2023.03.26
女子やり投の北口榛花らが所属するJALによるスポーツ教室「JALアスリートクラブ」の無料体験会が3月26日に開かれた。
これは教育事業などを手がける株式会社LOCOKと日本航空株式会社の共同で立ち上げたもので、4月28日にグランドオープンする東京都品川区の「LOCOKウェルネスガーデン品川御殿山」を拠点して活動する。
「子どもたちに夢を与え、明日への活力を生み出す」を目的に、5歳~小学6年生までが対象。JALのアスリート社員である北口や、男子走高跳の戸邉直人、女子短距離の土井杏南、男子三段跳の山本凌雅、4月から加入する女子走幅跳の髙良彩花のほか、東京五輪フェンシング・エペ団体金メダリストの加納虹輝ら、豪華トップアスリートが指導者を務める。
シーズン中もスケジュールを調整しながら参加していくといい、参加者にとって貴重な体験ができる。講師は、女子4×400mリレー09年ベルリン世界選手権代表で21年に現役を退いた新宮美歩さんが務め、メニューや進行などに携わる。
この日の体験会はキッズの部(5歳~小2)が開かれ、戸邉、土井、山本の3人がコーチとして参加。正しい姿勢の作り方や腕振りなどを伝授し、子供たちは笑顔で身体を動かしていた。戸邉がスキップを見せると、その高さに思わず驚きの声が上がる。
戸邉は「なかなかない機会なので、新しい価値を提供していきたい。(現役として)ギリギリ突き詰めているので、技術だけではなくメンタル面なども伝えていければ」と言う。昨年はアキレス腱断裂で長期離脱。現在は練習復帰しており「ハイジャンプの練習もできています。今年どこかで復帰したいと思っています」と語る。
「逆に元気をもらいました」と言う土井は「楽しむことを一番にしながら、基本に忠実な動きを伝えられれば」。山本は「僕が小さい頃はこういったトップアスリートと増え合う機会がなかったので、こういう世界があるというのを知ってもらえるといいと思います」と話す。ともに子供たちの目線になって笑顔でコミュニケーションを図っていた。
また、いずれもケガで戦列から離れていたが、土井は「調子はすごくいいのでシーズンが楽しみ。4月の記録会に出ます」。山本も「ようやくアスリートの身体になってきました。まずは日本選手権で勝負するところまで戻したい」と、復帰に向かっていく。
引退後は陸上教室をも含めてさまざまな取り組みをしている新宮さんは、「トップ選手を見てもらえる機会。内容は基本的なことですが誰が伝えるかも重要だと思います。シーズン中で大変な選手もいると思いますが、そういったアスリートの『ホンモノ』も子供たちは敏感なので伝わるはず。お手伝いをしていければと思います」と話した。
施設のグランドオープンとなる4月28日からスタートし、月3回(金曜日)開催される。
【動画】豪華トップアスリートがコーチ!JALアスリートクラブの様子
JALアスリート社員が直接指導するJALアスリートクラブ! 無料体験会にアスリート社員から #戸邉直人 選手、#土井杏南 選手、#山本凌雅 選手がスペシャルコーチとして参加! 講師として進行したのは新宮美歩さん!現役トップ選手に子どもたちの目もキラキラ✨#JAL pic.twitter.com/zIQr4uFY0K
— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) March 26, 2023
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.05.14
2024.05.11
棒高跳・小林美月が4m00で連覇!「雰囲気で楽しみながらできた」/関東IC
2024.05.09
【大会結果】第103回関東インカレ(2024年5月9日~12日)
-
2024.05.10
-
2024.05.11
-
2024.04.26
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.05.15
女子やり投のルイス・フルタドが66m70の南米新 男子やり投でもロドリゲスが南米記録を更新
夏のパリ五輪に向けて、世界のトップ選手たちが各地でエリアレコードが誕生している。 5月10日から12日にかけ、ブラジル・クイアバで開催されたイベロアメリカ選手権の女子やり投では、ブダペスト世界選手権銀メダルのF.D.ルイ […]
2024.05.15
赤松諒一が西武・プリンスホテルズワールドワイドに入社!「パリ五輪出場、メダル獲得を目標に」
西武・プリンスホテルズワールドワイドは5月14日、男子走高跳の赤松諒一を社員として採用したことを発表した。 赤松は昨年のブダペスト世界選手権で8位に入賞。昨年7月にマークした2m30は日本歴代6位タイの記録となっている。 […]
2024.05.14
台湾オープンに飯塚翔太、赤松諒一、秦澄美鈴らがエントリー! 6月1日、2日に台北で開催/WAコンチネンタルツアー
台湾陸連は5月14日までに、台湾オープン(6月1日~2日・台北)のエントリー選手を発表した。 大会はWAコンチネンタルツアー・ブロンズにも指定され日本からの多くの選手が登録。昨年のブダペスト世界選手権代表では男子走高跳8 […]
2024.05.14
北海道IH200m4位の若菜敬が準決勝で20秒97の大会新 110mH黒岩海翔14秒36で快勝 宮澤亜実は4種目制覇/IH栃木県大会
7月から8月にかけて行われる福岡インターハイに向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱い戦いを繰り広げている。 栃木県大会は5月10日~13日の4日間、カンセキスタジアムとちぎで行われた。 広告の下にコ […]
2024.05.14
1年生・菅野翔唯 男子100m制覇 800m山鹿快琉は大会新V 小館なみえが女子投てき3冠/IH群馬県大会
7月から8月にかけて行われる福岡インターハイに向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱い戦いを繰り広げている。 群馬県大会は5月10日~13日の4日間、正田醤油スタジアム群馬(群馬県立敷島公園陸上競技場 […]
Latest Issue 最新号
2024年6月号 (5月14日発売)
別冊付録学生駅伝ガイド