9月13日に開幕する東京世界選手権を控える9月4日、日本代表壮行会が東京・明治記念館で行われた。
総勢80名になった東京世界選手権の日本代表。この日は一部選手を除くものの、代表選手44名が一堂に会し、「サンライズレッド」の代表ウエアに身を包む。緊張感がありつつも、時折笑顔も見えて和やかな雰囲気となった。
日本陸連強化委員会の山崎一彦・強化委員長が冒頭であいさつ。自身が1991年の東京世界選手権に出場しており、「二十歳で初出場した時は、出るだけで良かった。あまり期待されていなかった」と振り返り、「その時は期待されなくて嫌だった」とも。そうした経験から、「期待が嫌だと思う人もいるかもしれないですが、されないよりは期待されるほうがいい。私たちは期待しているし、ここにいる人も期待しているはず」と話す。
その上で、「期待に応えられるよう、全力でサポートしますが、もしかしたら期待に添えないこともあるかもしれない。その時は『よく頑張ったね』と言ってほしい。国立競技場をいっぱいにしたいです。最後まで応援をお願いします」とファンに向けて呼びかけた。
選手代表として、女子100mハードルの中島ひとみ(長谷川体育施設)と男子110mハードルの村竹ラシッド(JAL)が前に出てあいさつ。
中島は「この世界選手権が東京で行われる瞬間に競技者として立ち会えることを誇りに思います」と語り、「みなさんのサポートがあるから輝ける場所で競技ができます」と関係者への感謝を述べる。本番に向け「チームジャパン一丸となって一緒に戦いたいです。熱い声援、よろしくお願いします」と力を込めた。
村竹は「世界のアスリートが陸上競技最大の祭典を心待ちにしています」と笑顔を見せ、世界選手権は「陸上競技というスポーツを知ってもらうきっかけになります」とし、ファンやメディアを含め、「携わるみなさん、陸上競技、日本のシーンを一緒に盛り上げていきましょう!」と求め、「すべてのアスリートが無事に競技を終え、滞りなく終われますように」と願いを込めた。
その後、さまざまなアスリートから届いたサプライズメッセージ動画が届き、選手達にエールを送った。
今年、就任したばかりの日本陸連の有森裕子会長は「控え室に入ろうとしましたが、なかなか入れなかった。自信に満ち溢れていて、凜としている空間に入っていいのかと。と躊躇しました。みなさんの放つ自然な強さ、空気が伝わった」と話し、「世界との距離は確実に近くなっています。慣れた場所、環境でマイナスはありません。日本中が応援してくれるのですべてを力にしてください」と期待を寄せた。
34年ぶりの聖地・国立での世界選手権。いよいよ日本代表の戦いが幕を開ける。
東京世界選手権は9月13日から21日まで、国立競技場をメイン会場に行われる。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.04
パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」
2025.12.04
飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催
-
2025.12.04
-
2025.12.04
-
2025.12.03
-
2025.12.02
-
2025.11.29
-
2025.12.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.05
ナイキから高いサポート性に優れたランニングシューズ「ナイキ ストラクチャー プラス」が登場!
ナイキは、快適さと楽しさを併せ持ったスタビリティシューズであるナイキ ストラクチャー プラスを発売することを発表した。 ナイキではロードランニングシューズをシンプルな3つのカテゴリー(ペガサス、ボメロ、ストラクチャー)に […]
2025.12.04
パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」
24年パリ五輪男子20km競歩代表の濱西諒が12月1日に自身のSNSを更新し、所属していたサンベルクスを11月末で退社したことを発表した。 濱西は大阪府出身で、履正社高から競歩に取り組み、国体優勝など早くから頭角を現した […]
2025.12.04
飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催
東京世界選手権男子200m代表の飯塚翔大(ミズノ)が11月30日から12月3日まで、ラオスを訪問。4日にリモートで現地で行った活動について報告会見を行った。 飯塚はJICA(国際協力機構)が進める「スポーツを通じて世界平 […]
2025.12.04
世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く
世界陸連(WA)が検討していた走幅跳のルール変更案について、選手からの反発などを受けて撤回されたことを英ガーディアン紙が報じた。 走幅跳では、20cmの踏み切り板とその先に10cmの粘土板が敷かれ、踏み切り板と粘土板の境 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025