◇滋賀国民スポーツ大会(10月3日~7日/滋賀・平和堂HATOスタジアム:彦根総合スポーツ公園陸上競技場) 2日目
滋賀国民スポーツ大会・陸上競技の2日目が行われ、成年男子800mに出場した落合晃(滋賀・駒大)はサードベストとなる1分45秒20の大会新記録で制した。
落合は前日の予選を1分48秒80で1着。迎えた決勝は200m過ぎから先頭に立つと400mを52秒で通過する。残り300mあたりでさらにペースを上げると、スタンドから大きな声援が湧き起こった。600mを1分18秒で通過し、自身が持つ日本記録(1分44秒80)更新への期待も高まったが、惜しくも届かなかった。
600mまでの通過タイムは「もう少し速く入りたい気持ちもありましたが、想定内でした」と落合。「ラスト300mからは、予選から意識していた部分で、しっかり切り替えられたのは良かったです。200m、100mと段階的に切り替えを意識できた一方で、ラスト50mからもう一段上げられなかった点は課題です」と、収穫と今後の課題を語った。
東京世界選手権に続き、“地元”からの大声援を受けて走った落合。「地元開催の国スポも、東京の世界陸上も、たくさんのサポートや運営に携わる方々のおかげで走ることができるので、本当に感謝しています」と特別な思いを抱いていた。「結果で恩返したくて、日本記録を出せればと思ったんですけど、シーズン通して45秒台を出せたのはしっかり成長していると思います」と振り返る。
今後については、今年中に800mのレースに出場するかは未定。1500mへの出場の可能性もあるが、「まだ日本記録を更新できていないので、今年中にもう一本勝負できればと思っています」と意欲を示した。
文/馬場 遼
男子800m日本歴代10傑(+パフォーマンス10傑)をチェック!
1.44.80 落合晃(滋賀学園高3滋賀) 2024. 7.31 1.45.16 落合2 2025. 5. 3 1.45.20 落合3 2025.10. 4 1.45.75 川元奨(日大4) 2014. 5.11 1.45.75 源裕貴(環太平洋大4) 2021. 7.17 1.45.82 落合4 2024. 6.29 1.45.83 川元2 2021. 7.17 1.45.85 金子魅玖人(中大2) 2021. 7.17 1.45.88 落合5 2025. 4.27 1.45.93 落合6 2025. 7. 5 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 1.46.15 前田陽向(環太平洋大4) 2025. 5. 3 1.46.16 横田真人(慶大4) 2009.10.18 1.46.17 薄田健太郎(筑波大M2) 2022. 5. 3 1.46.17 飯澤千翔(住友電工) 2025. 9.27 1.46.18 小野友誠(法大3) 1994. 6.26 1.46.22 近野義人(ダイエー) 1994. 6.29 1.46.22 石井優吉(ペンシルベニア州立大) 2024. 5.24RECOMMENDED おすすめの記事
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