2026.01.11
◇皇后盃第44回都道府県対抗女子駅伝(1月11日/京都・たけびしスタジアム京都:9区間42.195km)
都道府県女子駅伝が行われ、大阪が2時間18分19秒で3年ぶり5回目の優勝を果たした。
41位の山梨は、大会18回目の出走となる飯野摩耶(SNOW)が4区で区間45位。このレースを最後に競技の第一線から退くことになった。
山梨県出身の飯野は37歳。中学2年生の時に都道府県女子駅伝に初出場し、3区で区間2位と鮮烈なデビューを飾った。翌年の同大会では3区で区間賞を獲得。「都道府県女子駅伝で初めて取材を受けました」と当時を振り返る。
トラックでは1500mを中心に活躍。中学3年生の時には全中優勝を経験している。韮崎高から第一生命に進み、2012年には24歳で東農大へ入学。アジア選手権銀メダル、富士山女子駅伝1区区間賞など実績を残した。大学卒業後は再び第一生命へ。
19年からは埼玉医大グループの選手兼監督となり、21年には全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)の初出場に貢献。その後は拓大の外部コーチを経て、23年10月から山梨学院高の指導に携わっている。
当初は正式な現役引退を考えていなかったが、「次のステップに進むために、自分の中で切り替えたい」と今大会を一区切りとする決断を下した。予定では補欠に回ることが決まっていたが、体調不良者が出たため4区で出走。出場回数は、3000m障害の元日本記録保持者・早狩実紀さんと並ぶ最多となった。
「ずっと山梨に必要とされて、ここまで来られました。その気持ちに応えたいと思って、もう粘るしかないレースでした」と最後のレースを振り返り、韮崎高の後輩・長澤杏にタスキを託した。
今後は指導者として新たなキャリアを築いていく。「私の中では、この大会がスタートラインだと思っていました。誰にでも走れるチャンスがあり、そこから世界につながっていく。田中希実選手(兵庫・New Balance)も、五島莉乃選手(石川・資生堂)もそう。そうした選手たちと交流できるのが、この大会の魅力です。私たちはお祭り感覚なんですけどね」と大会の意義を語り、笑顔でラストレースを終えた。
文/馬場 遼
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