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2025.06.14

石丸大智が砲丸投3連覇!「16mはいつでも投げられる」東福岡400mオール自己新で上位独占 大森が走幅跳逆転V/IH北九州
石丸大智が砲丸投3連覇!「16mはいつでも投げられる」東福岡400mオール自己新で上位独占 大森が走幅跳逆転V/IH北九州

石丸大智(25年IH北九州大会)

◇インターハイ北九州大会(6月13日~16日/佐賀・SAGAスタジアム)

広島インターハイをかけた北九州大会の1日目が行われ、湿度が85%を超える梅雨らしい蒸し暑さのなか、トラック6種目、フィールド5種目の決勝が行われた。

最初の決勝種目・男子砲丸投で、石丸大智(純真3福岡)が15m92の自己ベストを記録し、3連覇を達成した。

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3年前の全中砲丸投王者。高校でも、九州では負け知らずの活躍を続けてきた。しかし、県内の同学年のライバルたちが15m台に乗せるのを目の当たりにし「今年が一番(負けるんじゃないかと)怖かったです」と、過去にないほど緊張していたという。

それでも、ウォーミングアップ中から調子の良さを感じていたそうで、2回目に15m92を投げると、5回目も15m83。大会前までのベスト15m61を超える投てきを2本並べてみせた。「入りや脚の感覚も良かったです。16mに届かなかったのは残念ですが、いつでも投げられると思っています」と手応えをつかみ、言葉も軽やかだった。大会最終日は、“本命”の円盤投で優勝を狙う。

男子400mでは、東福岡“三銃士”がオール自己ベストで1~3位を独占した。優勝した岩本咲真(3年)が47秒03、2位の家入俊太(3年)が47秒07、3位の古川颯真(3年)が47秒31と、いずれも46秒台がうかがえるタイム。岩本は「県大会から3人で上位を独占することを目標にしていたので、うれしいです」と笑顔を見せた。

女子400mは小松美咲(中村学園女3福岡)が、先行していたウィリアムズ・シャマーヤ美杏(中村学園女3福岡)をフィニッシュ直前で逆転し、56秒09の自己新で優勝。55秒29のベストを持つウィリアムズも56秒11の今季ベストと、調子が上向いている。

男子5000m競歩は林昊也(鳥栖工2佐賀)が22分05秒13で優勝。5月の佐賀県選手権で20秒52秒33を出しており、「タイムは良くなかったですが、勝ち切ることができて良かったです。インターハイでは20分30秒は出したいです」と、表彰台への意気込みを語った。

試合後半に急な雨に見舞われた女子走高跳は、古賀羽葉(福岡雙葉2)が1m68をクリアし、昨年優勝の藤原華瑠子(純真女3長崎)を抑えて優勝。優勝決定後には自己ベストを1cm上回る1m72にも挑戦し、踵が当たるだけの惜しい跳躍で会場を沸かせた。「1m75が現実的に見えてきました」とさらなる飛躍を予感させている。

地区大会前のランキング1、2位が激突した男子走幅跳は、4月のU18アジア選手権銀メダリスト・大森恵偉音(福岡第一3福岡)が7m46(-1.2)で大会2連覇。前半は1回目に7m39(+1.3)を跳んだ竹下蓮飛(致遠館3佐賀)がリードしたが、大森が5回目に逆転して日本代表の意地を見せた。大森は「内容は0点」と反省しきりで、「最終日の三段跳では、1本で優勝を決めたい」と力強く語る。

全国インターハイは7月25日~29日に広島・ホットスタッフフィールド陸上競技場(広島広域公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
文/田端慶子

◇インターハイ北九州大会(6月13日~16日/佐賀・SAGAスタジアム) 広島インターハイをかけた北九州大会の1日目が行われ、湿度が85%を超える梅雨らしい蒸し暑さのなか、トラック6種目、フィールド5種目の決勝が行われた。 最初の決勝種目・男子砲丸投で、石丸大智(純真3福岡)が15m92の自己ベストを記録し、3連覇を達成した。 3年前の全中砲丸投王者。高校でも、九州では負け知らずの活躍を続けてきた。しかし、県内の同学年のライバルたちが15m台に乗せるのを目の当たりにし「今年が一番(負けるんじゃないかと)怖かったです」と、過去にないほど緊張していたという。 それでも、ウォーミングアップ中から調子の良さを感じていたそうで、2回目に15m92を投げると、5回目も15m83。大会前までのベスト15m61を超える投てきを2本並べてみせた。「入りや脚の感覚も良かったです。16mに届かなかったのは残念ですが、いつでも投げられると思っています」と手応えをつかみ、言葉も軽やかだった。大会最終日は、“本命”の円盤投で優勝を狙う。 男子400mでは、東福岡“三銃士”がオール自己ベストで1~3位を独占した。優勝した岩本咲真(3年)が47秒03、2位の家入俊太(3年)が47秒07、3位の古川颯真(3年)が47秒31と、いずれも46秒台がうかがえるタイム。岩本は「県大会から3人で上位を独占することを目標にしていたので、うれしいです」と笑顔を見せた。 女子400mは小松美咲(中村学園女3福岡)が、先行していたウィリアムズ・シャマーヤ美杏(中村学園女3福岡)をフィニッシュ直前で逆転し、56秒09の自己新で優勝。55秒29のベストを持つウィリアムズも56秒11の今季ベストと、調子が上向いている。 男子5000m競歩は林昊也(鳥栖工2佐賀)が22分05秒13で優勝。5月の佐賀県選手権で20秒52秒33を出しており、「タイムは良くなかったですが、勝ち切ることができて良かったです。インターハイでは20分30秒は出したいです」と、表彰台への意気込みを語った。 試合後半に急な雨に見舞われた女子走高跳は、古賀羽葉(福岡雙葉2)が1m68をクリアし、昨年優勝の藤原華瑠子(純真女3長崎)を抑えて優勝。優勝決定後には自己ベストを1cm上回る1m72にも挑戦し、踵が当たるだけの惜しい跳躍で会場を沸かせた。「1m75が現実的に見えてきました」とさらなる飛躍を予感させている。 地区大会前のランキング1、2位が激突した男子走幅跳は、4月のU18アジア選手権銀メダリスト・大森恵偉音(福岡第一3福岡)が7m46(-1.2)で大会2連覇。前半は1回目に7m39(+1.3)を跳んだ竹下蓮飛(致遠館3佐賀)がリードしたが、大森が5回目に逆転して日本代表の意地を見せた。大森は「内容は0点」と反省しきりで、「最終日の三段跳では、1本で優勝を決めたい」と力強く語る。 全国インターハイは7月25日~29日に広島・ホットスタッフフィールド陸上競技場(広島広域公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。 文/田端慶子

インターハイ北九州大会優勝者一覧をチェック!

●男子 400m 岩本咲真(東福岡3福岡) 47秒03 1500m 黒岩蘭太朗(長崎日大3長崎) 3分55秒54 5000m競歩 林昊也(鳥栖工2佐賀) 22分05秒13 走幅跳 大森恵偉音(福岡第一3福岡) 7m46(-1.2) 石丸大智(純真3福岡) 15m94 [adinserter block="4"] ●女子 400m 小松美咲(中村学園女3福岡) 56秒09 1500m 嶋本はな乃(筑紫女学園2福岡) 4分26秒05 5000m競歩 西本結恵(自由ケ丘3福岡) 24分46秒08 走高跳 古賀羽菜(福岡雙葉2福岡) 1m68 棒高跳 秋山穂乃夏(若松商3福岡) 3m30 やり投 田中亜実(中村学園女3福岡) 45m75

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