HOME ニュース、国内

2022.06.12

ディーン元気が10年ぶり制覇!「長かった」大人のスロワーとして世界陸上へ照準/日本選手権
ディーン元気が10年ぶり制覇!「長かった」大人のスロワーとして世界陸上へ照準/日本選手権

◇第106回日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居)4日目

オレゴン世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権の最終日に行われた男子やり投は、ディーン元気(ミズノ)が81m02を放って優勝した。

2012年、ロンドン五輪イヤーに当時・早大の学生だったディーンが飛躍。一気にオリンピックのファイナルへ駆け上がった。あれから10年。ディーンが日本選手権を制したのは、その年以来だった。

「長かったですね。素直にうれしいです」。投げ自体は「コメントできないくらいひどい」と苦笑い。課題としている「ひとりよがりの投げ」になり、「全助走が噛み合わなかった」と、優勝投てきの3回目以外はなかなかビッグスローとはいかなかった。今季は80~82mを安定して投げているが、「こんな下向きだったり、悪かったりする投てきでも跳ぶのは安心感がありますが、最低84~85mを投げないと勝負できない」と言う。

それでも、腰や脇腹のケガに悩まされ、2019年に一度リフレッシュ期間を設けるなど、紆余曲折を経て“元気”になって戻ってきた。

「イケイケだった」という12年とは違い、「メンタルが大事。自分のやり投に集中したい」と大人のスロワーに。それでも、「世界と戦うにはイケイケも大切で、チャレンジャーとして守りに入らずいきたい」と、ワールドランキングでの出場の可能性も残す世界選手権に向けて気持ちを高めていた。

広告の下にコンテンツが続きます
◇第106回日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居)4日目 オレゴン世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権の最終日に行われた男子やり投は、ディーン元気(ミズノ)が81m02を放って優勝した。 2012年、ロンドン五輪イヤーに当時・早大の学生だったディーンが飛躍。一気にオリンピックのファイナルへ駆け上がった。あれから10年。ディーンが日本選手権を制したのは、その年以来だった。 「長かったですね。素直にうれしいです」。投げ自体は「コメントできないくらいひどい」と苦笑い。課題としている「ひとりよがりの投げ」になり、「全助走が噛み合わなかった」と、優勝投てきの3回目以外はなかなかビッグスローとはいかなかった。今季は80~82mを安定して投げているが、「こんな下向きだったり、悪かったりする投てきでも跳ぶのは安心感がありますが、最低84~85mを投げないと勝負できない」と言う。 それでも、腰や脇腹のケガに悩まされ、2019年に一度リフレッシュ期間を設けるなど、紆余曲折を経て“元気”になって戻ってきた。 「イケイケだった」という12年とは違い、「メンタルが大事。自分のやり投に集中したい」と大人のスロワーに。それでも、「世界と戦うにはイケイケも大切で、チャレンジャーとして守りに入らずいきたい」と、ワールドランキングでの出場の可能性も残す世界選手権に向けて気持ちを高めていた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

PR

2025.05.01

KIPRUNが環境に優しい新たなシューズを発表 接着剤不使用の「KIPX」はリサイクル可能な次世代アイテム

KIPRUNは4月上旬、フランス・パリで発表会を行い、新たなブランドロゴを発表するとともに、今後日本国内でも発売を予定している新モデルシューズを発表した。 競歩世界チャンピオンも愛用したシューズ 2021年にブランド初の […]

NEWS セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら

2025.05.01

セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら

日本陸連は5月1日、セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)の出場選手第10弾としてトラック種目の海外選手を発表した。 男子100mには昨年のパリ五輪男子4×100mリレーで金メダルのジェロー […]

NEWS 坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP

2025.05.01

坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP

5月1日、日本陸連はセイコーゴールデングランプリ(5月18日/東京・国立競技場)の欠場者を発表した。 日本人選手で欠場するのは、男子100mの坂井隆一郎(大阪ガス)、同200mの水久保漱至(宮崎県スポ協)、同400mの中 […]

NEWS アジア選手権男子400m中島佑気ジョセフが故障のため辞退 44秒台の佐藤風雅が代表入り

2025.05.01

アジア選手権男子400m中島佑気ジョセフが故障のため辞退 44秒台の佐藤風雅が代表入り

日本陸連は5月1日、韓国・クミで開催されるアジア選手権の代表選手の入れ替えを発表した。 男子400mで選出されていた中島佑気ジョセフ(富士通)が辞退。右ハムストリングスのケガのためとしている。中島は昨年のパリ五輪代表。4 […]

NEWS 東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」

2025.05.01

東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」

東京メトロは5月1日、伊東明日香が入部したと発表した。今年3月31日に埼玉医科大グループを退部していた。 伊東は東京・順天高時代から全国高校駅伝に出場。東洋大進学後は全日本女子大学駅伝や富士山女子駅伝など全国大会に出走し […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top