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2025.06.21

男子ハンマー投・大川巧が先輩超えの66m07 女子400mは今峰紗希が復調示すV/IH東海
男子ハンマー投・大川巧が先輩超えの66m07 女子400mは今峰紗希が復調示すV/IH東海

25年東海大会ハンマー投を大会新で制した大川巧

◇インターハイ東海地区大会(6月20日~22日/三重・三重交通G スポーツの杜 伊勢)1日目

広島インターハイ出場を懸けた東海地区大会の1日目が行われ、男子ハンマー投では大川巧(久居3三重)が66m07の今季高校最高、そして大会新記録で優勝を飾った。

5月上旬に64m29と昨年度までの自己ベスト(56m99)を大きく上回る投げを見せていた大川は、今大会でも1投目からライバルを圧倒した。59m51でトップに立ち、上位入賞を確実にすると、2投目には61m61とさらに記録を伸ばす。そして4投目には66m07を投げ、2021年に高校の先輩・小河彪(現・九州共立大)が樹立した大会記録(63m49)を更新し、優勝を果たした。

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「練習から調子が良くて、その投げを試合でも上手く出せました。感触としては64mくらいかなと思ったので、66mと聞いたときはビックリしました」と驚きを隠せなかった。

中学時代はサッカー部に所属し、キーパーを務めていたという。高校では新しい競技に挑戦しようと陸上部に入り、ハンマー投を始めた。

昨年は5月にで56m74を投げたものの、インターハイ、国スポ、U18大会では思うように記録を伸ばすことはできずにいた。ただ、全国大会で悔しさを味わううちに、自身の練習への取り組み方を見直すようになり、一層練習に熱を入れるようになった。冬季はウエイトトレーニングに励み、体重も10kg増えて84kgとなり、投てき選手らしい体格に成長した。21年に小河、15年には村木亮太と同校で2人のインターハイチャンピオンを育てた松本基之先生も、「過去の先輩たちと比べても(鉄)球を動かすセンス、ターンの上手さは抜群」と評価する。

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日本一を目指して挑む広島インターハイに向けても大きな弾みをつけた大川。「記録ではトップですがチャレンジャー精神でもっと記録を伸ばしたいです。1投目で試合を終わらせるくらいの投げをしたいです」と意気込んでいる。

また、女子ハンマー投は河戸咲希(名古屋大谷2愛知)が52m73を投げて優勝。伊藤羽菜(済美3岐阜)も52m16の好記録で2位に続いた。同砲丸投では2年前の全中優勝者の小川莉緒(稲生2三重)が自己新の13m42で制している。

トラックでは、女子400mでU18アジア選手権金メダリストの今峰紗希(済美3岐阜)と、愛知県大会で200mとの2冠を達成した野見山寧祢(豊明3愛知)が対決。脚のケガが心配された今峰だったが、前半から積極的な走りを見せて54秒71の自己新と力走し、野見山に0.16秒差をつけて快勝した。女子100mハードルも三好澄果(豊川3愛知)が13秒63(-0.5)と自己記録を塗り替えて優勝を飾った。

女子1500mでは児玉彩花(光ヶ丘女3愛知)がフィニッシュ前で抜けだし、4分28秒00で大会2連覇。男子1500mは小林環(静岡東3)が3分49秒11、男子400mも小島譲(中京大中京3愛知)が47秒04とともに自己新でトップに立った。

全国インターハイは7月25日から29日まで、中国大会と同じホットスタッフフィールド広島(広島広域公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

◇インターハイ東海地区大会(6月20日~22日/三重・三重交通G スポーツの杜 伊勢)1日目 広島インターハイ出場を懸けた東海地区大会の1日目が行われ、男子ハンマー投では大川巧(久居3三重)が66m07の今季高校最高、そして大会新記録で優勝を飾った。 5月上旬に64m29と昨年度までの自己ベスト(56m99)を大きく上回る投げを見せていた大川は、今大会でも1投目からライバルを圧倒した。59m51でトップに立ち、上位入賞を確実にすると、2投目には61m61とさらに記録を伸ばす。そして4投目には66m07を投げ、2021年に高校の先輩・小河彪(現・九州共立大)が樹立した大会記録(63m49)を更新し、優勝を果たした。 「練習から調子が良くて、その投げを試合でも上手く出せました。感触としては64mくらいかなと思ったので、66mと聞いたときはビックリしました」と驚きを隠せなかった。 中学時代はサッカー部に所属し、キーパーを務めていたという。高校では新しい競技に挑戦しようと陸上部に入り、ハンマー投を始めた。 昨年は5月にで56m74を投げたものの、インターハイ、国スポ、U18大会では思うように記録を伸ばすことはできずにいた。ただ、全国大会で悔しさを味わううちに、自身の練習への取り組み方を見直すようになり、一層練習に熱を入れるようになった。冬季はウエイトトレーニングに励み、体重も10kg増えて84kgとなり、投てき選手らしい体格に成長した。21年に小河、15年には村木亮太と同校で2人のインターハイチャンピオンを育てた松本基之先生も、「過去の先輩たちと比べても(鉄)球を動かすセンス、ターンの上手さは抜群」と評価する。 日本一を目指して挑む広島インターハイに向けても大きな弾みをつけた大川。「記録ではトップですがチャレンジャー精神でもっと記録を伸ばしたいです。1投目で試合を終わらせるくらいの投げをしたいです」と意気込んでいる。 また、女子ハンマー投は河戸咲希(名古屋大谷2愛知)が52m73を投げて優勝。伊藤羽菜(済美3岐阜)も52m16の好記録で2位に続いた。同砲丸投では2年前の全中優勝者の小川莉緒(稲生2三重)が自己新の13m42で制している。 トラックでは、女子400mでU18アジア選手権金メダリストの今峰紗希(済美3岐阜)と、愛知県大会で200mとの2冠を達成した野見山寧祢(豊明3愛知)が対決。脚のケガが心配された今峰だったが、前半から積極的な走りを見せて54秒71の自己新と力走し、野見山に0.16秒差をつけて快勝した。女子100mハードルも三好澄果(豊川3愛知)が13秒63(-0.5)と自己記録を塗り替えて優勝を飾った。 女子1500mでは児玉彩花(光ヶ丘女3愛知)がフィニッシュ前で抜けだし、4分28秒00で大会2連覇。男子1500mは小林環(静岡東3)が3分49秒11、男子400mも小島譲(中京大中京3愛知)が47秒04とともに自己新でトップに立った。 全国インターハイは7月25日から29日まで、中国大会と同じホットスタッフフィールド広島(広島広域公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

インターハイ東海大会優勝者一覧をチェック!

●男子 400m  小島譲(中京大中京3愛知) 47秒04 1500m 小林環(静岡東3) 3分49秒11 110mH 権田颯志(安城学園2愛知) 14秒39(-1.1) 走幅跳 齋藤悠羽(豊橋南3愛知)  7m07(+0.7) ハンマー投 大川巧(久居3三重)  66m07=大会新 ●女子 400m  今峰紗希(済美3岐阜)   54秒71 1500m 児玉彩花(光ヶ丘女3愛知) 4分28秒00 100mH 三好澄果(豊川3愛知)   13秒63(-0.5) 棒高跳 塚原美聡(磐田南3静岡) 3m60 走幅跳 瀬戸山萌花(津西2三重) 5m86(+0.5) 砲丸投 小川莉緒(稲生2三重)  13m42

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