今年の日本選手権を欠場する男子短距離の山縣亮太(セイコー)が、自身の思いをSNSにつづった。
「2018年の冬から自己記録を更新すべく、自分たちなりに考えてさまざまなトレーニングに取り組んできた」と山縣。昨年は肺気胸を患い日本選手権を欠場、その後は復帰に向けて米国などでトレーニングを続けてきたが、冬には足首の靱帯を痛めたことも先の合同インタビューで明かしている。
今年の日本選手権は右膝痛のため見送り、その後予定していた田島紀念も出場せずにシーズンアウト。山縣はケガについて「すべてのことにはきちんと原因がある」とし、「問題と真摯に向き合うほど、少しずつでも解決に向うものだと私は信じています」と信念を示す。
来年の東京五輪に向けて、「もう一度自己記録を出し、東京五輪で活躍する」と強い決意を語り、そのための準備に入る。
以下、山縣亮太SNSより(原文ママ)
「応援してくださる皆様へ
リリースにありました通り、この度日本選手権を欠場することにいたしました。今シーズンはその後のレースの予定も無くなったので、これでシーズンオフとなります。この様なご時世にありながらも、2020年の私のレースを楽しみにしてくださっていた方々に対し満足いく姿をお見せできなかったことを私自身大変残念に思います。
2018年の冬から自己記録を更新すべく、自分達なりに考えて様々なトレーニングに取り組んできました。ただここ2年振り返れば見立ての甘さから怪我もあり、現在もそのもどかしさと変革のど真ん中にいるような状態です。
なぜ怪我をするのか、どうしたら記録を伸ばせるか、いつも疑問は絶えません。ただおそらくすべてのことにはきちんと原因があって、問題と真摯に向き合うほど、少しずつでも解決に向うものだと私は信じています。もう一度自己記録を出し、東京五輪で活躍するそのために必要なことを、そこそこ長い競技経験でもって見極めてもう一度鍛え直してきます。サポート陣と自分を頼りに必ずまた強くなって戻ってきますから期待していて下さい。
最後に今年の日本選手権に出場される選手の皆様においては、秋めいた分寒さもあると思うのでどうか怪我には気をつけて、それぞれが力を出し切る素晴らしい大会になることを願っています。長くなってしまいましたが読んでくださってありがとうございました。以上」

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
Latest articles 最新の記事
2025.07.12
ハンマー投・中川達斗は70m47 マッカーサー・ジョイは64m66 ロサンゼルスの投てき競技会に出場/WAコンチネンタルツアー
7月11日、米国カリフォルニア州ロサンゼルスでWAコンチネンタルツアー・ブロンズのLAスロー・カップが行われ、男子ハンマー投で中川達斗(サトウ食品新潟アルビレックスRC)が70m47で9位にとなった。 5月のアジア選手権 […]
2025.07.12
男子200m ライルズがテボゴ抑えてV! 3ヵ月ぶり復帰戦で19秒88 女子400mボルは今季世界最高/DLモナコ
7月11日、ダイヤモンドリーグ(DL)第10戦の第39回ヘラクレスがモナコで開催され、男子200mでは世界選手権3連覇中のN.ライルズ(米国)が19秒88(-0.8)で優勝した。 27歳のライルズは、昨年のパリ五輪100 […]
2025.07.12
十種競技・奥田啓祐は脚を痛め無念の途中棄権「しっかり休んで次戦に」/日本選手権混成
◇第109回日本選手権・混成競技(7月12、13日/岐阜・岐阜メモリアルセンター長良川競技場)1日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権混成競技の1日目が行われている。男子十種競技で優勝候補だった奥田啓祐(ウィ […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会