◇日本学生個人選手権(4月15~17日/神奈川・平塚)1日目
ワールドユニバーシティゲームズの選考会を兼ねた日本学生個人選手権の初日。男子110mハードルに村竹ラシッド(順大)が出場し、決勝は13秒43(+2.6)で優勝した。
昨年は東京五輪にあとわずかに迫った村竹。冬は「ウエイトトレーニングを中心にいい感じに取り組めました」と充実ぶりを漂わせる。雨、風、気温低下というコンディションのなか、予選から13秒54(+1.6)の大会タイ記録を叩き出した。
圧巻は準決勝。会場がどよめく走りで表示された記録は13秒30。オレゴン世界選手権の参加標準記録13秒32をクリアしたかに思われたが、追い風2.2mでわずかに参考記録となった。
「準決勝は13秒6くらいの感覚で走ったのですが、思ったよりも動いたので、力がついたと思いたい」と村竹。決勝はさらに強い追い風となったことで、「さばき切れなかった」という。それでも中盤以降の加速に「自身がついた」と大きな手応えをつかんだ1本。今後は織田記念、セイコーゴールデングランプリ、関東インカレを経て日本選手権へ向かう。
「課題は中盤以降のさばき。スタートももっと強く飛び出せるようにしたい。日本選手権までに狙えるところで参加標準記録を狙っていきたいです」
昨年は参加標準記録を突破しながら日本選手権決勝で不正スタートとなり、五輪がついえた村竹。一度は練習から離れるほど落ち込んだというが、それでもトラックに戻り、ひと冬越えて進化を見せる。届かなかった世界へ。大学3年目は飛躍の1年にする。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.05.03
パリ五輪へ!日本選手権10000m、今日静岡で号砲 男子は塩尻、太田、相澤の三つ巴か
-
2024.05.02
2024.04.26
やり投・北口榛花 五輪シーズン初戦へ「結果がどうであれ次につなげられれば」/DL蘇州
-
2024.04.29
-
2024.04.29
2024.04.12
40年以上の人気シューズ”ペガサス”シリーズの最新作!「ナイキ ペガサス 41」が登場!
-
2024.04.26
-
2024.04.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.05.03
パリ五輪へ!日本選手権10000m、今日静岡で号砲 男子は塩尻、太田、相澤の三つ巴か
◇第108回日本選手権10000m(5月3日/小笠山総合運動公園静岡スタジアム) パリ五輪代表選考会となる第108回日本選手権10000mが5月3日に静岡・エコパで行われる。日本GPシリーズの静岡国際の後に開催となるのは […]
2024.05.02
栗原啓吾が富士山の銘水に加入 「新たな環境で陸上を続けられる感謝を忘れず」 3月にSUBARUを退社
富士山の銘水は、5月1日付で栗原啓吾が入社したことを発表した。 栗原は群馬県出身。東農大二高時代に3年連続で全国高校駅伝の4区を走るなど活躍し、中央学大では1、2、4年時に箱根駅伝に出場。2年時には1区でトップと13秒差 […]
2024.05.02
単独インタビュー「私は田中希実ですと自信を持って言えるようになった」プロ1年目の総括と思い描くパリでのレース
昨年4月、田中希実は実業団チームを離れて「New Balance」所属の“プロランナー”としてのキャリアをスタートさせた。 プロとして駆け抜けた1年。ブダペスト世界選手権では5000m8位入賞し、ダイヤモンドリーグ(DL […]
2024.05.02
塩尻和也、太田智樹、相澤晃がパリ五輪に近づくか!?田澤が欠場、次の勢力は!?/日本選手権10000m
パリ五輪代表選考会となる第108回日本選手権10000mが5月3日に静岡・小笠山総合運動公園静岡スタジアムで行われる。男子の有力選手を見ていこう。 【女子のみどころ】3連覇中の本命・廣中が不在 小海遥、五島莉乃、高島由香 […]
Latest Issue 最新号
2024年5月号 (4月12日発売)
パリ五輪イヤー開幕!