◇日本インカレ(9月17~19日/埼玉・熊谷スポーツ公園)2日目
第90回日本インカレ2日目。男子110mハードル予選に、東京五輪代表で日本記録保持者の泉谷駿介(順大)が登場し、1組目で13秒44(+0.1)の大会新記録を樹立してトップ通過を果たした。
東京五輪の準決勝以降、ハードルはこれが初レースの泉谷。1日目には走幅跳で3位、4×100mリレー予選では4走でトップ通過に貢献し、翌朝9時過ぎからのレースだった。「7、8割くらい」の力感で、「前半は良かったですが、後半はもたついてしまいました」と振り返る中での13秒44は圧巻。「調子も良くなかったので13秒5から6くらい出ればと思っていたのですが、流して13秒4台が出たので」と納得の表情を浮かべる。
五輪のあとはハードルを跳んだのは数回。ハードルにこだわらず、短距離や走幅跳など「陸上を楽しみたい」と話していたが、久しぶりのハードルの実戦に「まだ、予選だけですが走り終わってみると楽しいです」と笑顔を見せる。
過密スケジュールの中で複数種目をこなすが、「4年生としての役割を果たしたい」と、総合優勝を狙うチームを牽引。同期で主将の中田英駿も110mハードルの選手だが出場枠の3人には入れず「キャプテンとしてサポートしてくれています。その分も頑張りたい」と思いも背負う。
別組で後輩の村竹ラシッドも13秒59(+0.5)で悠々1着通過。「村竹とワンツーしてチームに得点を」と泉谷。最後のインカレも折り返し。今日の午後に4×100mリレー決勝、そして最終日にハードル2本で締めくくる。
◇村竹13秒59「腰は大丈夫」、藤原も好走
13秒28の自己記録を持つ村竹ラシッドは13秒59で1着通過。痛めていた腰は「もう大丈夫で、福井(8月)よりも動けました」とひと安心した様子だった。準決勝、決勝へ向け「泉谷さんのことは気にせずに自分の走りを。(ユージン世界選手権の参加標準記録13秒30も)チャンスがあれば狙いたい」と語った。
村竹に続いたのが藤原孝輝(東洋大)で13秒84はU20日本歴代7位。「まだまだ出そうです」と笑顔。走幅跳でも8m12の高校記録を持ち、ダイヤモンドアスリートに選ばれている大器が久しぶりの快走を見せた。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.06.16
競歩・山西利和が愛知県スポーツ功労賞を受賞!20km競歩世界記録樹立が評価
-
2025.06.11
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.16
競歩・山西利和が愛知県スポーツ功労賞を受賞!20km競歩世界記録樹立が評価
愛知県スポーツ顕彰授与式が6月16日に行われ、男子競歩の山西利和(愛知製鋼)がスポーツ功労賞を受賞した。 同賞は愛知県出身、もしくは県内を拠点としている選手に贈られるもので、2月の日本選手権20km競歩で1時間16分10 […]
2025.06.16
砲丸投・大垣尊良ビッグショットなるか 女子短距離は山崎心愛に注目 男子中長距離は吉田星が軸/IH北海道
広島インターハイ(7月25日~29日)を懸けた地区大会が6月に各地で開催される。 インターハイ北海道地区大会は6月17日から20日まで、旭川花咲スポーツ公園陸上競技場で開催される。 広告の下にコンテンツが続きます 昨年、 […]
2025.06.16
100mH・石原南菜が13秒33!地元で高校歴代2位・U18日本新・高2歴代最高の激走/IH北関東
◇インターハイ北関東地区大会(6月13~16日/カンセキスタジアムとちぎ、栃木県総合運動公園多目的広場投てき場)最終日 広島インターハイ出場を懸けた北関東地区大会の最終日の4日目が行われ、女子100mハードルで石原南菜( […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会