HOME 国内

2023.02.27

塩尻和也がV「今年こそ世界選手権に出たい」10000mを見据え10km制し手応え/日本選手権クロカン
塩尻和也がV「今年こそ世界選手権に出たい」10000mを見据え10km制し手応え/日本選手権クロカン

23年日本選手権クロカンを制した塩尻和也(富士通)

◇日本選手権クロカン(2月26日/福岡・海の中道海浜公園)

第106回日本選手権大会クロスカントリーが、2月26日に福岡市の海の中道海浜公園クロスカントリーコース(1周2km)で行われた。

シニア男子10kmは塩尻和也(富士通)が29分15秒で優勝。昨年の松枝博輝に続き、富士通勢が連覇を果たした。

全体的に序盤はいいペースで入ったが、集団が絞れた2km以降はペースがダウン。ラスト勝負になる可能性があることから、それを避けたい塩尻が前に出て、自らペースメイクした。

そんな塩尻の後ろにピタリとついたのが、2年前の覇者・三浦龍司(順大)。ともに3000m障害でオリンピックに出場している2人の一騎打ちに。

塩尻は昨年のトラックレースで、三浦にラストでかわされており、「その時の光景が頭をよぎりました。同じ展開にならないように、今回はラストまでに離しておきたいと思いました」と、ラスト1周を前にロングスパートを仕掛け、じわじわと引き離した。

広告の下にコンテンツが続きます

狙い通りの展開で優勝をつかんだ塩尻は「しっかり勝ちきれてうれしいです」と、久しぶりのタイトルに顔をほころばせた。

新シーズンは、10000mで世界選手権に出場することを目標とする。昨年12月には、5000mで日本歴代7位となる13分16秒53秒を叩き出すなど、スピードアップは体感中。クロカンは「1月と3月に予定したロードレースを回避したので、試合勘を維持するためにも出場しました。10000mを主戦場に考えているので、同じ10kmという距離で足しを鍛えたい思いもあって」と、スタミナと駆け引きに主眼を置いていて出場を決めた。

2016年のリオ五輪(3000m障害)以降は世界大会から遠ざかっているが、「今年こそは世界選手権に出たいという気持ちが強い」と塩尻。ここでの優勝を足がかりに、もう一度世界に駆け出すつもりだ。

文/田端慶子

◇日本選手権クロカン(2月26日/福岡・海の中道海浜公園) 第106回日本選手権大会クロスカントリーが、2月26日に福岡市の海の中道海浜公園クロスカントリーコース(1周2km)で行われた。 シニア男子10kmは塩尻和也(富士通)が29分15秒で優勝。昨年の松枝博輝に続き、富士通勢が連覇を果たした。 全体的に序盤はいいペースで入ったが、集団が絞れた2km以降はペースがダウン。ラスト勝負になる可能性があることから、それを避けたい塩尻が前に出て、自らペースメイクした。 そんな塩尻の後ろにピタリとついたのが、2年前の覇者・三浦龍司(順大)。ともに3000m障害でオリンピックに出場している2人の一騎打ちに。 塩尻は昨年のトラックレースで、三浦にラストでかわされており、「その時の光景が頭をよぎりました。同じ展開にならないように、今回はラストまでに離しておきたいと思いました」と、ラスト1周を前にロングスパートを仕掛け、じわじわと引き離した。 狙い通りの展開で優勝をつかんだ塩尻は「しっかり勝ちきれてうれしいです」と、久しぶりのタイトルに顔をほころばせた。 新シーズンは、10000mで世界選手権に出場することを目標とする。昨年12月には、5000mで日本歴代7位となる13分16秒53秒を叩き出すなど、スピードアップは体感中。クロカンは「1月と3月に予定したロードレースを回避したので、試合勘を維持するためにも出場しました。10000mを主戦場に考えているので、同じ10kmという距離で足しを鍛えたい思いもあって」と、スタミナと駆け引きに主眼を置いていて出場を決めた。 2016年のリオ五輪(3000m障害)以降は世界大会から遠ざかっているが、「今年こそは世界選手権に出たいという気持ちが強い」と塩尻。ここでの優勝を足がかりに、もう一度世界に駆け出すつもりだ。 文/田端慶子

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.08.14

800m塩見綾乃が日本歴代4位の2分01秒01! 女子やり投・村上碧海が優勝 森凪也は1500m自己新/WAコンチネンタルツアー

8月13日、スイス・フリブールで世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・チャレンジャーのフリブール国際が行われ、女子800mで塩見綾乃(岩谷産業)が2分01秒01の日本歴代4位をマークして、総合4位に入った。 塩見のこれま […]

NEWS 早大競走部112代主将は関口裕太!「覇者で在れ」スローガンに「全力で牽引してまいります」

2025.08.13

早大競走部112代主将は関口裕太!「覇者で在れ」スローガンに「全力で牽引してまいります」

早大競走部の第112代主将に男子短距離の関口裕太が就任したことが、同部公式サイト内で明らかになった。 関口は新潟・東京学館新潟高出身の3年生。高3では100mでインターハイ、国体少年Aの2冠に輝いている。 大学入学後も着 […]

NEWS 東京スカイツリーが東京世界陸上カラーに 織田裕二さん「ひとつ残らず目に焼き付けたい」

2025.08.13

東京スカイツリーが東京世界陸上カラーに 織田裕二さん「ひとつ残らず目に焼き付けたい」

東京世界選手権の開幕まであと1ヵ月となった8月13日、東京都墨田区の東京スカイツリーでライティングセレモニーが行われた。 セレモニーには大会スペシャルアンバサダーの織田裕二さんをはじめ、小池百合子東京都知事、尾縣貢・東京 […]

NEWS DLローザンヌにやり投女王・北口榛花が登録!右肘ケガから約2ヵ月ぶり復帰戦へ 男子100mはライルズvsトンプソンのパリ金銀対決

2025.08.13

DLローザンヌにやり投女王・北口榛花が登録!右肘ケガから約2ヵ月ぶり復帰戦へ 男子100mはライルズvsトンプソンのパリ金銀対決

ダイヤモンドリーグ(DL)第13戦のローザンヌ大会(スイス/8月20日)のエントリーリストが発表され、女子やり投に北口榛花(JAL)が登録された。 6月25日にチェコ・オストラヴァで行われたゴールデンスパイクで63m88 […]

NEWS 【プレゼント】アシックス東京世界陸上日本代表応援Tシャツ3名様

2025.08.13

【プレゼント】アシックス東京世界陸上日本代表応援Tシャツ3名様

アシックスより「東京世界陸上日本代表応援Tシャツ」をプレゼント! こちらの応募フォームからもご応募いただけます。 Lサイズ 3名様にプレゼントします! 締め切りは8月29日(金)まで。当選者は商品の発送を持って返させてい […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top