◇第102回箱根駅伝予選会(10月18日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地スタート、昭和記念公園フィニッシュ:21.0975km)
第102回箱根駅伝予選会が行われ、中央学大が10時間32分23秒でトップ通過を果たした。
東農大が10時間34分59秒で6位に入り、2年ぶり71回目の出場を決めた。
10位の順大と、わずか1秒差。11位で本戦出場を逃してから1年の取り組みを、古豪が存分に示した。その先頭を引っ張ったのが、前回は肺気胸の影響などで欠場したエース・前田和摩(3年)だ。
「昨年は1秒差でこのチームは負けてしまって、1秒たりともそのことは忘れたことはありませんでした」
応援するしかできなかったその時の思いも、この日の走りに込めた。後半に入って日本人集団の前方に進むと、日本人トップ争いを展開。終盤は伸びを欠いたが、1時間2分12秒でチームトップの14位でフィニッシュし、貯金を作った。「ピークを合わせられなかったのですが、その中でもこの走りができて自信になります」と振り返る。
栗本航希(3年)が21位、原田洋輔(4年)が27位と上級生がしっかりとチームを牽引。主将・菅原昇真が当日に出走メンバーから外れ、チーム9、10番目が200位台となるなど苦しい場面もあったが、「想像以上にみんなが頑張って走れました」と、前田はチームメイトを称えた。
箱根駅伝には第2回大会から出場し、往路優勝も経験した伝統を誇る。その重みを胸に、前田は「今年のチームは去年、一昨年と比べても良くて、箱根の本戦で勝負するという目標で進めてきました」と力強く語る。目標の舞台にはたどりついた。あとは、その培った力を箱根路にぶつける。
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