HOME 学生長距離

2023.12.23

【Playback箱根駅伝】第66回/大東大14年ぶりの栄冠!山を攻略して平成初の王者に
【Playback箱根駅伝】第66回/大東大14年ぶりの栄冠!山を攻略して平成初の王者に

第66回箱根駅伝/ルーキーらしからぬ走りで5区区間賞を獲得した大東大・奈良修

2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)

第66回(1990年/平成2年)
“山の大東”健在!5区で1年生・奈良修が区間新 中大26年ぶり復路1位

1990年大会は当時4連覇中だった順大に、出雲王者の日大、全日本を制した大東大、中大、山梨学大を加えた“5強”の様相を呈していた。

順大は1区で14位と出遅れ、その間に先手を取ったのが日大と山梨学大だった。日大は1区で谷川義秀がトップ中継を果たすと、2区では山梨学大のジョセフ・オツオリが前年に続く区間賞で首位へ浮上。山梨学大は3区でも先頭をキープしたが、以降は全日本王者・大東大の独壇場となった。4区で山梨学大を逆転すると、5区では1年生の奈良修が区間2位に1分20秒差をつける区間トップの快走で首位を疾走。14年ぶりの往路優勝に導いた。

大東大は復路でも首位を明け渡さなかった。6区・島嵜貴之の区間新で始まり、7区区間3位、8区区間2位、9区区間賞、10区区間6位と安定した継走で後続を突き放し、そのままフィニッシュテープを切った。総合タイムは2位の日大に5分半以上の差をつける11時間14分39秒。5区と6区で圧巻の走りを見せ、“山の大東”と呼ばれた1970年代の黄金期を彷彿とさせる圧勝劇だった。

3位の中大は7区と10区の区間賞で意地を見せて復路優勝を確保。往路で見せ場を作った山梨学大は4位、4区の山田和人が区間新を樹立した順大は5位で史上3校目の5連覇を逃した。

参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)

広告の下にコンテンツが続きます
2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)

第66回(1990年/平成2年) “山の大東”健在!5区で1年生・奈良修が区間新 中大26年ぶり復路1位

1990年大会は当時4連覇中だった順大に、出雲王者の日大、全日本を制した大東大、中大、山梨学大を加えた“5強”の様相を呈していた。 順大は1区で14位と出遅れ、その間に先手を取ったのが日大と山梨学大だった。日大は1区で谷川義秀がトップ中継を果たすと、2区では山梨学大のジョセフ・オツオリが前年に続く区間賞で首位へ浮上。山梨学大は3区でも先頭をキープしたが、以降は全日本王者・大東大の独壇場となった。4区で山梨学大を逆転すると、5区では1年生の奈良修が区間2位に1分20秒差をつける区間トップの快走で首位を疾走。14年ぶりの往路優勝に導いた。 大東大は復路でも首位を明け渡さなかった。6区・島嵜貴之の区間新で始まり、7区区間3位、8区区間2位、9区区間賞、10区区間6位と安定した継走で後続を突き放し、そのままフィニッシュテープを切った。総合タイムは2位の日大に5分半以上の差をつける11時間14分39秒。5区と6区で圧巻の走りを見せ、“山の大東”と呼ばれた1970年代の黄金期を彷彿とさせる圧勝劇だった。 3位の中大は7区と10区の区間賞で意地を見せて復路優勝を確保。往路で見せ場を作った山梨学大は4位、4区の山田和人が区間新を樹立した順大は5位で史上3校目の5連覇を逃した。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)

第66回箱根駅伝総合成績をチェック

●総合成績 1位 大東大 11時間14分39秒 2位 日大  11時間20分57秒 3位 中大  11時間21分00秒 4位 山梨学大11時間25分34秒 5位 順大  11時間30分14秒 6位 日体大 11時間32分23秒 7位 国士大 11時間36分26秒 8位 東海大 11時間36分51秒 9位 早大  11時間38分17秒 10位 法大  11時間40分12秒 11位 専大  11時間41分50秒 12位 東農大 11時間42分57秒 13位 東洋大 11時間48分24秒 14位 駒大  11時間49分14秒 15位 亜細亜大11時間54分47秒 ●区間賞 1区 谷川義秀(日大)  1時間04分38秒 2区 J.オツオリ(山梨学大)1時間08分18秒 3区 大津睦(大東大)  1時間04分00秒 4区 山田和人(順大)  1時間02分45秒 5区 奈良修(大東大)  1時間12分47秒 6区 島嵜貴之(大東大)    59分21秒 7区 福永秀樹(中大)  1時間05分47秒 8区 島村直宏(日大)  1時間07分29秒 9区 広藤敏幸(大東大) 1時間12分29秒 10区 岡川功(中大)   1時間06分51秒

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.08.31

ひらまつ病院・上田結也がSNSで退部発表「いろいろといい経験ができました」今後は市民ランナーへ

男子長距離の上田結也が所属するひらまつ病院を8月31日付で退職、および退部したことを自身のSNSで公表した。 上田は熊本県出身の28歳。九州学院高では2年時に全国高校駅伝5区を務めた。創価大では学生3大駅伝の経験はないも […]

NEWS 200m鵜澤飛羽が初壮行会「こんなに熱がこもっているチームない」日本最速のオタク、漫画アニメ愛止まらず

2025.08.31

200m鵜澤飛羽が初壮行会「こんなに熱がこもっているチームない」日本最速のオタク、漫画アニメ愛止まらず

JALは8月31日、9月の東京世界選手権に内定している女子やり投の北口榛花、男子110mハードルの村竹ラシッド、男子200mの鵜澤飛羽に向けた壮行会を行い、その後選手が報道陣の取材に応じた。 今年20秒1台を連発し、国内 […]

NEWS 110mH村竹ラシッド「勝負できるようになってきた」DLファイナルはミスも「大事なのは世界陸上」

2025.08.31

110mH村竹ラシッド「勝負できるようになってきた」DLファイナルはミスも「大事なのは世界陸上」

JALは8月31日、9月の東京世界選手権に内定している女子やり投の北口榛花、男子110mハードルの村竹ラシッド、男子200mの鵜澤飛羽に向けた壮行会を行い、その後選手が報道陣の取材に応じた。 ダイヤモンドリーグ(DL)フ […]

NEWS 北口榛花 世界陸上連覇へ「ケガをしても目標は変わらない」復帰2試合終え「出たことは間違っていない」

2025.08.31

北口榛花 世界陸上連覇へ「ケガをしても目標は変わらない」復帰2試合終え「出たことは間違っていない」

JALは8月31日、9月の東京世界選手権に内定している女子やり投の北口榛花、男子110mハードルの村竹ラシッド、男子200mの鵜澤飛羽に向けた壮行会を行い、その後選手が報道陣の取材に応じた。 合宿先のトルコからリモートで […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第60回「溢れんばかりの志を~ある人に思いを馳せて~」

2025.08.31

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第60回「溢れんばかりの志を~ある人に思いを馳せて~」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第60回「溢れんばかりの志を~ある人に思いを馳せて~」 山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Onlin […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top