◇天皇賜盃第94回日本学生対校選手権(6月5日~8日/岡山・JFE晴れの国スタジアム)4日目
学生日本一を決める日本インカレの最終日4日目が行われ、髙橋亜珠(筑波大)が日本歴代7位、学生歴代2位、大会新の23秒36(+0.1)で初優勝を飾った。
100mハードル3本、4×100mリレー予選、4×400mリレー予選を含め、これが今大会8本目のレース。「正直、疲れていた」と明かすが、髙橋はその中でベストパフォーマンスを発揮した。
8レーンに入り、「内側が見えないので少し怖かった」としつつも「最初から逃げ切るレースをしよう」。その言葉通り、コーナーをトップで抜けると、そのまま後続をさらに突き放した。
5月の静岡国際で出した自己ベスト(23秒40)を塗り替え、山形の先輩である青野朱李(山梨学大/現・NDソフト)が22年に出した大会記録(23秒44)も更新。「優勝することが一番の目標。自己ベストも更新できてうれしいです」と笑顔を見せた。
山形市商高出身でインターハイ2位の100mハードルのほか、100m、200mでも活躍。大学入学後は100mハードルと200mで大きく飛躍を遂げた。
今大会の100mハードルは3位だったが、200mで頂点に。「後半もっと加速できたかなという思いはあるけど、今の自分の精一杯は出せました」とうなずいた。
リレーを含むスプリントで複数種目を兼ねる選手たちは、最後に控える200mまでコンディションを保つことは難しい。400m優勝のフロレス・アリエ(日体大)は予選から、100mVの山形愛羽(福岡大)も準決勝で棄権した。その2人から、「来年は一緒にこの舞台で走りたい」と言われたという。そして、「その舞台で勝ちたい」と髙橋は目を輝かせていた。
女子200m日本歴代10傑と学生歴代10傑をチェック!
●日本歴代10傑(点線はパフォーマンス10傑) 22.88 1.8 福島千里(北海道ハイテクAC) 2016. 6.26 22.89 -0.2 福島2 2010. 5. 3 23.00 1.7 福島3 2009. 6.26 23.11 1.0 福島4 2015. 5.10 23.12 0.0 福島5 2012. 5. 3 23.13 -0.7 福島6 2011. 5. 3 23.13 1.4 福島7 2016. 6.14 23.14 1.5 福島8 2009. 5. 3 23.15 1.5 髙橋萌木子(平成国際大3) 2009. 5. 3 23.16 0.8 君嶋愛梨沙(土木管理総合) 2024. 6.30 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 23.17 0.4 鶴田玲美(南九州ファミリーマート) 2020.10. 3 23.33 0.4 信岡沙希重(ミズノ) 2004. 6. 6 23.35 0.4 渡辺真弓(東邦銀行) 2013. 5. 3 23.36 0.1 髙橋亜珠(筑波大3) 2025. 6. 8 23.37 0.6 青野朱李(NDソフト) 2024. 8.25 23.39 -0.2 市川華菜(ミズノ) 2017. 6.24 23.41 -1.0 兒玉芽生(ミズノ) 2022. 9.25 23.45 0.9 齋藤愛美(倉敷中央高2岡山) 2016.10.23 [adinserter block="4"] ●学生歴代10傑 23.15 1.5 髙橋萌木子(平成国際大3) 2009. 5. 3 23.36 0.1 髙橋亜珠(筑波大3) 2025. 6. 8 23.44 -0.1 兒玉芽生(福岡大3) 2020.10. 3 23.44 -0.2 青野朱李(山梨学大4) 2022. 9.11 23.51 0.4 市川華菜(中京大4) 2012. 6. 9 23.53 1.4 山形愛羽(福岡大1) 2024. 6.16 23.60 -0.2 青山華依(甲南大2) 2022. 5. 3 23.62 -0.6 齋藤愛美(大阪成蹊大3+) 2021. 3.28 23.62 -0.2 壹岐あいこ(立命大4) 2022. 5. 3 23.63 1.8 土井杏南(大東大1) 2014. 5. 3RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.16
中央学大がTKK株式会社とスポンサー契約 同大卒業生が代表取締役
-
2025.12.16
-
2025.12.16
-
2025.12.16
-
2025.12.16
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2025.12.14
中学駅伝日本一決定戦がいよいよ開催 女子11時10分、男子12時15分スタート/全中駅伝
-
2025.12.14
-
2025.12.14
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.16
中央学大がTKK株式会社とスポンサー契約 同大卒業生が代表取締役
中央学大駅伝部が「TKK株式会社」とスポンサー契約を結んだことを発表した。 同社は千葉県八千代市に本社を構え、主にプレキャストコンクリート鋼製型枠を取り扱うメーカー。中央学大卒業の安保誠司氏が代表取締役を務めており、「未 […]
2025.12.16
今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【前編】 大学3・4年時はトラックと駅伝の両立に挑戦したが「バランスを取るのが難しかった」
全国高校駅伝で日本一に輝き、箱根駅伝は花の2区で快走。日本選手権10000mでも上位に食い込んだのが、村澤明伸(SGホールディングス、34歳)だ。紆余曲折を経て、今年度限りでの「引退」を表明したが、どんな競技生活を過ごし […]
2025.12.16
赤﨑優花が自身の思いと感謝綴る 移籍は「前向きな決断」「この道を正解にします」
12月15日で第一生命グループを退社し、夫の赤﨑暁も所属するクラフティア(前・九電工)へ移籍加入した赤﨑優花(旧姓・鈴木)が自身のSNSを更新し、改めて思いを綴った。 昨年のパリ五輪女子マラソン6位入賞の赤﨑。「決して悲 […]
2025.12.16
お詫びと訂正(月刊陸上競技2026年1月号)
月刊陸上競技2026年1月号別冊付録「全国高校駅伝総展望」に掲載したデータに誤りがございました。 正しいデータの情報を掲載するとともに、関係者の皆様にお詫びをし、訂正いたします。 男子 今治北(愛媛) 誤 都大路学校最高 […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳