HOME 国内、大学

2022.04.16

砲丸投アツオビン・ジェイソンが18m42!!大学2年で日本歴代7位!/学生個人
砲丸投アツオビン・ジェイソンが18m42!!大学2年で日本歴代7位!/学生個人


◇日本学生個人選手権(4月15~17日/神奈川・平塚)2日目

ワールドユニバーシティゲームズの選考会を兼ねた日本学生個人選手権。2日目に行われた男子砲丸投で大記録が誕生した。福岡大2年のアツオビン・ジェイソンが6回目に18m42を投げて優勝。日本歴代7位に入るビッグショットだった。

広告の下にコンテンツが続きます

3月に自身初の18m越え(18m22)を投げていたアツオビン。今回は「調子を合わせてきたので19mを狙っていた」という意気込みで臨んだ。1回目に17m82、2回目に18m10と記録を伸ばし「良い流れを作れた」。さらに記録を狙い、「リズムを意識したところから、(グライドの)右脚の引きを速くしよう」と野口安忠監督からアドバイスを受けた。だが、想定より「少し速くし過ぎて」しまったことで、やや身体から離れて接地してうまく力が伝わらない。3回目ファウル。4、5回目も記録が伸びなかった。

「最後は気持ち」という6回目。明らかに滞空時間が長い砲丸が地面に落ちると会場から拍手が沸き、アツオビンもガッツポーズ。18m42は、野口監督の自己記録18m53(日本歴代5位、当時日本記録)にあと11cmに迫るもの。それでも「流れが崩れなかったらもっと大きな記録が出たと思います。(野口監督の)記録を超えたかった」と悔しい表情を見せた。

世界から遠いと言われる砲丸投のホープで、日本陸連ダイヤモンドアスリートにも選出。昨年から身体をさらに大きくし、体重は7kg増の103kgに。スクワットのマックスは150kgから190kgにまでアップした。「そのなかで跳躍、スピードもついて、パワーも生かせています」と持ち味は失っていない。

6月の日本選手権に向け「19mを投げて優勝したい」と力強い。世界大会の参加標準記録は21mを越えるなど、世界に出場することさえ高い壁。だが、「パリ五輪など、高いところから逆算していけば、(記録を)上げていけると思います」と、歴史を変えるつもりでいる。

広告の下にコンテンツが続きます

まずは今季、日本人初の19m超えへ。若きショットプッターの勢いはさらに増していく。

◇日本学生個人選手権(4月15~17日/神奈川・平塚)2日目 ワールドユニバーシティゲームズの選考会を兼ねた日本学生個人選手権。2日目に行われた男子砲丸投で大記録が誕生した。福岡大2年のアツオビン・ジェイソンが6回目に18m42を投げて優勝。日本歴代7位に入るビッグショットだった。 3月に自身初の18m越え(18m22)を投げていたアツオビン。今回は「調子を合わせてきたので19mを狙っていた」という意気込みで臨んだ。1回目に17m82、2回目に18m10と記録を伸ばし「良い流れを作れた」。さらに記録を狙い、「リズムを意識したところから、(グライドの)右脚の引きを速くしよう」と野口安忠監督からアドバイスを受けた。だが、想定より「少し速くし過ぎて」しまったことで、やや身体から離れて接地してうまく力が伝わらない。3回目ファウル。4、5回目も記録が伸びなかった。 「最後は気持ち」という6回目。明らかに滞空時間が長い砲丸が地面に落ちると会場から拍手が沸き、アツオビンもガッツポーズ。18m42は、野口監督の自己記録18m53(日本歴代5位、当時日本記録)にあと11cmに迫るもの。それでも「流れが崩れなかったらもっと大きな記録が出たと思います。(野口監督の)記録を超えたかった」と悔しい表情を見せた。 世界から遠いと言われる砲丸投のホープで、日本陸連ダイヤモンドアスリートにも選出。昨年から身体をさらに大きくし、体重は7kg増の103kgに。スクワットのマックスは150kgから190kgにまでアップした。「そのなかで跳躍、スピードもついて、パワーも生かせています」と持ち味は失っていない。 6月の日本選手権に向け「19mを投げて優勝したい」と力強い。世界大会の参加標準記録は21mを越えるなど、世界に出場することさえ高い壁。だが、「パリ五輪など、高いところから逆算していけば、(記録を)上げていけると思います」と、歴史を変えるつもりでいる。 まずは今季、日本人初の19m超えへ。若きショットプッターの勢いはさらに増していく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.05.06

北口榛花が“凱旋試合”で貫禄勝ち 女子100m青山華依がV 男子100mは本郷汰樹が制す/水戸招待

◇水戸招待陸上(5月5日/茨城・ケーズデンキスタジアム水戸) 日本グランプリシリーズG2の水戸招待が5月5日に行われた。女子やり投には昨年のブダペスト世界選手権金メダリストの北口榛花(JAL)が出場。昨年6月の日本選手権 […]

NEWS 世界リレーで初の頂点なるか!? 男子4×100m、4×400mが強豪に挑む 女子4×100m、混合4×400mはパリ五輪に向け正念場

2024.05.06

世界リレーで初の頂点なるか!? 男子4×100m、4×400mが強豪に挑む 女子4×100m、混合4×400mはパリ五輪に向け正念場

◇2024世界リレー(5月4日、5日/バハマ・ナッソー) パリ五輪の出場権を懸けた世界リレーの2日目が5月5日(日本時間6日)に行われる。 広告の下にコンテンツが続きます 日本は初日の予選で男子の4×100mと4×400 […]

NEWS やり投・北口榛花「納得はいかない」も61m83でV 世界一になって国内初試合飾る/水戸招待

2024.05.05

やり投・北口榛花「納得はいかない」も61m83でV 世界一になって国内初試合飾る/水戸招待

◇水戸招待陸上(5月5日/茨城・ケーズデンキスタジアム水戸) 日本グランプリシリーズG2の水戸招待が行われ、女子やり投は北口榛花(JAL)が61m83をマークして優勝した。 広告の下にコンテンツが続きます 昨年のブダペス […]

NEWS 男子4×400mR日本は組1着でパリ五輪へ! 「しっかりと勝ち切って、パリに臨みたい」/世界リレー

2024.05.05

男子4×400mR日本は組1着でパリ五輪へ! 「しっかりと勝ち切って、パリに臨みたい」/世界リレー

◇2024世界リレー(5月4日、5日/バハマ・ナッソー)1日目 パリ五輪の出場権を懸けた世界リレーの1日目が行われ、男子4×400mリレー予選1組で日本が3分00秒98で1着となり、今夏のパリ五輪出場権を獲得した。 広告 […]

NEWS 男子4×100mR日本がパリ五輪へ「もっと良いバトンができれば、金メダルも狙える」/世界リレー

2024.05.05

男子4×100mR日本がパリ五輪へ「もっと良いバトンができれば、金メダルも狙える」/世界リレー

◇2024世界リレー(5月4日、5日/バハマ・ナッソー)1日目 パリ五輪の出場権を懸けた世界リレーの1日目が行われ、男子4×100mリレー予選4組で日本が38秒10で1着となり、今夏のパリ五輪出場権を獲得した。 広告の下 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top