2026.02.23
◇大阪マラソン2026(2月22日/大阪・大阪府庁前スタート、大阪城公園フィニッシュ)
MGCシリーズ2025-26男子G1の大阪マラソンが行われ、イブラヒム・ハッサン(ジブチ)が2時間5分20秒の大会新記録で優勝。自らが持つナショナルレコードを53秒更新した。
日本人トップは2時間6分14秒で5位の平林清澄(ロジスティード)。自己記録を4秒更新し、27年秋に開催されるロサンゼルス五輪代表選考会MGCの出場権を獲得した。
「2時間6分半切りでMGC出場権をしっかり取れたので、自分としては一安心かなと思います」と、前々日の会見で掲げた目標通りの走りを見せた平林。國學院大3年時に出場した一昨年は、当時の学生記録および初マラソン日本最高記録となる2時間6分18秒で優勝しており、その再現を予感させるレース運びだった。
「前に出たくないので」とスタートしてすぐ後ろに下がり、序盤は先頭集団の後方でレースを展開。その流れの中、8km手前で吉田響(サンベルクス)の仕掛けに気づかず、大逃げを許す展開となった。
それでも慌てることなく、30kmまでは2位集団で落ち着いてレースを進める。ペースメーカーが外れた30km過ぎにハッサンがスパートするが、「35kmくらいまでは引きつけてからラストで行きたい」と考えていた平林は自重。しかし、その直後の折り返し地点で先頭と約1分の差があることを知り、「今のうちに行かないと追いつかないと思ったのと、自分の脚を計算して、これだったら持つかもしれないと思いました」と、ハッサンとともに吉田を追う決断を下した。
30kmから35kmまでのラップは14分40秒とペースアップ。通過タイムは1時間43分50秒で、大迫傑(LI-NING)が昨年12月のバレンシアでマークした2時間4分55秒の日本記録更新も視野に入っていた。
37km付近で吉田をとらえたが、その直後にペースダウン。表情には余裕があったものの、「最後は脚がしびれてきました」と、身体が思うようについてこなかったという。
終盤は外国人選手に抜かれながらも、日本人トップは死守。「スパートするのが1~2km早かったかな」と反省しつつ、「いろいろな経験を積み重ねていきたい」と前を向いた。
昨年は別府大分毎日マラソンに出場するも、2時間9分13秒の9位と不本意な結果に。大学から実業団へ移行するなかで気持ちの切り替えができず、モチベーションを上げるのに苦労した。
それでも、練習拠点とする國學院大の後輩たちと接する中で徐々に立ち直り、世界選手権のマラソンを国立競技場で観戦。「やっぱりマラソンがやりたい」と再び火がつき、輝きを取り戻した。
今後は日本記録更新を目指して海外マラソンに参戦予定。國學院大の前田康弘監督によると、9月のベルリンを見据え、3月29日のベルリンハーフマラソンに出場するという。
「今日は暖かいので、そろそろ目覚めようかなと。より成長できる1年にできたらと思っています」と明るい表情で語った平林。フィニッシュ時の気温が17.4℃と春の陽気を感じさせる大阪で、マラソン界のホープが“冬眠”から目覚めた。
文/馬場 遼
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