2024.11.17
第37回上尾シティハーフマラソンは11月17日、埼玉県上尾市内で行われ、大学生男子の部は棟方一楽(大東大)が1時間1分38秒のU20日本最高記録で優勝した。従来の記録は2020年の箱根駅伝予選会で三浦龍司(順大/現・SUBARU)がマークした1時間1分41秒。
棟方は今回のレースを「仮想箱根駅伝1区」と位置づけていた。「チームの目標が総合5位以内。(上尾は)最低でも5位以内を取ることを目標に、タイムは気にせず、とにかく順位にこだわって走りました」。
レースはスタートからの3kmは宮岡幸大(法大)が飛び出したが、その後は箱根駅伝予選会日本人トップの吉田礼志(中央学大)が集団を牽引。5kmを14分27秒、10kmを29分02秒前後で通過する。
スタート時は曇天だったが、少しずつ青空が広がって気温が上昇するなか、残り5km手前ほどで駒大の帰山侑大と村上響がペースアップ。棟方は「引っ張ってくれた駒澤の選手のリズムが少し落ちた」18km手前で「直感というか勝負勘」で一気に仕掛け、そのまま逃げ切った。
青森・弘前実高時代には主立った全国大会の出場経験はなかったが、大東大で急成長。昨年も箱根駅伝は登録メンバーに入っていたが、選ばれなかった。「監督の信頼を勝ち取ることができませんでした。やっぱり悔しかったです」。
学生三大駅伝デビュー戦となった全日本大学駅伝では5区6位。さらに今回は1時間3分13秒の自己記録を大幅に塗り替え、三浦のU20日本最高記録も上回った。「全然実感が湧かないですけど、素直にめちゃくちゃうれしいですね」と笑う。
真名子圭監督も「練習を見ていて、2分台あたまで走る力はあると思っていたのですが、ちょっと驚きです」。棟方は「もう一段階しっかり身体を作っていって、箱根駅伝でチームに貢献できるような走りがしたいです」と言葉に力を込めた。
「勝ちきれなかったところが悔しい」と話す帰山が1時間1分59秒で2位に入り、棟方とともに来年3月のニューヨークシティハーフマラソンに招待される。村上が1時間2分04秒で3位、4位は駒大のルーキー・谷中晴が入っている。
上尾ハーフの学生上位をチェック!
棟方一楽(大東大) 1時間1分38秒 帰山侑大(駒大) 1時間1分59秒 村上響(駒大) 1時間2分04秒 谷中晴(駒大) 1時間2分05秒 入濵輝大(大東大) 1時間2分07秒 小泉樹(法大) 1時間2分13秒 吉本真啓(駒大) 1時間2分30秒 市川大世(中央学大)1時間2分32秒 小山翔也(駒大) 1時間2分38秒 宮岡凜太(早大) 1時間2分39秒 [adinserter block="4"] 川原琉人(順大) 1時間2分45秒 中川雄太(國學院大)1時間2分46秒 鶴元太(國學院大) 1時間2分49秒 森重清龍(駒大) 1時間2分51秒 山中達貴(城西大) 1時間2分52秒 安原海晴(駒大) 1時間2分55秒 三宅駿(城西大) 1時間2分58秒 吉田礼志(中央学大)1時間3分00秒 大島史也(法大) 1時間3分00秒 浅川侑大(帝京大) 1時間3分02秒
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.06.11
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
2025.05.16
2025高校最新ランキング【女子】
-
2025.05.15
-
2025.05.15
-
2025.05.15
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.15
3000m障害・青木涼真が8分23秒58で3位!5年連続世界大会出場目指して好走/WAコンチネンタルツアー
男子3000m障害の青木涼真(Honda)が6月14日、オーストリア・ウィーンで行われた「Track Nigh Vienna」に出場し、8分23秒58で3位に入った。 青木は一昨年のU23欧州王者であるA.キヤダ(スペイ […]
2025.06.15
1500m黒田六花が初V!「悩んだ時期もあったけと…」男子4継は日大東北が大会タイで制す/IH東北
◇インターハイ東北地区大会(6月13~16日/青森・カクヒログループアスレチックスタジアム)2日目 広島インターハイを懸けた東北地区大会の2日目が行われ、女子1500mは黒田六花(仙台育英2宮城)が4分18秒73で初優勝 […]
2025.06.15
八種・宮下輝一が雨の中で6272点の高校新「気持ちを強く持っていた」女子100mは對馬、400mHはガードナV/IH南関東
◇インターハイ南関東地区大会(6月13~16日/カンセキスタジアムとちぎ、栃木県総合運動公園多目的広場投てき場) 広島インターハイ出場を懸けた南関東地区大会の2日目が行われ、男子八種競技の宮下輝一(市船橋3千葉)が627 […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会