2023.04.28
米国アンチ・ドーピング機構(USADA)は4月25日、東京五輪女子走幅跳6位のT.デイヴィス(米国)をアンチ・ドーピング規則違反のため1ヵ月間の資格停止処分に科すことを発表した。大麻の使用があり、23年2月17日の米国室内選手権で採取されたサンプルで陽性が発覚した。
処分期間は2023年3月21日から1ヵ月間。2月17日以降の成績は取り消される。このため、デイヴィスは米国室内選手権での優勝(6m99)も取り消され、6m69だったF.フォスターが繰り上げ優勝となる見込みである。
デイヴィスは15年のU18世界選手権で金メダル、18年のU20世界選手権で銅メダルを獲得している23歳。昨年パラアスリートのハンター・ウッドホールと結婚し、現在の姓はデイヴィス-ウッドホールとなっている。
大麻は世界アンチ・ドーピング機関(WADA)で禁止されている薬物で、陽性が判明すると最長4年の資格停止処分となる。ただし、パフォーマンス向上のための使用でないことが証明できれば、処分は3カ月まで短縮。さらに、アスリートが治療プログラムへの参加に合意すると1ヵ月まで短縮され、今回のデイヴィスはこれに該当する。
米国では21年にも、女子100mのS.リチャードソンが6月の五輪代表選考会優勝後に大麻陽性反応が出て、五輪出場が取り消された事例がある。
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