公益財団法人東京2025世界陸上財団は8月25日に開いた理事会で、大会実施判断に向けた対応について、最終決定は世界陸連(WA)となることが決まった。
大会時は複数の会場が同時に稼働するため、競技会場、ウォーミングアップ会場、ホテル等には責任者として「Venue General Manager」を設置し、現場判断を基本とする。
重要な事案に対応、WAや関係者への共有のため、事務総長をトップとした財団C3(連絡、式、統制)チームを国立競技場内に設置。また、地震、台風などの災害、重大事件・事故等が発生した場合は財団会長をトップとした財団CMT(Crisis Management Team)が必要な意思決定を行い、現場に危機対応を指示する体制を整える。
これに伴い、危機発生時の対応に関する基本的な考え方とフレームワークを示した危機管理計画、事案発生後の具体的な手順を定めた緊急時対応計画を策定中。財団の「大会の安全な運営、完遂」という基本方針に沿って、それぞれ計画していくという。
近年の暑さへの対策について、WAは暑さ指数(WBGT)30℃以上の場合は「競技実施について検討していく」としている。すぐに中止、延期を決めるのではなく、その時々の状況を踏まえた検討がなされ、対応していく計画だ。
このほか、観客向けには暑さ対策ガイドマップを作成し、クーリングスポットをはじめ会場周辺から競技会場に至るまで切れ目のない暑さ対策を実施。選手向けには飲料の提供、アイスバスなどで競技に集中できる環境を整備する。また、関係者やボランティア向けにも適切な対策を実施する予定だ。
また、可能性のある台風については、武市敬事務総長は「進路予想はかなりの精度でできている。東京直撃となった場合、公共交通機関の計画運休なども出る。その場合にどう対応していくのか、さまざまなことを想定して対応していくことになる」とした。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.08.25
ダイヤモンドリーグ・ファイナルのエントリー発表 北口榛花が4年連続、村竹ラシッドは初
-
2025.08.25
-
2025.08.25
-
2025.08.25
-
2025.08.25
2025.08.19
15年ぶりの箱根総合優勝へ 早大駅伝主将・山口智規「夏合宿で底上げを」 妙高で合同取材会
-
2025.08.24
-
2025.08.25
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
-
2025.08.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.08.26
サニブラウン主催のDAWN GAMESファイナル 本人参加10/13に都内で開催!台風中止の東日本予選も併催
株式会社UDN SPORTSは8月26日、マネジメント契約を結ぶサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が創立した主催大会の「DAWN GAMES」の決勝大会を10月13日に東京・大蔵運動公園陸上競技場で開催すると発表し […]
2025.08.25
ダイヤモンドリーグ・ファイナルのエントリー発表 北口榛花が4年連続、村竹ラシッドは初
世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)のレギュラーシリーズが終了し、スイス・チューリヒで行われるファイナルのエントリーが確定した。 女子やり投の北口榛花(JAL)は4年連続の進出。シーズンベストは64m63だが、 […]
2025.08.25
100m・菅野翔唯が10秒31で優勝! 女子200m・野見山寧祢、女子400m・今峰紗希もV/日韓中ジュニア交流競技会
◇第33回日・韓・中ジュニア交流競技会(8月25・27日/中国・内モンゴル自治区)1日目 各国の高校生世代が集う「日・韓・中ジュニア交流競技会」が行われ、男子100mは菅野翔唯(東農大二2群馬)が10秒31で優勝した。 […]
2025.08.25
日本選手権の失格取り消しとなった佐藤風雅所属のミズノ「真摯に対応していただいた」
日本選手権の男子400m決勝で1着入線のあと、曲走路においてラインの内側を走行したとして失格の判定が下っていた佐藤風雅(ミズノ)の競技結果が再審議の結果、失格が取り消されて優勝となったことについて、所属先のミズノがコメン […]
2025.08.25
佐藤風雅の失格取り消しについて日本陸連が経緯説明「踵がラインを踏んでいる」は「踏み越えていない」再発防止へルール理解の徹底図る
日本陸連は8月25日、第109回日本選手権(7月4日~6日)の男子400m決勝でトップでフィニッシュした佐藤風雅(ミズノ)が失格と裁定されたことについて、ジュリーによる再審議の結果、取り消しとなったことを発表した。 その […]
Latest Issue
最新号

2025年9月号 (8月12日発売)
衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99