上位進出を目指す。 近畿ユース1年の部を制している磯山福太郎(西宮東高1兵庫)が4回目に高1歴代でもトップ20に入る14m73(+1.3)の好記録で2位と健闘。柳澤の残した公認記録のの最高が14m17にとどまったことから、この記録が大会記録として残る。「優勝が目標だったので負けたのは悔しいですが、自己ベストを更新できたので記録的には満足しています」と納得の表情。来シーズンは昨年のU18大会を制している藤本謙伸(社高3兵庫)がマークした兵庫県高2最高でもある15m36を上回ってのインターハイ上位進出が目標となる。 最終5回目に中学歴代13位の14m21(+1.7)をマークした田伏兜真(柏田中中3千葉)が6位から順位を上げ3位と健闘。「14m58の中学最高を狙っていたので悔しいですが、順位は満足。最後まで楽しく試合ができました。高校でも記録を更新できるよう頑張りたい」と力強く抱負を話した。 初日はU16・18男女合わせて18種目の決勝が行われU18男子円盤投で松田流輝(市岐阜商3岐阜)が47m62、U18女子棒高跳で柳川美空(前橋育英高3群馬)が4m05(大会新)でそれぞれインターハイに続き2冠を獲得。柳川は4m17の高校&U20新記録に挑み、惜しくもクリアはならなかったが、2年前のU16、昨年のU18に続く大会3連覇を果たした。U16男子砲丸投では今回と同じ舞台で行われた全中を制している大垣尊良(厚真スロー・北海道/中3)が最終5投目に中学歴代3位の16m93を放ち同じく2冠に輝くなど躍動した。 文/花木 雫

U18・16大会 1日目の優勝者一覧

<U18男子> 3000m 佐野元輝(東海大菅生高3東京)8分21秒42 300mH 金田壮平(社高3兵庫)36秒94 3000mW 若本琉惺(小豆島中央高2香川)12分43秒77 三段跳 水内琉偉(日根野高2大阪)14m72(-0.3) 砲丸投 阿部佑樹(柴田高2宮城)16m02 円盤投 松田流輝(市岐阜商高3岐阜)47m62 ハンマー投 鈴木駿星(長生高2千葉)62m67 <U18女子> 300mH 福岡梓音(中村学園女高2福岡)42秒07 3000mW 奥野紗(浪速高2大阪)13分42秒87 棒高跳 柳川美空(前橋育英高3群馬)4m05=大会新 三段跳 山中真琴(京都文教高2京都)12m19(-0.4) 円盤投 矢野結衣(添上高2奈良)41m53 ハンマー投 工藤実幸乃(筑豊高2福岡)50m47 <U16男子> 150m 間木悠喜(浜松工高1静岡)16秒00(+0.4) 三段跳 柳澤響喜(法政二高1神奈川)14m78(+2.9)公14m17=大会新 砲丸投 大垣尊良(厚真スロー・北海道/中3)16m93 <U16女子> 150m 柴田弥聖(茨城キリスト高1茨城)18秒26(-1.8) 棒高跳 大豆生田花音(樹徳中3群馬)3m70

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

水戸招待のエントリー発表! 棒高跳に柄澤智哉、山本聖途、諸田実咲ら男女トップ集結 戸邉直人、城山正太郎も出場予定

5月5日に行われる日本グランプリシリーズ第7戦「2025水戸招待陸上」のエントリー選手が発表された。男子棒高跳には東京五輪代表の山本聖途(トヨタ自動車)、江島雅紀(富士通)や世界選手権代表経験のある柄澤智哉(東京陸協)ら […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

2025.04.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]

NEWS 【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

2025.04.30

【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]

NEWS 5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top