2020.08.20
連載24区
「19年出雲駅伝の名シーンを振り返る!」
みなさん、こんにちは(こんばんは)!
猛暑が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか? 体調に気をつけて、この夏を乗り切りましょう。
さて、新型コロナウイルスの影響で、10月の出雲駅伝の開催中止が発表されました。大変寂しい気持ちになりましたが、11月に全日本大学駅伝、1月には箱根駅伝が控えていますので、開催を信じて待ちたいと思います。
そんな中で陸上界にうれしいお知らせもありました。先日、日本学生陸上競技対校選手権(通称:日本インカレ)の開催が発表されました。無観客ではありますが、予定通りの9月11日~13日に開催されることが、いち陸上ファンとして大変うれしく思います。
今年の日本インカレの舞台は、新潟県デンカビッグスワンスタジアム。昨年に次の日本インカレが新潟で開催されると知ったとき、新潟を拠点に活動している私は、喜びと驚きで本当に興奮しました。
応援している選手のみなさまが新潟県に来てくださることがとてもうれしいですし、もっと言えば、陸上ファンの方にも来てほしかったという思いがあります。日本インカレを通して「新潟は素敵な街だね」と1人でも多くの方が感じてくださるとうれしいです。
録画で名シーンをチェック
それでは、今回の本題へ。
先程も少し触れましたが、今年は出雲駅伝が中止ということで、駅伝シーズンの開幕戦である出雲路の戦いを見ることができなくなりました。
学生三大駅伝(出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝)の中で最も距離が短いこの大会は、スタートから2時間ほどでフィニッシュするので〝スピード駅伝〟とも言われています。レース時間のコンパクトさもあり、私は過去の大会の録画を何度も再生して見ています。一番見返している大会が、出雲駅伝だと思います。
ということで今週は、出雲駅伝の録画をたくさん繰り返し見ている(もちろん本番も見ています)私が推す、昨年の出雲駅伝の名シーンを紹介していきたいと思います。これを読んで、皆様の駅伝の楽しみ方が一つでも増えたらうれしいです。

昨年は出雲駅伝の事前番組に出演させていただきました。今年は中止で残念ですが、録画を何度も見返しています!
まず1つ目は……東洋大学・大澤駿選手(当時3年)。「2区で見せたクレバーなレース」です。
1区の西山和弥選手(当時3年)からタスキが渡った際は10位。しかしその順位に焦ることなく落ち着いた走りでレースを進めていきました。自分のペースを信じ、オーバーペースになることなく走り続けた結果、スピードが落ちることなく5人抜きの快走で5位に順位を押し上げます。さらに区間賞と僅か4秒差の区間2位。3区に控えるチームのエース、相澤晃選手(当時4年、現・旭化成)に勢いをつけるような走りを披露しました。
チームの流れを変えた大澤選手の2区での貢献度は非常に高く、東洋大学を3位入賞へ導く走りだったと思います。

2つ目は……「駒澤大学・田澤廉選手(当時1年)。「3区での物怖じしない圧巻のラストスパート」です。
田澤選手が走っていたのは先頭集団。そこに集ったのは、國學院大学・浦野雄平選手(当時4年、現・富士通)、青山学院大学・吉田圭太選手(当時3年)、東洋大学・相澤選手という、大学陸上界を牽引する各チームのエースランナーたち。
上級生の中に1人1年生がいる展開に、プレッシャーも大きかったことだと思います。しかし田澤選手は錚々たるメンツに物怖じすることなく、ラストに全員を置き去りにするスパートをかけトップで中継所に飛び込んできました。区間順位は、相澤選手に次ぐ区間新記録の区間2位。強烈なインパクトを残す走りで、堂々たる大学駅伝デビューとなりました。

続いて感動のラスト3つ目は……「4区を走る青山学院大学・神林勇太選手(当時3年)。「沿道から発破をかけた意外な人物」です。
久しぶりの大学駅伝復帰となった神林選手に任された区間は4区。駒澤大学の小林歩選手(当時3年)と共に先頭集団を形成していました。小林選手か、神林選手か、どちらがトップになるか予想がつかない状況で、ラスト390mで意外な人物が沿道から神林選手に声をかけました。その方は、SGホールディングスの陸上部で現在コーチをしている西川雄一朗さんです。
西川さんは、東海大学出身の24歳。青山学院大学の神林選手とは大学も違えば、年齢も離れています。では、なぜ西川さんが神林選手に声をかけたのか。
その答えは、2人の出身高校にありました。共に2人は熊本県の九州学院高校出身。おそらく西川さんは東海大学の応援に来ていたのだと思いますが、あと少しで先頭に立てる、高校の後輩・神林選手の走りを見て、沿道から思わず声をかけたのだと思います。チームと年齢の垣根を超えた応援に胸が熱くなりました。

中継の際に沿道をよく見てみると、OBの選手の方が映っています。見逃しがちですが、意外な方が沿道に立ち、応援されていることがあるんですよね。ぜひみなさんも駅伝を見る際、沿道にも注目して見てみるのも面白いかもしれません。
本日は昨年の出雲駅伝の名シーンをご紹介しました。今年の出雲駅伝は中止となってしまいましたが、それでも駅伝を楽しむ方法はたくさんあります。これからも私流の楽しみ方や注目ポイントを紹介できたらと思います。
そして私事ながら……8月11日に23歳になりました!! 23歳も陸上ファンの方とたくさん交流できたらうれしいです! これからもよろしくお願いします!
※月1回、最終週の木曜日更新とさせていただきます。
※Twitterのハッシュタグ「♯西村菜那子の陸上日記」で感想や質問、コラムの内容など随時募集中!
前回の記事はこちら
©️AKSNGT48 西村菜那子(にしむら・ななこ) 1997年8月11日生/O型/長野県出身 特技:クラシックバレエ、歴代の箱根駅伝の優勝校を暗記 趣味:陸上観戦、サッカー観戦 2015年にNGT48第1期生オーディションに合格。両親の影響で幼い頃から駅伝を好きになる。アイドルとしての活動を続ける中で、自身のSNSを通して陸上競技に関する情報を発信。駅伝関連のメディア出演も多数。 西村菜那子モバイルサイト ●Information NGT48 5thシングル『シャーベットピンク』発売中!©︎Flora 今作は、在籍メンバー30名全員が参加する「最初で最後の30人全員選抜」最新情報はNGT48公式HPまで 舞台『風が強く吹いている』6月10日~17日公演予定※新型コロナウイルスの影響で延期となりました。詳細は公式HPまで |
連載24区 「19年出雲駅伝の名シーンを振り返る!」
私事ですが23歳になりました!
みなさん、こんにちは(こんばんは)!
猛暑が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか? 体調に気をつけて、この夏を乗り切りましょう。
さて、新型コロナウイルスの影響で、10月の出雲駅伝の開催中止が発表されました。大変寂しい気持ちになりましたが、11月に全日本大学駅伝、1月には箱根駅伝が控えていますので、開催を信じて待ちたいと思います。
そんな中で陸上界にうれしいお知らせもありました。先日、日本学生陸上競技対校選手権(通称:日本インカレ)の開催が発表されました。無観客ではありますが、予定通りの9月11日~13日に開催されることが、いち陸上ファンとして大変うれしく思います。
今年の日本インカレの舞台は、新潟県デンカビッグスワンスタジアム。昨年に次の日本インカレが新潟で開催されると知ったとき、新潟を拠点に活動している私は、喜びと驚きで本当に興奮しました。
応援している選手のみなさまが新潟県に来てくださることがとてもうれしいですし、もっと言えば、陸上ファンの方にも来てほしかったという思いがあります。日本インカレを通して「新潟は素敵な街だね」と1人でも多くの方が感じてくださるとうれしいです。
録画で名シーンをチェック
それでは、今回の本題へ。 先程も少し触れましたが、今年は出雲駅伝が中止ということで、駅伝シーズンの開幕戦である出雲路の戦いを見ることができなくなりました。 学生三大駅伝(出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝)の中で最も距離が短いこの大会は、スタートから2時間ほどでフィニッシュするので〝スピード駅伝〟とも言われています。レース時間のコンパクトさもあり、私は過去の大会の録画を何度も再生して見ています。一番見返している大会が、出雲駅伝だと思います。 ということで今週は、出雲駅伝の録画をたくさん繰り返し見ている(もちろん本番も見ています)私が推す、昨年の出雲駅伝の名シーンを紹介していきたいと思います。これを読んで、皆様の駅伝の楽しみ方が一つでも増えたらうれしいです。
昨年は出雲駅伝の事前番組に出演させていただきました。今年は中止で残念ですが、録画を何度も見返しています!
まず1つ目は……東洋大学・大澤駿選手(当時3年)。「2区で見せたクレバーなレース」です。
1区の西山和弥選手(当時3年)からタスキが渡った際は10位。しかしその順位に焦ることなく落ち着いた走りでレースを進めていきました。自分のペースを信じ、オーバーペースになることなく走り続けた結果、スピードが落ちることなく5人抜きの快走で5位に順位を押し上げます。さらに区間賞と僅か4秒差の区間2位。3区に控えるチームのエース、相澤晃選手(当時4年、現・旭化成)に勢いをつけるような走りを披露しました。
チームの流れを変えた大澤選手の2区での貢献度は非常に高く、東洋大学を3位入賞へ導く走りだったと思います。
2つ目は……「駒澤大学・田澤廉選手(当時1年)。「3区での物怖じしない圧巻のラストスパート」です。
田澤選手が走っていたのは先頭集団。そこに集ったのは、國學院大学・浦野雄平選手(当時4年、現・富士通)、青山学院大学・吉田圭太選手(当時3年)、東洋大学・相澤選手という、大学陸上界を牽引する各チームのエースランナーたち。
上級生の中に1人1年生がいる展開に、プレッシャーも大きかったことだと思います。しかし田澤選手は錚々たるメンツに物怖じすることなく、ラストに全員を置き去りにするスパートをかけトップで中継所に飛び込んできました。区間順位は、相澤選手に次ぐ区間新記録の区間2位。強烈なインパクトを残す走りで、堂々たる大学駅伝デビューとなりました。
続いて感動のラスト3つ目は……「4区を走る青山学院大学・神林勇太選手(当時3年)。「沿道から発破をかけた意外な人物」です。
久しぶりの大学駅伝復帰となった神林選手に任された区間は4区。駒澤大学の小林歩選手(当時3年)と共に先頭集団を形成していました。小林選手か、神林選手か、どちらがトップになるか予想がつかない状況で、ラスト390mで意外な人物が沿道から神林選手に声をかけました。その方は、SGホールディングスの陸上部で現在コーチをしている西川雄一朗さんです。
西川さんは、東海大学出身の24歳。青山学院大学の神林選手とは大学も違えば、年齢も離れています。では、なぜ西川さんが神林選手に声をかけたのか。
その答えは、2人の出身高校にありました。共に2人は熊本県の九州学院高校出身。おそらく西川さんは東海大学の応援に来ていたのだと思いますが、あと少しで先頭に立てる、高校の後輩・神林選手の走りを見て、沿道から思わず声をかけたのだと思います。チームと年齢の垣根を超えた応援に胸が熱くなりました。
中継の際に沿道をよく見てみると、OBの選手の方が映っています。見逃しがちですが、意外な方が沿道に立ち、応援されていることがあるんですよね。ぜひみなさんも駅伝を見る際、沿道にも注目して見てみるのも面白いかもしれません。
本日は昨年の出雲駅伝の名シーンをご紹介しました。今年の出雲駅伝は中止となってしまいましたが、それでも駅伝を楽しむ方法はたくさんあります。これからも私流の楽しみ方や注目ポイントを紹介できたらと思います。
そして私事ながら……8月11日に23歳になりました!! 23歳も陸上ファンの方とたくさん交流できたらうれしいです! これからもよろしくお願いします!
※月1回、最終週の木曜日更新とさせていただきます。
※Twitterのハッシュタグ「♯西村菜那子の陸上日記」で感想や質問、コラムの内容など随時募集中!
前回の記事はこちら
©️AKS
NGT48 西村菜那子(にしむら・ななこ)
1997年8月11日生/O型/長野県出身
特技:クラシックバレエ、歴代の箱根駅伝の優勝校を暗記
趣味:陸上観戦、サッカー観戦
2015年にNGT48第1期生オーディションに合格。両親の影響で幼い頃から駅伝を好きになる。アイドルとしての活動を続ける中で、自身のSNSを通して陸上競技に関する情報を発信。駅伝関連のメディア出演も多数。
西村菜那子モバイルサイト
●Information
NGT48 5thシングル『シャーベットピンク』発売中!©︎Flora
今作は、在籍メンバー30名全員が参加する「最初で最後の30人全員選抜」
最新情報はNGT48公式HPまで
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