HOME 国内

2025.09.28

NEWS
パリ五輪代表・樺沢和佳奈がケガから復帰「直視できなかった」世界の舞台へ再び/全日本実業団
パリ五輪代表・樺沢和佳奈がケガから復帰「直視できなかった」世界の舞台へ再び/全日本実業団

25年全日本実業団対抗選手権女子5000mで日本人トップとなった樺沢和佳奈

◇第73回全日本実業団対抗選手権(9月26日~28日/山口・維新百年記念公園陸上競技場) 3日目

全日本実業団対抗の3日目に行われた女子5000mはカマウ・タビタ・ジェリ(三井住友海上)が15分06秒67をマークして優勝した。日本人トップ(10位)には、15分32秒72で樺沢和佳奈(三井住友海上)が入った。

「15分35秒切りと、日本人トップがついてきたらいいなと思っていたので、とりあえず2つの目標はクリアできました」とホッと胸をなで下ろす。

広告の下にコンテンツが続きます

昨年のパリ五輪で5000m代表として出場。中学時代から活躍を続けてきたが、ようやくつかんだ世界大会だった。しかし、「大会前から坐骨が痛かった」と、万全な状態でスタートラインに立てず、15分50秒86にとどまった。

その後は痛みを押して駅伝2レースに出場。今年に入って少しずつ好転してきたが、坐骨神経痛からバランスが崩れ、2月の室内レース(3000m)を出たあと「2月末に右大腿骨を疲労骨折してしまいました」。2ヵ月は休養を取り、金栗記念、アジア選手権などのシーズン序盤の大事なレースを見送らざるを得なかった。

6月頃から練習を再開し、7、8月には「ポイント練習もしっかりできて、距離も踏みました」。だが、五輪に立ったからこそ、東京世界選手権への思いは強く、「テレビで見ていて感動もしましたが、直視できませんでした」と涙をこらえる。

広告の下にコンテンツが続きます

「駅伝につながった」と充実の表情を見せる樺沢。来季のアジア大会を含め、再び日本代表になるためのリスタートを切った。「ロサンゼルス五輪に向けて、マラソンの適性を見るために1本走りたいと思っています」。その結果を踏まえ、名古屋アジア大会ではどの種目で代表入りを狙うか絞っていく構えだ。

◇第73回全日本実業団対抗選手権(9月26日~28日/山口・維新百年記念公園陸上競技場) 3日目 全日本実業団対抗の3日目に行われた女子5000mはカマウ・タビタ・ジェリ(三井住友海上)が15分06秒67をマークして優勝した。日本人トップ(10位)には、15分32秒72で樺沢和佳奈(三井住友海上)が入った。 「15分35秒切りと、日本人トップがついてきたらいいなと思っていたので、とりあえず2つの目標はクリアできました」とホッと胸をなで下ろす。 昨年のパリ五輪で5000m代表として出場。中学時代から活躍を続けてきたが、ようやくつかんだ世界大会だった。しかし、「大会前から坐骨が痛かった」と、万全な状態でスタートラインに立てず、15分50秒86にとどまった。 その後は痛みを押して駅伝2レースに出場。今年に入って少しずつ好転してきたが、坐骨神経痛からバランスが崩れ、2月の室内レース(3000m)を出たあと「2月末に右大腿骨を疲労骨折してしまいました」。2ヵ月は休養を取り、金栗記念、アジア選手権などのシーズン序盤の大事なレースを見送らざるを得なかった。 6月頃から練習を再開し、7、8月には「ポイント練習もしっかりできて、距離も踏みました」。だが、五輪に立ったからこそ、東京世界選手権への思いは強く、「テレビで見ていて感動もしましたが、直視できませんでした」と涙をこらえる。 「駅伝につながった」と充実の表情を見せる樺沢。来季のアジア大会を含め、再び日本代表になるためのリスタートを切った。「ロサンゼルス五輪に向けて、マラソンの適性を見るために1本走りたいと思っています」。その結果を踏まえ、名古屋アジア大会ではどの種目で代表入りを狙うか絞っていく構えだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.28

パリ五輪代表・樺沢和佳奈がケガから復帰「直視できなかった」世界の舞台へ再び/全日本実業団

◇第73回全日本実業団対抗選手権(9月26日~28日/山口・維新百年記念公園陸上競技場) 3日目 全日本実業団対抗の3日目に行われた女子5000mはカマウ・タビタ・ジェリ(三井住友海上)が15分06秒67をマークして優勝 […]

NEWS 200m佐藤風雅がセカンドベストで連覇 400m中島に「絶対に追いついてみせます」/全日本実業団

2025.09.28

200m佐藤風雅がセカンドベストで連覇 400m中島に「絶対に追いついてみせます」/全日本実業団

◇第73回全日本実業団対抗選手権(9月26日~28日/山口・維新百年記念公園陸上競技場) 3日目 全日本実業団対抗の3日目に行われた男子200mは、佐藤風雅(ミズノ)が20秒68(-0.5)をマークして連覇を達成した。 […]

NEWS 100mH青木益未12秒99で復調V「来年に向けて死に物狂いで」/全日本実業団

2025.09.28

100mH青木益未12秒99で復調V「来年に向けて死に物狂いで」/全日本実業団

◇第73回全日本実業団対抗選手権(9月26日~28日/山口・維新百年記念公園陸上競技場) 3日目 全日本実業団対抗の3日目に行われた女子100mハードルで、青木益未(七十七銀行)が12秒99(-0.1)で優勝した。 力強 […]

NEWS 本田桜二郎が3000mVで2冠達成! 「自分的に大きな意味がある」 村上遵世が2位に続く/U20日本選手権

2025.09.28

本田桜二郎が3000mVで2冠達成! 「自分的に大きな意味がある」 村上遵世が2位に続く/U20日本選手権

◇第41回U20日本選手権(9月27日~28日/静岡・草薙総合運動場陸上競技場)2日目 U20日本選手権の最終日が行われ、男子3000mは本田桜二郎(鳥取城北高3)が8分04秒13で制し、前日の5000mとの2冠を飾った […]

NEWS 東京学館新潟高が200m男女V! ケガ乗り越えた秋澤理沙「うれしい気持ちでいっぱい」 佐藤克樹は連覇/U20日本選手権

2025.09.28

東京学館新潟高が200m男女V! ケガ乗り越えた秋澤理沙「うれしい気持ちでいっぱい」 佐藤克樹は連覇/U20日本選手権

◇第41回U20日本選手権(9月27日~28日/静岡・草薙総合運動場陸上競技場)2日目 U20日本選手権の最終日が行われ、女子200mは秋澤理沙(東京学館新潟高3)が高校歴代10位の23秒72(+1.6)で優勝を飾った。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top