◇天皇賜盃第93回日本学生対校選手権(9月19日~22日/神奈川県・Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu)1日目
日本インカレ1日目が行われ、女子10000mは小川陽香(立教大)が33分04秒54で初優勝を果たした。
スタートから縦長の集団で進んだレースで、小川は冷静に3番手付近で進めた。残り2000mを切ってから集団が崩れ始めると、小川は「ラスト1kmぐらいから仕掛けようと思っていました。自分で仕掛けて勝ちきれる自信がなかったので、少し我慢」と食らいつく。
残り1周に入り、「ここはもう出てみようと、スパートをかけました」。野田真理耶(大東大)と永長里緒(大阪学大)との競り合いが続いたが、残り100mでさらにギアを上げる。「やっぱり1番になれてすごくうれしい気持ちでいっぱいでした」と、右腕を大きく突き上げてフィニッシュした。
4月に左脚の腸脛靱帯を痛めて1ヵ月ほど走れない時期があり、序盤は出遅れた。「やり過ぎでケガをしてしまったので、少し自分にブレーキをかけるようになりました」。見つめ直した夏合宿を順調に消化し、距離を踏んだ。昨年のU20日本選手権3000m以来の全国タイトルを手にした。
小川は3日目の5000mにも出場を予定。「チーム一丸で目指している」全日本大学女子駅伝の予選会となる関東大学女子駅伝に向け、好記録で弾みをつけられるか。
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