2024.04.28
第58回織田幹雄記念国際大会(4月29日)を前日に控えた4月28日、会場の広島広域公園陸上競技場(ホットスタッフフィールド広島)で出場選手の会見が行われた。
男子110mHに出場する村竹ラシッド(JAL)は、この春に順大を卒業して社会人初レース。「所属先が変わって気持ちも新たにする良い機会」と言った後で、「練習拠点は変わってませんので、今まで通りに臨めればと思います」と語った。
昨年の日本インカレで13秒04と泉谷駿介(住友電工)の日本記録に並び、パリ五輪参加標準記録(13秒27)をも突破している。冬季練習ではウエイトトレーニングのクリーンを意識的に多く取り組んだという。スタートからの1歩目をより勢い良く飛び出すことを目指した。
その手応えはあるそうで、この日の前日調整でも「良い勢いで飛び出せました」と村竹。「冬季取り組んだ成果を明日のレースを確かめたいです」と意気込んだ。
昨年の世界選手権で5位に入った泉谷は、村竹にとって順大時代の2年先輩。泉谷は4月20日のダイヤモンドリーグ(DL)厦門大会で3位に入り、タイムも13秒17とパリ五輪参加標準記録を破って、五輪代表に内定した。また、27日夜のDL蘇州でも2位に入っている。その動画を見ていた村竹は「すごい刺激になる走りで、自分も早く走りたいと思った」と振り返る。
また、泉谷だけでなく髙山峻野(ゼンリン)ら多くのライバルがひしめき、男子110mハードルは活況だ。「尊敬する先輩ばかり。動きや振る舞いから学ぶことがあり、幸せに思います。だからこそ負けたくない」と言い切った。
昨年の織田記念で左ハムストリングスを肉離れ。6月の日本選手権も欠場し、世界選手権代表には届かなかった。今季は五輪参加標準を突破しているぶん、あくまでも日本選手権やパリ五輪本番に照準を絞っている。
「(今季)初戦なのであまりはっちゃけず、課題を見つけて、日本選手権やパリ五輪につなげられればと思います」と話していた。
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