2025.08.19

◇沖縄全中(8月17日~20日/沖縄・沖縄県総合運動公園陸上競技場)2日目
第52回全日本中学校選手権(全中)の女子200mでは北村環奈(桔梗が丘3・三重)が24秒81(-1.4)で優勝。前回大会に続くVで、この種目では5人目となる2連覇を成し遂げた。
「シーズンの初めはなかなかベストな状態ではなく、連覇できるか微妙でしたが、調子を上げて沖縄に来られて、達成できたのはうれしいです」と振り返る。
前日の予選では「こんなに出ると思わなかった」と驚く24秒28(+0.9)の快走を披露。中学歴代3位にランクインし、10日前の東海大会で出した自己記録24秒46を0.18秒も更新した。
顧問の岡部道郎先生から「楽しんでおいで」と送り出された決勝も、持ち味の加速力を生かし序盤から先頭へ。トップでコーナーを回り、直線に入ったところでは圧勝ムードかと思われた。しかし、直線での伸びは予選ほどではなく、「勝ちたい気持ちが強すぎて前半に行き過ぎました。後半たれてしまったのは反省点です」。向かい風の影響もあったかもしれない。
中盤以降は右隣の山田奈央(御滝3千葉)、左隣の村田愛衣紗(ナンバーワンクラブ2鹿児島)が猛烈に追い上げ、3人がほぼ同時にゴール。「最後は負けたかと思った。ちょっとやばいと思いました」と北村。勝利を知ったのは正式発表のアナウンスだった。
前回の福井全中では追い風参考ながら24秒35で2年生優勝。3年生となった今季は周囲から当然のように“連覇”を期待された。
「プレッシャーは少し感じましたが、みんなは自分の味方だと考えました。『連覇、がんばって』と言われても力に変えられたので良かったです」と北村。重圧の中で勝ち切ったことで、「今年の優勝の方がうれしいです。この1年、期待される中でやってきたから、さらに成長できました」と胸を張った。
ただ、これで満足するわけではない。「100mで11秒台、できれば11秒87くらいを目指したいです」と語り、200mについても「今日はラストが悪かったので、もっとピッチを上げられるようにしたい」と課題を見据える。
北村を猛追した山田が24秒87で2位、村田が24秒88で3位に入った。
文/小野哲史
女子200m中学歴代10傑
23.99 1.8 ハッサン・ナワール(松戸五3千葉)2019.10.11 24.12 1.7 土橋智花(見前3岩手) 2010. 8.22 24.28 0.9 北村環奈(桔梗が丘3三重) 2025. 8.17 24.31 -1.1 川中葵琳(愛媛大附3愛媛) 2016. 8. 6 24.31 -1.8 佐藤志保里(江差3北海道) 2019. 8.22 24.35 -0.8 島田幸羽(咲くやこの花3大阪) 2021. 7.18 24.36 1.6 君嶋愛梨沙(麻里布2山口) 2009. 8.23 24.37 -0.7 野林祐実(桜木3熊本) 2010. 8. 8 24.38 1.4 秋澤理沙(燕吉田3新潟) 2022. 7.17 24.39 1.7 福岡梓音(柏原3福岡) 2021. 7.28RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.08.23
長距離指導者の川越学氏が63歳で急逝 資生堂、エディオンで監督歴任 競歩の藤井も指導
-
2025.08.22
-
2025.08.22
-
2025.08.21
-
2025.08.21
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
-
2025.08.19
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
-
2025.07.24
-
2025.08.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.08.23
長距離指導者の川越学氏が63歳で急逝 資生堂、エディオンで監督歴任 競歩の藤井も指導
女子長距離を中心にトップ選手を指導してきた川越学氏が、8月22日に脳卒中のため亡くなったことがわかった。63歳だった。 鹿児島県出身の川越氏は、現役時代は鹿児島南高、早大で活躍。箱根駅伝では2度の優勝を果たし、日本インカ […]
2025.08.23
100m・ジェファーソンが10秒76V 砲丸投・ジャクソンが大会新 マリングスが円盤投初優勝/DLブリュッセル
世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)第14戦・ブリュッセル大会(ベルギー)が8月22日に行われ、女子100m(-0.2)はパリ五輪銅メダルのM.ジェファーソン(米国)が10秒76で優勝した。 ジェファーソンは現 […]
2025.08.23
5000m田中希実が14分37秒19!自己4番目の好記録で世界陸上へ弾み 走高跳・真野は4位タイ/DLブリュッセル
世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)第14戦・ブリュッセル大会(ベルギー)が8月22日に行われ、女子5000mに田中希実(New Balance)が出場。14分37秒19の9位だった。 田中は第2集団の後方でレ […]
2025.08.22
4×100mR市柏高が2レース連続のU18日本新!予選45秒51を経て決勝は45秒47とさらに更新
関東選手権が8月22日、埼玉県熊谷市の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で開幕し、女子4×100mリレーでは1、2年生で編成された市柏高(千葉)がU18日本新記録の45秒47で優勝した。 走順は1走から順に石郷岡暖(1年)、 […]
Latest Issue
最新号

2025年9月号 (8月12日発売)
衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99