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2026.04.08

佐藤拳太郎が東海大短距離コーチ就任「両立へ全力を捧げる」髙野監督「彼しかいないと直感」
佐藤拳太郎が東海大短距離コーチ就任「両立へ全力を捧げる」髙野監督「彼しかいないと直感」

東海大短距離監督の髙野進氏(右)と、新たに短距離ブロックコーチに就任した佐藤拳太郎

東海大は4月8日、陸上競技部の新体制発表会見を行い、部長で短距離監督の髙野進氏と、新たに短距離ブロックコーチに就任した佐藤拳太郎(富士通)が登壇した。 

伝統あるブルーのラインが入ったジャージに「これまで赤色が多かったので」と照れくさそうに笑う佐藤。「偉大なチームのスタッフとなれて身に余る光栄。私のできるコーチング活動を展開したい」と緊張の面持ちで受け答えした。

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佐藤は埼玉県出身の31歳。狭山ヶ丘中時代は野球部で、豊岡高では当初天文部だったが、リレーの助っ人として陸上部へ。そのまま陸上の道に進むと、3年時にはインターハイでは200mと400mで準決勝に進んだ。

城西大に進学し、千葉佳裕監督のもとで才能が開花すると、15年北京世界選手権、16年リオ五輪には4×400mリレー代表に選ばれた(補欠)。富士通に入社してからもリレーの主軸として日本を牽引した。近年はアキレス腱の痛みに苦しみながらも、23年のブダペスト世界選手権では予選で44秒77をマークし、髙野氏の日本記録(44秒78)を32年ぶりに塗り替えた。

髙野監督から千葉コーチを通じて連絡が入ったのが24年の秋。「26年度で定年退職を迎えるにあたり、適任者をずっと探していた」という髙野氏は、自身の記録を塗り替えた佐藤に対して「どんな立場で何を取り組んでいるか耳にして」アプローチしたという。

佐藤は21年以降に現役を続けながら研究にも力を入れ、早大大学院にも通った。その頃から指導者としての道を志望していたこともあり、「すぐにつないでいただいて、研修室でいろいろな話をしました」。

昨年秋から非常勤講師として授業をしながら、徐々にコーチングも開始。学生たちを見ながらトレーニングした。この春からは特任助教として週に6コマ以上の授業を受け持つ。もちろん、富士通として競技を続け、大学の業務もこなす。加えて早大大学院の研究員として活動して博士学位の取得を目指している。

佐藤は髙野監督について、「研究すればするほど、400mは髙野先生に行き着く」と語り、「カリスマであり、理想像。常にアンテナを張り、最先端に興味を持っている」と間近で感じているようだ。

髙野監督もまた佐藤の人柄を絶賛。「もちろんOBに優秀な人はたくさんいます。ただ、これもタイミングですし、縁がある。自分の中では直感的に彼しかいないと感じました。当時、日本記録と前日本記録の2人でのバトンタッチ。記録、実績、研究実績すべて合格。人間的にも素晴らしい。学生に対してよい指導、教育をしてくれるかを第一優先に考えた」と大学に提案して話を進めた。

もちろんOBでないことに「偉大な先輩方もたくさんいるなから私でいいのか」と佐藤にも不安なプレッシャーもある。それでも「今の私の立場でしかできないこと。全力で競技と両立できるように全力を捧げる」。多忙を極めるが、「それ以上にこの立場でいられることの幸せ」を噛み締めている。

髙野氏も日本記録を出した時は教員をしながら練習していたこともあり、「24時間、競技に向き合う。時代は違いますが、コントロールがうまい彼ならできる」とエールを送る。

また、佐藤は送り出してくれた千葉コーチや富士通への感謝も忘れない。「千葉先生は何者でもなかった私を拾ってくださり、熱心に成長させてくださいました」。千葉コーチは「行ってこい。拳ちゃんにしかできない道、活動をしておいで。来年からは(インカレで)敵だからな!」と背中を押してくれたという。

指導者としては「生理学や医学系の先生方とも連携を取れる。より深いところで研究して学生に還元したい。追い求める400m像を強化し、これが『ザ・短距離』だというものを作れるようにしたい」と語る。

また、スプリンターとしても「まだまだ続けたい。今年はアジア大会もあるので、まだ勝っていない日本選手権に初優勝してアジア大会代表になれるように。中島佑気ジョセフが殻を破ってくれたので、みんなが追い越すくらいになれば、世界大会の4×400mリレーのメダルが見える。43秒台に私が最初に入れれば」と力を込めた。

大学の枠組みを超えて継承させる日本スプリントの魂。歴史を作ってきた東海大が、新たな風を吹かせる。

東海大は4月8日、陸上競技部の新体制発表会見を行い、部長で短距離監督の髙野進氏と、新たに短距離ブロックコーチに就任した佐藤拳太郎(富士通)が登壇した。 伝統あるブルーのラインが入ったジャージに「これまで赤色が多かったので」と照れくさそうに笑う佐藤。「偉大なチームのスタッフとなれて身に余る光栄。私のできるコーチング活動を展開したい」と緊張の面持ちで受け答えした。佐藤は埼玉県出身の31歳。狭山ヶ丘中時代は野球部で、豊岡高では当初天文部だったが、リレーの助っ人として陸上部へ。そのまま陸上の道に進むと、3年時にはインターハイでは200mと400mで準決勝に進んだ。城西大に進学し、千葉佳裕監督のもとで才能が開花すると、15年北京世界選手権、16年リオ五輪には4×400mリレー代表に選ばれた(補欠)。富士通に入社してからもリレーの主軸として日本を牽引した。近年はアキレス腱の痛みに苦しみながらも、23年のブダペスト世界選手権では予選で44秒77をマークし、髙野氏の日本記録(44秒78)を32年ぶりに塗り替えた。髙野監督から千葉コーチを通じて連絡が入ったのが24年の秋。「26年度で定年退職を迎えるにあたり、適任者をずっと探していた」という髙野氏は、自身の記録を塗り替えた佐藤に対して「どんな立場で何を取り組んでいるか耳にして」アプローチしたという。佐藤は21年以降に現役を続けながら研究にも力を入れ、早大大学院にも通った。その頃から指導者としての道を志望していたこともあり、「すぐにつないでいただいて、研修室でいろいろな話をしました」。昨年秋から非常勤講師として授業をしながら、徐々にコーチングも開始。学生たちを見ながらトレーニングした。この春からは特任助教として週に6コマ以上の授業を受け持つ。もちろん、富士通として競技を続け、大学の業務もこなす。加えて早大大学院の研究員として活動して博士学位の取得を目指している。佐藤は髙野監督について、「研究すればするほど、400mは髙野先生に行き着く」と語り、「カリスマであり、理想像。常にアンテナを張り、最先端に興味を持っている」と間近で感じているようだ。髙野監督もまた佐藤の人柄を絶賛。「もちろんOBに優秀な人はたくさんいます。ただ、これもタイミングですし、縁がある。自分の中では直感的に彼しかいないと感じました。当時、日本記録と前日本記録の2人でのバトンタッチ。記録、実績、研究実績すべて合格。人間的にも素晴らしい。学生に対してよい指導、教育をしてくれるかを第一優先に考えた」と大学に提案して話を進めた。もちろんOBでないことに「偉大な先輩方もたくさんいるなから私でいいのか」と佐藤にも不安なプレッシャーもある。それでも「今の私の立場でしかできないこと。全力で競技と両立できるように全力を捧げる」。多忙を極めるが、「それ以上にこの立場でいられることの幸せ」を噛み締めている。髙野氏も日本記録を出した時は教員をしながら練習していたこともあり、「24時間、競技に向き合う。時代は違いますが、コントロールがうまい彼ならできる」とエールを送る。また、佐藤は送り出してくれた千葉コーチや富士通への感謝も忘れない。「千葉先生は何者でもなかった私を拾ってくださり、熱心に成長させてくださいました」。千葉コーチは「行ってこい。拳ちゃんにしかできない道、活動をしておいで。来年からは(インカレで)敵だからな!」と背中を押してくれたという。指導者としては「生理学や医学系の先生方とも連携を取れる。より深いところで研究して学生に還元したい。追い求める400m像を強化し、これが『ザ・短距離』だというものを作れるようにしたい」と語る。また、スプリンターとしても「まだまだ続けたい。今年はアジア大会もあるので、まだ勝っていない日本選手権に初優勝してアジア大会代表になれるように。中島佑気ジョセフが殻を破ってくれたので、みんなが追い越すくらいになれば、世界大会の4×400mリレーのメダルが見える。43秒台に私が最初に入れれば」と力を込めた。大学の枠組みを超えて継承させる日本スプリントの魂。歴史を作ってきた東海大が、新たな風を吹かせる。

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